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日テレとC大阪堺が決勝へ ~JFA 第22回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップ~
2019年01月07日
JFA 第22回全日本U-18 女子サッカー選手権大会 JOC ジュニアオリンピックカップは1月6日(日)にJ-GREEN堺で準決勝2試合が行われ、日テレ・メニーナ(関東1/東京)とセレッソ大阪堺ガールズ(関西1/大阪)が決勝に駒を進めました。
ピックアップマッチ1
日テレ・メニーナ 2-0(前半0-0、後半2-0)ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
準決勝の第1試合は、日テレ・メニーナとノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ(関東4/神奈川)の関東対決となりました。
高い個人技術を生かして、ボールを動かしながら崩そうとする日テレに対し、ノジマは中央をしっかり固めて縦パスを封じ、サイドからのクロスボールも身体を張って跳ね返し続けます。日テレは木下桃香選手を中心に何度もゴールに迫りますが、GKに阻まれ、両チーム無得点でハーフタイムを迎えます。
後半も我慢比べの展開が続きますが、66分、ノジマが浜中琉楽選手を投入して攻撃のスイッチを入れます。浜中選手は右サイドをドリブルで突破して廣澤真穂選手のシュートチャンスをつくりますが、ゴールを割ることができません。
すると虎視眈々とチャンスをうかがっていた日テレが、ノジマの意識が攻撃に傾いた隙を見逃さず、78分、MF菅野奏音選手が相手DFの裏に抜け出したFW山本柚月選手へ縦パスを通します。「良いタッチができて中を見たら、FWの(山本)柚月が裏を抜けてくれたので、そこに出そうと思った」(菅野選手)、「いい状態で(菅野)奏音さんが前を向けて、自分もずっと裏を狙っていたので、最後は決めてやるという気持ちで打ちました」(山本選手)と同じ絵を描いた2人の見事な連携でノジマの固いディフェンスを切り裂き、待望の先制点を挙げました。
さらに日テレはノジマが攻勢に出たところをカウンターで突いて、90分に大山愛笑選手がロングシュートで追加点。2-0で勝利し、決勝へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
INAC神戸レオンチーナ 0-2(前半0-0、後半0-2)セレッソ大阪堺ガールズ
INAC神戸レオンチーナ(関西2/兵庫)とセレッソ大阪堺ガールズの関西対決となった第2試合は、序盤からC大阪堺がスピーディーなパス回しとサイド攻撃で主導権を握ります。
相手サイドバックの裏のスペースに飛び出したMF高和芹夏選手の折り返しに松本歩音選手が飛び込むなどC大阪堺のチャンスが続きます。前半終了間際にも右サイドからのボールをつないで高和選手が決定的なチャンスを迎えましたが、シュートは枠を捉えられず、0-0で試合を折り返しました。
前半のシュート数が0に終わったI神戸は、「ハーフタイムにボールの奪う位置と奪ってからの攻撃」(谷口博志監督)を再確認して反撃に転じます。しかし球際の競り合いで優位に立てず、澤田知果選手のシュート1本のみに抑えられてしまいます。
一方のC大阪堺は、後半からピッチに立った中学2年生の浜野まいか選手が、持ち前のスピードを生かして右サイドから攻撃を活性化。55分、右サイドからのボールを中央の松本選手がダイレクトでたたきます。そこに走り込んだ浜野選手が左足で蹴り込むと、ボールはGKの手を弾いてゴールに吸い込まれました。
リードを奪ったC大阪堺は、機を狙いながらも、ポゼッションを高めて時計の針を進めていきます。後半アディショナルタイムに、四海結稀奈選手がGKとの1対1を制して2点目を奪うとそのまま終了のホイッスル。C大阪堺が4年連続で決勝進出を果たしました。
監督・選手コメント
菅野奏音 選手(日テレ・メニーナ)
前半からボールを回して自分たちの形を作れていました。なかなか点が入らず苦しい時間もあった中で、最後に点を取れて終われたことが良かったです。相手が中を締めてきたので、中に出しても相手プレッシャーを受けて失ってしまい、自分自身も外ばかりでなかなか中を突くことができませんでした。(明日は)メニーナとして6年間やってきたことを、最後の1試合に全部出し切って、絶対に優勝して帰りたいです。
野田朱美 監督(ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ)
本当に健闘したと思います。最初は混乱していましたが、早い時間に修正できてプラン通りに進めることができました。後半交代のカードを切って自分たちの攻撃ができた時間帯に、シュートチャンスが合ったにもかかわらず決められなかったのが勝敗を分けたと思います。特に1失点目は、あれだけ中を締めて、警戒していたにもかかわらず、一瞬の隙で決め切るところはお見事でした。明日(の3位決定戦)は、勝敗ももちろん大事ですが、自分たちらしいサッカーをのびのびとやらせてあげたいと思います。
谷口博志 監督(INAC神戸レオンチーナ)
相手のサイドバックの背後にボールを入れる狙いに対して、そこを奪いどころにしようと考えていましたが、日常とは違う速くて強いプレッシャーを受けて、上手くいかない部分が多くありました。ハーフタイムにボールの奪いどころと、奪ってからの部分を修正して、後半の入りは良かったと思いますが、疲労が出て追いつけなくなったところできれいにやられてしまいました。(明日の3位決定戦は)高校3年生はこれで終わりなので、INAC神戸レオンチーナらしく精一杯ぶつかっていきたいと思います。
岡本三代 監督(セレッソ大阪堺ガールズ)
点が取れそうでなかなか取れない中で、段々焦りが出て、ゴール前で雑になってしまうことが多かったので、まだまだだなと感じました。交代で入った浜野がしっかりと仕事をしてくれて、そこからは落ち着いてできたと思いますが、全体的にミスが多かったです。(明日の決勝は)臆せず、自分たちのプレーを出せるようにしたいと思いますが、メニーナも同じようなスタイルで、さらに質の高いプレーができる選手が多いので、守備でしっかりハードワークして対抗できたらと思います。
準決勝 日テレ・メニーナ vs ノジマステラ神奈川相模原ドゥーエ
準決勝 INAC神戸レオンチーナ vs セレッソ大阪堺ガールズ
大会期間:2019年1月3日(木)~2019年1月7日(月)
大会会場:J-GREEN 堺(大阪府堺市)
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