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勝利がほしい川崎、16強進出が近い鹿島はホームで ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年04月22日

勝利がほしい川崎、16強進出が近い鹿島はホームで ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019はグループステージ後半戦に入り、4月23日(火)、24日(水)に東地区第4節を迎えます。日本から出場している4チームは、第3節で対戦した韓国各クラブとそれぞれホームとアウェイを入れ替えての対戦で、グループステージ突破へ勝利が必要な川崎フロンターレと、早ければ今節にも16強入りが決まる鹿島アントラーズがホームで、勝利で同組ライバルを引き離したい浦和レッズとサンフレッチェ広島がアウェイで戦います。

勝点3が必要な川崎

ここまで1勝2敗でグループH3位の川崎は、23日(火)に首位の蔚山現代をホームに迎えます。
2週間前のアウェイでの対戦では、前半半ばでDF谷口彰悟選手の負傷交代に見舞われながらも、試合終了直前まで0-0で凌いでいましたが、終盤交代出場したキム・スンアン選手に後半アディショナルタイムに入って得点を許し、初戦の上海上港戦同様、あと一歩のところで勝点を落してしまいました。
蔚山には昨年も同組で1分1敗でしたが、ノックアウトステージ進出のためには今回のホームでは勝利で借りを返して、勝点4差の蔚山をはじめ、1差で2位の上海上港との差を縮めておかなければなりません。
蔚山は今大会へはプレーオフ経由での出場ですが、2012年大会では優勝。今回ここまで2勝1分で現在首位に立ち、Kリーグでも20日(土)の城南戦で今季初黒星を喫したものの、5勝2分1敗で首位の全北現代モータースと同勝点ながら得失点差で2位という成績です。
ACLでは前回の川崎戦を含めて1-0勝利か、シドニーFCとアウェイで0-0の引き分けを演じるなど、得点よりも守備の堅さが目を引きます。
最終ラインにはオランダのヘーレンフェーンから今季加入のDFダビー・ブルトハイス選手と城南から加入の韓国代表DFユン・ヨンソン選手を擁し、アメリカ代表経験のあるMFミックス・ディスケルド選手を中盤に擁しています。
得点源はリーグ戦で活躍しているブラジル人FWジュニオール・ネグラン選手とMFキム・インソン選手、アシストも多い元柏のMFキム・ボギョン選手らで、ディスケルド選手はACLプレーオフのペラック(マレーシア)戦では2得点で5-1勝利に貢献しました。
川崎は、累積警告によりMF長谷川竜也選手が出場できず、谷口選手をはじめ、MF守田英正選手、DF車屋健太郎選手ら主力に怪我人が多いのも悩みの種で、前回の対戦を負傷で見送ったMF中村憲剛選手の復帰が間に合うか、気になるところです。

一方で、MF大島僚太選手が怪我から戻っており、FW知念慶選手がリーグ戦3戦連続得点をマーク。守備陣もリーグ戦2試合連続無失点などプラス要素もあります。Jリーグ王者として前回とは違う戦いを見せて、勝点3獲得を目指したいところです。

鹿島はホームで突破決定か

グループDの鹿島は2勝1分の勝点7で首位に立ち、今回24日(水)にホームで対戦する3位の慶南FCに勝利して、4位のジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)が2位の山東魯能(中国)に敗れると、グループ2位以内が確定して16強進出が決まります。
前節アウェイでの慶南戦では、後半アディショナルタイムにFW金森健志選手とFWセルジーニョ選手の得点で3-2と逆転し、前回大会優勝の底力を見せました。
しかし、この試合でDF犬飼智也選手が2枚目の警告で退場となり、累積警告のDF町田浩樹選手と共に両センターバックが出場できません。
また、元日本代表DF内田篤人選手や韓国代表DFチョン・スンヒョン選手、DF山本脩斗選手ら守備陣を中心に負傷者を多く抱えている状況で、勝利でリーグ5位に浮上することになった20日(土)のJリーグ仙台戦では、MF安部裕葵選手が終盤に負傷退場しており、厳しい台所事情です。
一方で、日本代表MF三竿健斗選手が怪我から復帰しており、今季加入のDF関川郁万選手が先週のU-20日本代表候補合宿に参加。MFレオ・シルバ選手は直近のリーグ戦4試合で3得点をマークしています。
慶南は今大会ここまで2分1敗で3位。Kリーグでも20日(土)のホームでの水原三星戦を3-3で引き分け、4月はリーグ戦4試合で勝利がなく、現在2勝3分3敗で8位です。しかしながら、ACLもリーグ戦も毎試合得点しており、元福岡のMF邦本宜裕選手は前節の鹿島戦で2得点に絡む得点でチームの攻撃を牽引。注意が必要です。

