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JFA第30回全日本O-30女子サッカー大会 UILANI FCが3度目の日本一に!

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2019年03月19日

JFA第30回全日本O-30女子サッカー大会 UILANI FCが3度目の日本一に!

JFA 第30回全日本O-30女子サッカー大会は3月18日(月)、静岡県裾野市の時之栖スポーツセンター裾野グラウンドで最終日が行われ、UILANI FC(関東1/埼玉)が2年ぶり3度目の日本一に輝きました。

大会最終日には、各順位別ノックアウトの決勝と3位決定戦が行われました。全てのチームにとって、大会3日間で5試合目となる集大成のゲームです。

4位ノックアウト決勝では、FCべにばな(東北1/山形)と室蘭アイスバーズ(北海道)が対戦しました。試合が動いたのは27分、FCべにばなのキャプテン五十嵐あゆ子選手のゴールが決まりました。FCべにばなにとって今大会初得点となるゴールが、そのまま決勝点になりました。

東京アルテミスSC(関東2/東京)とモゼーラ鹿児島(九州2/鹿児島)は、3位ノックアウト決勝で熱い攻防を繰り広げました。シュート数はアルテミスが4本、モゼーラが2本と決して多くはありませんでしたが、11分の先制点の後も懸命に戦い続けたアルテミスが1-0で勝利しました。

2位ノックアウト決勝は劇的な展開となりました。20分に先制を許した益城ルネサンス熊本FC(九州1/熊本)ですが、後半に2ゴールを決めて残り3分で逆転に成功します。しかし終了間際にCKから同点とした小平サッカークラブ(関東3/東京)は、突入したPK戦でも勢いを失わずに勝利しました。

1位ノックアウト決勝は昨年の再現となりました。連覇を狙うLegame(東海1/三重)と、UILANI FC(関東1/埼玉)の対決です。序盤、勢いに乗ったのはUILANIでした。ボールを持った相手に素早くプレッシャーをかけ、Legameにリズムをつかませません。さらに前半途中に2トップを入れ替えるなど、ゴールを目指してギアも上げていきます。対するLegameは早めに前線にボールを入れて、相手最終ラインの裏を狙っていきました。

後半に入ると、流れが変わります。中盤に元日本代表の宮本ともみ選手兼監督らが入ったLegameは、落ち着いてボールを動かす時間が増えました。後半3分には、やはり交代出場した小山美佳選手がゴール前に侵入しますが、ボールは枠をわずかに外れました。すると今度は、UILANIが1本のパスで裏へ抜け出す形で坂下亜実選手がゴールへ迫ります。その5分後には、石田美穂子選手が鋭いFKでLegameゴールを狙いますが、惜しくもクロスバーをかすめて外れました。

0-0のまま残り5分を切っても、両チームは集中力を保ってプレーを続けます。47分には、Legameの宮本選手が見事なスルーパスを送りますが、シュートにまでは持ち込めません。するとその2分後には、UILANIが攻撃に移ります。縦パスに抜け出したのは、またしても坂下選手。今度はGKとの1対1に持ち込むと冷静にゴール隅を射抜いて、これが決勝点に。接戦の末、UILANIが頂点に輝きました。

選手コメント

斎田由貴 選手(UILANI FC)
去年はLegameに3連覇を阻まれてとても悔しかったので、今年は絶対に勝とうという気持ちを全員が持っていたと思います。私たちは、基本的にサッカーを楽しもうというチームですが、Legameも私たちもかつてなでしこリーグなどでバチバチとやっていた人たちが多いので、より真剣勝負の楽しさが分かるはずです。今回も優勝を目標とするというよりは、負けたくないという気持ちでやってきました。仲間と一緒にボールを蹴るのは、やはり楽しいです。来年の大会をどうするかはまた話し合って決めますが、とにかく楽しくサッカーをしていきたいと思います。

山口絢子 選手(Legame)
決勝にはUILANI FCが勝ち上がってくるだろうと思っていました。昨年の大会で3連覇を目指していたチームですから、絶対にタイトルを取り返しにくると思っていました。私たちも当然連覇を目指してこの大会に臨んでいたし、決勝では得点のチャンスも結構あったので、勝てずにとても悔しいです。3日間で5試合して、しかも私は全試合フル出場だったので、疲労もありました。でも、仕事もある中で時間を割いているし、年に1回しかないこの大会でしか集まれない仲間もいるから、この時間は貴重です。来年もタイトル奪還を目指してここに戻ってきます。

高見恵子 選手(益城ルネサンス熊本FC)
小平サッカークラブとは、昨年にも対戦しました。3大会連続で出場しているので、そういう相手も出てくるし、またリベンジしようと話したりして、大会の楽しみの一つにしています。今年は先輩方がO-40のチームに移ったので選手が入れ替わり、また新たな気持ちで挑みました。一昨年は上から数えて6番目で、去年が7番目。今年はそれを上回ろうとしましたが、終了間際に追いつかれて、リベンジもなりませんでした。でも、これぞサッカー、これぞO-30の全国大会だ、と存分に楽しませていただきました。また皆で富士山を拝みに来られたらな、と思います。

武藤希代美 選手(室蘭アイスバーズ)
雪が降る冬にはフットサルをするので、屋外でのサッカーは11月以来です。体育館では長い距離をダッシュすることはないので、体力的なきつさはありました。去年、全体で数えると上から6番目になる順位だったので、今年はそれよりも上に行きたいと思っていましたが、なかなか簡単にはいきませんでした。また、出直してきます。昔一緒に国体に出た選手など、古い仲間やその知り合いが、札幌や函館など各地から集まっています。練習の機会は多くありませんが、皆がボールを追いかけたいという気持ちを持ってプレーを続けています。また声をかけて、来年もこの大会に戻ってこられたらいいです。

順位別ノックアウト 各グループ ハイライト

大会期間:2019年3月16日(土)~2019年3月18日(月)
大会会場:静岡県時之栖スポーツセンター裾野グラウンド

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