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浦和がホーム初戦でブリーラムに快勝、川崎は終盤失点で敗れる~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年03月07日

浦和がホーム初戦でブリーラムに快勝、川崎は終盤失点で敗れる~AFCチャンピオンズリーグ2019~

アジアクラブNO.1を決めるAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019のグループステージ第1節が3月6日(水)に行われ、浦和レッズがホームでタイリーグ王者のブリーラム・ユナイテッドに3-0の勝利で好スタートとなりましたが、Jリーグ王者の川崎フロンターレはアウェイで中国リーグ王者の上海上港に終盤失点して0-1で敗れ、黒星スタートとなりました。

先月16日(土)のFUJI XEROX SUPER CUPから2日(土)のJリーグ札幌戦まで、公式戦3試合連続無得点で1分け2敗と苦しんでいた浦和でしたが、ホームで迎えたACL初戦で、後半に一挙3得点を挙げる快勝。2大会ぶりの通算3度目の優勝に好スタートを切りました。

グループGの浦和は立ち上がりからボールを保持してMF橋岡大樹選手が右サイドから仕掛けを試みますが、5バックで2トップ以外の8人が守備を固めるブリーラムをなかなか崩せず、前半はもどかしい時間が過ぎていきます。

それでも24分には、FW興梠慎三選手が中盤からの縦パスを相手DFを背負って受けて反転してシュートを放ちます。その後もMF宇賀神友弥選手やMF長澤和輝選手がゴールを狙いますが、ゴールネットを揺らすまでには至りません。

試合が動いたのは後半開始5分でした。左CKに中央でDF槙野智章選手が「ここまで流れを変えられるようなゴールは今までなかった」というヘディングを叩きつけて、均衡を破ります。

その後、後半開始早々にFKからコラコット・ウィリヤーウドムシリ選手がポストを叩く場面を作っていたブリーラムも反撃を試みて前に出るようになります。鹿島やG大阪などでもプレーしたブラジル人FWペドロ・ジュニオール選手がカウンターで浦和ゴールに迫る場面を作り、54分にはペナルティエリアに持ち込んでシュートを放ちますが、浦和GK西川周作選手が好セーブを見せます。

攻撃のリズムが出た浦和は66分に、右クロスに興梠選手が頭で合わせ、相手GKに弾かれたリバウンドを左足で合わせてゴールを脅かします。

そして75分、長澤選手のシュートのリバウンドに橋岡選手が鋭く反応して右足を振り、ゴール左隅へ決めて浦和のリードを広げます。

さらに88分には、直前に交代出場した23歳の新加入MF汰木康也選手が左サイドをドリブルで崩してゴール前へクロスを上げると、19歳の橋岡選手がファーサイドに猛スピードで駆け込んで右足を合わせ、2点目をマーク。浦和は3-0で勝利を収め、これが今季公式戦初勝利となりました。橋岡選手はこの試合のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれました。

次節は3月13日(水)に中国FAカップ優勝の北京国安とアウェイで対戦します。北京はアウェイで韓国の全北現代に1-3で敗れました。

川崎、終盤にPKを与える

グループGの川崎の相手は上海上港で、2016年大会以来ACLでも毎年ノックアウトステージに進出している中国強豪です。

川崎は昨季初戦でも対戦してホームで0-1で敗れましたが、今回はアウェイでの再戦で、1日(金)のJリーグ鹿島戦とほぼ同じ顔触れでMF中村憲剛選手らを起用。唯一の変更はFWレアンドロ・ダミアン選手のベンチスタートで、代わりにMF長谷川竜也選手を起用して臨み、前半から多くのチャンスを作ります。

守りでも、元ブラジル代表のFWフッキ選手やMFオスカル選手を中心とした上海の攻撃をハードワークで凌ぎましたが、後半残り2分で試合が動きました。

ペナルティエリアに攻め込んだ相手の折り返しが川崎の選手の手に当たったとしてPKを与えると、これをフッキ選手に決められて初戦を落し、アウェイでの勝点獲得を逃しました。

川崎は次節、3月13日(水)にホームでシドニーFC(オーストラリア)と戦います。シドニーはホームで韓国の蔚山現代と0-0で引き分けました。

グループステージはホーム・アンド・アウェイで5月22日(水)まで行われ、各グループ上位2位までがノックアウトステージへ進出します。準決勝まで東西各地域に分かれて戦い、勝者が11月の決勝で対戦してアジア王者を決定します。

監督・選手コメント

オズワルド・オリヴェイラ 監督(浦和レッズ)
予想通りに非常に厳しい試合になりました。相手は非常に良く整っていて崩れず、とても良い選手も揃った負かしにくい相手で、我々が良く知っているペドロ・ジュニオール選手の賢くスピードのあるプレーを活かしてカウンターを仕掛けようとしていましたが、我々は我慢強くプレーできました。ボールを保持した時にも我慢強くボールを動かして相手の背後を狙い、コンビネーションも試みましたし。得点は常々私が「チャンスになる」と言っているセットプレーからで、ホームで増えるセットプレーを活かした形での得点になりました。若手が浦和の世代交代を示すのはポジティブなことです。若手は今後のポジション争いに加わってくるでしょう。

DF 槙野智章 選手(浦和レッズ)
守りの選手は近年、守備だけでなく攻撃でも力を出すことが求められていると思っていますが、これだけ流れを変えられるゴールは今までなかったので、決められてうれしいです。(前のリーグ戦にくらべて)チームもゴールに向かうプレーやシュートが増えたと思います。今日の試合はいい刺激になりましたが、今日見せたプレーと結果は最低限だと思うので、ここから1試合1試合、上積みしていかないといけないと思っています。

MF 橋岡大樹 選手(浦和レッズ)
こういう形で2得点できたこと、今季初勝利を獲れたことはうれしいです。自分はうまい選手ではないですが、この試合にかける思いは高かったです。前の試合で先発から外されてもっと頑張らなければいけないと気づいて、今持っている力をすべて出して、周りのサポートもあったおかげで2点獲ることができたと思っています。1点目はこぼれ球が来ると信じていいましたし、2点目も汰木選手からボールが絶対に来ると思って全力で走りました。これからもがんばりたいです。

ボジダル・バンドビッチ 監督(ブリーラム・ユナイテッド)
浦和を祝福したいと思います。我々より良いプレーをして、集中していてギアアップしたプレーを見せていました。我々も前半はチャンスがありましたし、本来はもっとうまくボールを回せてプレスをかけてボール奪い、良い判断で良いプレーをできます。でも今日は相手へのプレスが十分ではなく、低い位置からプレーをせざるを得ませんでした。3失点は与え過ぎで、2失点目以降、難しくなってしまいました。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)

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