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FC東京U-15深川が4年ぶり3度目の日本一に輝く! 高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会
2018年12月29日
高円宮杯 JFA 第30回全日本U-15サッカー選手権大会は12月28日(金)、東京・味の素フィールド西が丘で決勝が行われ、FC東京U-15深川(関東3/東京)が4年ぶり3回目の栄冠に輝きました。
決勝
FC東京U-15深川 2-0(前半1-0、後半1-0)ツエーゲン金沢U-15
序盤にペースを握ったのは、FC東京深川でした。ツエーゲン金沢U-15(北信越1/金沢)の果敢なプレスを、横幅を広く使ってボールを速く動かすことでかわしていきます。さらには強い追い風も受けつつ素早く縦につなぎ、快足2トップを走らせます。そうして、6分には右サイドでDFを振り切った茂木秀人イファイン選手のクロスに左サイドハーフの安田虎士朗選手がニアサイドへと飛び込んで、惜しいシュートを放ちました。その2分後には左サイドで野澤零温選手が抜け出し、中央へ切り込んでGK正面ながらシュートへ持ち込んでいます。
FC東京深川は、18分にもゴール前でクロスを受けた茂木選手が連続シュートを放ちます。するとその1分後、力強い攻めが形を結びました。またも右サイドでDFを振り切った茂木選手は、冷静にエリア内の状況を見極めてパス。これを野澤選手が1タッチで蹴り込み、FC東京深川が先制に成功しました。
上空では強い向かい風、芝生の上では強い当たりでボールを奪い切るFC東京深川の守備に苦しんでいた前半の金沢ですが、ハーフタイムを挟むと徐々にリズムを取り戻します。相手の圧力高い守備に対しても、逃げることなく立ち向かうパスをつないでいきます。2トップの一角の福田凌選手も中盤へと下がって懸命にボールを収め、仲間の攻撃参加を促しました。前半には1本だったCKも、後半には5本に増加。58分からは3連続のCKで、惜しい場面をつくり出していました。
金沢が押す時間が続きましたが、FC東京深川も中央をしっかりと締める守備で、苦しい時間を何とかしのごうとします。さらには74分、高い集中力が攻撃でも実ります。素早く反撃に移ると、エリア内で受けた茂木選手がファーサイドに狙いすましてシュート。ゴール左隅を突くゴールで、リードを2点に広げました。
この得点で力を得たFC東京深川は、再び力を得て金沢へ積極的に圧力を掛けます。使った交代枠は2つだけで、全員が最後まで懸命に足を動かし戦い続けると、ついに試合終了のホイッスル。昨年は悔し涙を流した決勝の舞台で、今回は喜びを爆発させました。
監督・選手コメント
太田匡人 監督(FC東京U-15深川)
去年は本当に悔しい思いをしましたので、たとえ優位にゲームが進んでいる時間でも隙をつくらず戦おうと話をしてきました。後半にも本当に苦しい時間がありましたが、しっかり我慢強く戦って守ってくれました。前半少し飛ばし過ぎてだんだん足が止まり、相手の質の高い攻撃に苦しめられたのですが、選手がよく頑張ってしのぎました。夏休み前までは本当に波のあるチームで、大勝した後には必ず負けるということを繰り返していました。この1年間で、ものすごく成長したと感じます。
茂木秀人イファイン 選手(FC東京U-15深川)
2トップを組む相棒がたくさん点を取っていて、僕も決勝で点を取りたいという気持ちがありました。そのためにこの1年間準備してきたので、絶対に決めてやるという気持ちでねじ込みました。この大会では団結力を学びました。メンバー外の3年生のためにも頑張ろうとチームがまとまったから、こういう結果がついてきたと思います。僕自身もこの1年間で、人の気持ちを思いやるという点が大きく変わりました。どこにパスを出せばいいのかということも思いやりだから、僕のパスから点が決まったのだと思います。1年生の頃から高円宮杯優勝という目標があったので、良い形で締めくくることができました。
寺中克典 監督(ツエーゲン金沢U-15)
相手は一人ひとりにしっかりした技術と力強さがあったので、セカンドボールを拾われるなどして押し込まれる時間帯が長くなりました。外から見ている以上に、選手は圧力を感じていたのかなと思います。後半途中からは、しっかり自分たちのリズムでプレーできていました。決勝まで来られたことよりも、ここまで成長できたという結果の方が財産になります。3年間での成長と今後の伸びしろをすごく感じたし、後輩たちにも可能性を示してくれたと思います。
不野優聖 選手(ツエーゲン金沢U-15)
FC東京深川は全員うまくて、予想通りに苦しい戦いになりました。夏に対戦した時にはまったく攻撃できず、今日も途中から怖がって大きく蹴ってしまうことがありましたが、立ち上がりや終盤はボールをつなぐことができたので、前回の対戦から変われたと思います。監督から言われていた、ファイナリストになるという目標を達成できたことはうれしいです。夏のクラブユース選手権でのセレッソ大阪U-15相手の0-7という大敗が、この準優勝につながったと思います。だから、今日の結果をまた次につなげられるようにしたいと思います。
大会期間:2018年12月22日(土)~2018年12月28日(金)
会場:
1回戦~準々決勝 前橋フットボールセンター・前橋総合運動公園(群馬県)、J-GREEN 堺(大阪府)
準決勝~決勝 味の素フィールド西が丘(東京都)
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