広島、混戦のグループFを抜け出せるか

グループFの広島はアウェイで大邱FCと対戦します。
前節のホームでの対戦では、FWドウグラス・ヴィエイラ選手とFW渡大生選手の得点で2-0の勝利を収め、ACL 2連勝で勝点を6としました。

この結果、広州恒大(中国)、大邱と勝点で並ぶ混戦になっており、得失点差で広島は3位です。今回アウェイでも勝点を積み上げて2位に付けている大邱を抑えて、混戦から一歩抜け出したいところです。
広島は19日(金)のリーグ戦でFC東京との上位争いに0-1で敗れて首位を譲りましたが、これがリーグ戦は今季初黒星。東京とは3差で2位と、好位置に付けています。
今回の大邱戦には前回の対戦で2枚目の警告で退場になったFW皆川佑介選手は出場停止ですが、ACL2戦連続得点中の渡選手は、神戸とのリーグ戦でも逆転勝利を決める2得点をマークしています。
大邱は20日(土)の浦項スティーラーズとのリーグ戦を3-0で勝利し、この試合でも得点を決めたキム・シンヒョク選手がリーグ戦4戦4得点で、ブラジル人のFWセシーニャ選手とFWエドガル選手もそれぞれ公式戦4得点と5得点の活躍です。アウェイでもあり、気は抜けません。
なお、MF本田圭佑選手のメルボルン・ビクトリーはここまで3連敗。今回はホームで広州恒大と対戦し、初勝利を目指します。

ホーム戦の借りを返したい浦和

グループGの浦和は、アウェイで全北現代モータースと対戦します。
前節の埼玉での試合では、交代出場したブラジル人FWアドリアーノ選手に得点を許して0-1で敗れ、全北に首位の座を譲り、2位に1つ順位を下げました。

浦和は3位の北京国安(中国)と勝点4で並んでおり、また、直接対決の結果がグループでの最終順位を左右することを考えると、今回はアウェイながらも勝利で前回失った勝点3を取り返しておきたいところです。
全北は20日(土)のリーグ戦で尚州尚武に3-0で勝ち、リーグ戦3連勝でリーグ首位に立ちました。総得点16はリーグ最多で上位3チームの得失点争いで、蔚山とFCソウルに1歩リードしています。
MFイム・ソンヨン選手、MFリカルド・ロペス選手、FWキム・シヌク選手、元韓国代表のベテランFWイ・ドングク選手がリーグ戦3得点ずつをマーク。キム選手とイ選手はACLでも1得点を挙げています。
浦和は20日(土)のJリーグ神戸戦の1-0勝利でFW興梠慎三選手が今季3得点目をマークして、チームは2連勝と、良い流れでアウェイに乗り込むことができます。しかし、全北はホームでより攻撃的に出ると見られ、浦和には粘り強い守備と一瞬のチャンスを逃さない冷静さが求められることになりそうです。

なお、西地区では23日(火)にDF塩谷司選手がプレーするアルアイン(UAE)が、ホームにMF中島翔哉選手のアルドゥハイル(カタール)を迎えます。
前節アウェイで2-2と引き分けたアルアインは2分1敗でグループC4位、アルドゥハイルは1勝1分1敗で2位。アルアインは、16強進出への望みをつなぐためにも、今回は勝利が求められています。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)

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