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川崎はドローで突破に望み、広島がアウェイ勝利で首位浮上 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年04月24日

川崎はドローで突破に望み、広島がアウェイ勝利で首位浮上 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019グループステージ第4節が4月23日(火)に行われ、グループHの川崎フロンターレはホームで蔚山現代(韓国)と2-2で引き分けてグループステージ突破に望みをつなぎ、サンフレッチェ広島はアウェイで大邱FC(韓国)に1-0で勝利を収めて、3連勝でグループF首位に浮上しました。

川崎、終盤に追いつく

16強進出には勝利がほしい川崎でしたが、ホームに迎えた首位の蔚山に先制を奪いながらも前半のうちに2失点。終盤の同点ゴールで引き分けに持ち込んだものの、勝点2を取りこぼす展開となりました。
川崎は、MF中村憲剛選手がコンディション不良から公式戦4試合ぶりに先発に復帰。前半8分にCKの流れからパスを受けたMF大島僚太選手が、ペナルティエリア右に顔を出したFW小林悠選手へパスを送ると、小林選手が右足を振り抜いて、今季初ゴールで先制点をマークしました。

しかしその後、少し動きが緩み、蔚山に反撃のチャンスを与えてしまいます。川崎は先制から10分後に左CKからMFミックス・ディスケルド選手がヘディング。これを右ポスト前でMFパク・ヨンウ選手が押し込んで同点にします。
振り出しに戻した蔚山は、C大阪や柏で活躍した元韓国代表MFキム・ポギョン選手を中心に中盤でボールを奪ってFWジュニオール・ネグラン選手に渡してショートカウンター攻撃を仕掛ける場面を作ります。31分の失点もその形からでした。キム選手がボールを奪い、ネグラン選手、MFキム・インソン選手と展開。最後はネグラン選手がゴールを決めました。
川崎は、守りを固める蔚山をこじ開けることができないまま、1-2で前半を折り返します。しかし後半開始からFW知念慶選手を投入すると、3月のシドニーFC戦で決勝ゴールを決めたMF斎藤学選手が左サイドで仕掛ける場面も増え、川崎が相手ゴールを脅かします。

48分には知念選手のパスを受けたMF家長昭博選手がシュートを放ち、その5分後には齋藤選手がペナルティエリアに切り込んでゴールを狙います。73分にはMF脇坂泰斗選手、さらに78分にはFWレアンドロ・ダミアン選手をベンチから送り出します。
すると82分、左サイドを攻め上がったDF登里京平選手のクロスに小林選手がシュート。GKが弾いたところを、知念選手とダミアン選手がすかさず反応。知念選手が押し込んで同点にします。
その後も知念選手や脇坂選手がシュートを放ち、アディショナルタイムにはCKから小林選手が放ったシュートがポストを直撃する場面も作るなど、川崎は後半だけでシュート12本の攻撃を仕掛けましたが、追加点を奪うことはできず2-2で終了。勝点1を手にしました。
この結果、蔚山は勝点を8として首位をキープ。同組2位の上海上港(中国)がホームで4位のシドニーFC(オーストラリア)と2-2で引き分けて勝点5とし、シドニーは勝点3です。川崎が次節5月7日(火)にホームで対戦する上海との勝点1差は変わらず、川崎のグループステージ突破には上海戦と最終のシドニー戦での2連勝が必要です。

広島、ルーキーが決勝ゴール

広島を含めて3チームが勝点6で並ぶグループFで、アウェイに乗り込んだ広島は大卒ルーキーのDF荒木隼人選手が前半34分に得点。貴重な勝点3で首位に浮上しました。
前節、ホームで2-0の快勝を収めていた広島でしたが、この日はアウェイで大邱の猛攻に押し込まれる苦しい展開になります。
しかし、前半34分にMF森島司選手の左CKに荒木選手が飛び込んで頭で合わせ、ゴールネットを揺らして先制します。2月のACLプレーオフで公式戦に初出場した荒木選手は、Jリーグではベンチ出場1試合に留まるものの、今大会本戦4試合目でプロ初ゴールとなりました。
大邱は今大会3戦3得点のFWエドガル選手を先発に戻し、FWセシーニャ選手とのブラジル人コンビを中心に反撃に出ますが、広島は今季Jリーグで最少失点を誇る守備力を発揮。体を張って粘り強く対応して1点を守り切り、混戦のグループで1歩抜け出し首位に立ちました。
これで大邱に2連勝となった広島は、次節5月8日(水)のホームでの広州恒大(中国)戦で勝てばグループ2位以内確定で16強入りが決まり、引き分け以下でも3位大邱の結果次第でグループステージ突破が決まります。
広州はこの日、アウェイで元日本代表MF本田圭佑選手の所属するメルボルン・ビクトリーと1-1で引き分けて、勝点7としました。
メルボルンVは今大会初の勝点1を獲得。本田選手はベンチ外で、チームは4位から抜け出せず、2位の広州と勝点6差となり、グループステージ突破は絶望的となりました。

なお、西地区では日本代表MF中島翔哉選手のアルドゥハイル(カタール)が、アウェイでDF塩谷司選手のアルアイン(UAE)と対戦。2-0で3試合ぶりに2勝目を挙げて勝点を7とし、グループCで2位に順位を上げました。
中島選手と塩谷選手は先発で出場。塩谷選手は今大会2枚目の警告を受けたため、次節の試合には出場できなくなりました。
同グループ首位のアルヒラル(サウジアラビア)はエステグラル(イラン)に1-0で勝ち、3勝目を挙げて勝点を9に伸ばし、次節にも突破決定の状況です。勝点4のエステグラルは3位に後退しました。
グループステージ第4節東地区2日目は4月24日(水)に行われ、グループE首位の鹿島アントラーズがホームで慶南FC(韓国)と、グループGの浦和レッズがアウェイで全北現代モータース(韓国)と対戦します。

監督・選手コメント

鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
グループステージ突破には勝点3をしっかりと獲らなければいけない試合でした。先制して、そのままの勢いで戦いたかったのですが、2失点したことで難しい試合になってしまいました。先制後に少し相手の様子を見てしまい、その間にミスが重なって慎重になりすぎてしまいました。悔やまれる時間帯だったと思います。それでも、選手たちが最後まであきらめることなく1点を返し、3点目を狙った姿は前向きで、これを次の試合にしっかりとつなげていきたいと思います。

MF 大島僚太 選手(川崎フロンターレ)
失点は自分たちのミスからというのもありますし、セットプレーは気を付けようと言っていたのにやられてしまったので、もったいなかったと思います。立て続けの失点は、脆さや甘さがチームとしてもまだまだあると感じました。勝点1ですが、まだ望みがあるので、次に自分たちがやるべきことが明確になったと思っています。

MF 齋藤学 選手(川崎フロンターレ)
90分出場時間をもらって結果を残したかったので、悔やまれます。最後の最後まで足を止めることなく得点を獲りに行ったのですが、そこで獲れずに悔しいです。

キム・ドフン 監督(蔚山現代)
両チームよく戦ったと思います。最後は押し込まれる展開になりましたが、我々の選手は勝とうという良い姿勢を出してプレーしてくれていたので、引き分けは残念に思います。ただ、勝点1は重要です。選手の頑張りに感謝したいです。最初の失点には驚きましたが、そこから4-5-1を4-4-2に変えて中盤でのプレスを厚くしたことで、2得点につながりました。残り2試合もしっかり臨みます。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)

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