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鹿島、アジア初制覇をかけてペルセポリスとアウェイ決戦へ ~ACLチャンピオンズリーグ2018決勝第2戦~

2018年11月07日

鹿島、アジア初制覇をかけてペルセポリスとアウェイ決戦へ ~ACLチャンピオンズリーグ2018決勝第2戦~

悲願のアジア初制覇をかけて、鹿島アントラーズは11月10日(土)、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2018決勝第2戦でイランのペルセポリスとアウェイのテヘランで対戦します。第1戦先勝の鹿島は優勝すればアジア王者として、12月にアラブ首長国連邦(UAE)で行われるFIFAクラブワールドカップへの出場権を獲得します。

8度目のACL挑戦で初めて決勝まで駒を進めた鹿島は、11月3日(土)にホームで行われたペルセポリスとの第1戦で、MFレオ・シルバ選手とFWセルジーニョ選手が後半得点して2-0で勝ち、1戦先勝でアウェイへ乗り込みます。

この結果、鹿島は10日(土)の第2戦で勝つか引き分けるか、1点差以内の負けでも優勝が決定。1点以上を奪っての2点差負けの場合でも、鹿島がアウェイゴールで上回ることになり、優勝となります。しかし、3点差以上の負けでは敗戦で、0-2の場合は2戦合計で並び、延長戦に入ります。それでも決着がつかない場合はPK戦が行われます。

今大会アウェイでは3勝2分1敗の鹿島ですが、今回のテヘランのアザディスタジアムでの第2戦は、これまでとはかなり異なるものになりそうです。

7度目の出場で初優勝を狙うペルセポリスの本拠地は、代表戦も行われる8万人収容という規模で、今大会でも常に7万人以上の地元サポーターを集め、独特の雰囲気を生み出しています。

その後押しを受けて、ペルセポリスは今大会ホームでは5勝1分けの負けなし。特にノックアウトステージに入ってからは、ラウンド16のアルジャジーラ戦と準々決勝のアルデュハイル戦は、アウェイでの第1戦の黒星をホームで覆してきました。

ただ、その2戦ともアウェイはいずれも1点差負け。今回は2点ビハインドと、これまでとは異なる状況ですが、ペルセポリスのブランコ・イヴァンコヴィッチ監督は、「ホームにはいつも応援してくれる8万のファンがいる。第2戦ではより良いプレーができると思うし、我々の求める結果を出せると思っている」と、自信を漂わせています。

ペルセポリスは11月5日(月)に予定されていた国内リーグ戦も延期とする優遇処置を受けており、日本から帰国後、テヘラン市内のホテルに直行して合宿を続行。第2戦へ万全の態勢で臨んでいます。

昨年大会ベスト4のイランリーグ王者は、第1戦で2度の警告を受けて退場になったMFシアマク・ネマディ選手が出場停止。これまでの戦いを見ると、第1戦で途中出場したMFオミド・アリシャー選手か攻撃的MFのアダム・ヘマティ選手が、代わりに出場する可能性が高そうです。

鹿島での試合では、MFバシャル・レサン・ボニャン選手が、左サイドバックのDFアリ・モスレー・タクリミ選手や今大会5得点のFWアリ・アリプールらと絡んで攻撃を仕掛けましたが、勝たなければならないホームでは試合開始から、よりアグレッシブな攻撃を展開してくるでしょう。特に、GKからの速いフィードでの速攻には警戒が必要です。

アリプール選手とともに2トップを担うナイジェリア人FWゴッドウィン・メンシャ選手は、「我々は今大会ホームでは負けていない。自分やアリプールが点を獲ってホームですべてを終わらせる」とコメント。ホームでの逆襲に意欲を見せています。

チームに一体感が増した鹿島

しかし、アウェイの独特な雰囲気と相手の猛攻は鹿島の選手も想定済みで、セルジーニョ選手は「アウェイの雰囲気の中でできるのも、選手にとってはうれしいこと」と、逆手に取ったプラス思考で臨んでいます。

韓国の全北現代モータースで2度のACL優勝を経験し、鹿島の躍進に貢献しているGKクォン・スンテ選手は、「アウェイでは文化や食事など全く違う環境で、対応力が求められる。試合では第1戦のリードを忘れて、強い気持ちでもっと頑張らなければならない」と気を引き締めています。

第2戦へ向けては長旅や時差、高地というテヘランの地理的環境を考えると、リカバリーが重要な要素の一つですが、鹿島は11月6日(火)にあった柏レイソルとのリーグ戦を、第1戦から先発全員を入れ替えるターンオーバー制で戦い、3-2で勝利して公式戦3連勝。第1戦を控えた10月31日(水)のセレッソ大阪戦と同様に、若手主体のチームで戦って結果を出すことで、勝利のリズムをキープしながら主力を休めることができています。

また柏戦では、怪我で離脱していたMF遠藤康選手が公式戦に4試合ぶりに復帰。精度の高いプレーで2得点を演出し、アウェイの戦いを前に大きな戦力が戻りました。

第1戦ではペルセポリスの積極的な出足に押し込まれて苦戦する場面もあっただけに、大岩剛監督は「試合の立ち上がりから相手の勢いを受けずにアグレッシブに戦うこと」をポイントの一つに挙げています。

ホームで攻守に貢献したレオ・シルバ選手は、「アウェイでも落ち着きを持ってプレーすること。集中力と精神力を持って臨み、厳しい試合を乗り切りたい」と語りました。

今大会5戦連続ゴールと好調なセルジーニョ選手は、FW鈴木優磨選手やMF土居聖真選手ら周りの選手と良いコンビネーションを発揮。「いろんな人が自分を信頼してくれて溶け込めた。それが得点になっている。でもみんなで獲った得点だと思っているので、次もみんなで点を獲ってタイトルを手にしたい」と話しています。

大岩剛監督は「試合を経るごとに一体感が生まれている」と語り、チームの現状に十分な手応えを得ています。

念願のアジア初制覇でクラブ史上20冠目のタイトル獲得になるか。チームは8日(木)に現地入りし、アウェイでの決戦に臨みます。

試合は現地時間11月10日(土)18:30、日本時間11日(日)00:00キックオフの予定です。

大会期間:2018年1月30日(火)~2018年11月10日(土)

決勝 第1戦
11/3(土) 15:00 鹿島アントラーズ(日本) vs ペルセポリス(イラン)
会場:茨城県立カシマサッカースタジアム

決勝 第2戦
11/10(土) 18:30 ペルセポリス(イラン) vs 鹿島アントラーズ(日本)
会場:アザディスタジアム

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