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2回戦進出チームが決定!シードの法政大は浦安を破る 第99回天皇杯
2019年05月27日
天皇杯 JFA 第99回全日本サッカー選手権大会は5月26日(日)、1回戦15試合が行われ、2回戦に進むチームが出そろいました。
ピックアップマッチ
ブリオベッカ浦安 0-1(前半0-1、後半0-0)法政大学
フクダ電子アリーナでは、ブリオベッカ浦安(千葉県代表)と、第67回全日本大学サッカー選手権大会を制してシードチームとして登場した法政大学が対戦しました。互いに慎重にスタートした試合で、徐々に主導権を握ったのは法政大でした。両サイドバックが高い位置を取って相手の最終ラインを広げ、コパアメリカブラジル2019に参加するSAMURAI BLUE(日本代表)に選ばれた上田綺世選手らがいる前線にパスを送って浦安を押し込みます。
法政大はミドルシュートを積極的に放ち、前半だけで6本奪ったコーナーキックでも惜しい場面をつくり出しました。すると35分、勢いがゴールとして結実します。一度はクリアされたボールを相手陣でそのままファーサイドに蹴り返した森岡陸選手のボールを、微妙な距離感に判断が遅れた相手GKの眼前で竹本大輝選手がヘディング。GKの手を弾いて、先制点が決まりました。
失点後にフォーメーションを4-4-1-1から3-4-3へ変更した浦安は、ハーフタイムを挟むとシュート0本に終わった前半から様子を変えていきます。前線の選手がサイドバックの裏のスペースを狙うことで相手の攻めをけん制するとともに、ウィングバックのドリブル突破など、サイドからチャンスをうかがいます。
55分には法政大のサイドバックのドリブルからのクロスで上田選手にポストをたたくシュートを放たれましたが、62分にはシャドーストライカーと左ウィングバックに同時交代でフレッシュな選手を投入し、攻撃の加速を狙います。最大のチャンスは73分に訪れました。左ウィングバックの菊島卓選手が遠目からファーサイドへボールを送ると、交代で入っていた小島樹選手が頭で折り返し。このボールを逆サイドで竹中公基選手が頭で合わせますが、法政大の身長200センチのGK中野小次郎選手によるビッグセーブで弾き出されました。
懸命に同点ゴールを目指す浦安に対し、法政大も全員が足を止めずに走り抜き、攻守に懸命なプレーを続けます。そのままスコアは動くことなく、法政大が東京ヴェルディ(J2)の待つ2回戦へと駒を進めました。
J1クラブが登場する2回戦は、7月3日(水)、10日(水)に各地で32試合が行われます。
監督・選手コメント
都並敏史 監督(ブリオベッカ浦安)
正直に言って、一人ひとり少し力負けしていたという印象が残りました。相手のセンターフォワードへのロングボールで基点をつくられて少しずつ押し込まれていく展開になり、イメージどおりの攻守ができなかったなと反省しています。システムを3-4-3に変更して守備は落ち着いたのですが、攻撃のパワーが少し足りませんでした。最大の目標であるJFL昇格に向けて、1つのシステムで押し通すだけの強さはないので、3つを使い分けています。システムにはそれぞれ、良いところも悪いところもあります。どのシステムでも自信を持って戦えるようにするなど、やることはまだたくさんありますね。
DF #7 秋葉勇志 選手(ブリオベッカ浦安)
前半、受け身に回って相手に自由にやらせてしまったことが、終盤の体力の低下につながりました。後半は良い展開に持ち込めたのですが、点を取り切れなかったのは、その疲労が原因ではないかなと思っています。失点はみんなが人任せにして足を止めてしまったせいなので、もったいなかったですね。僕らはチャレンジ精神を持ち続けてやってきているので、対戦相手が年下でも何も関係ありません。ただ個人的には、2回戦で(前所属の)東京ヴェルディと対戦したかったというのが本音ですね。
長山一也 監督(法政大学)
先週のリーグ戦での明治大学相手の敗戦後、選手は真摯な取り組みを見せてくれました。今日はポジションをしっかり取って、良い距離感でサッカーができていました。全員守備に全員攻撃と、暑い中でもやるべきことをやってくれたおかげで勝てたと思います。2回戦はユニバーシアードと時期が重なり、代表チームに招集された選手は出られませんが、他の選手にとってはチャンスです。全員で連動すればチャンスも、守備の組織もつくれるはずです。それまでにリーグ戦やカップ戦で経験を積み、チームとして勝てるように準備していきたいと思います。
FW #18 上田綺世 選手(法政大学)
勝つために僕にできる一番の仕事は得点です。得点できなくても、ボールを収めるなどの仕事ができればと思ってやっています。1点差でリードして試合が進んでいる時には、全員が同じ方向に向かう必要があります。そういう状況でしっかり守備をするなど、チームのために必要なことを選択してできたのではないかなと思います。日本代表に選ばれても、法政大学の選手であることに変わりはないし、選ばれたからこういうプレーをする必要があるなどと、自分を変える必要はないと思います。今の自分にできる最大限を目の前の試合で出すことが大事です。これまでやってきたそういうスタイルを貫いていければと思います。
その他の試合結果
ブラウブリッツ秋田 0-3(前半0-2、後半0-1)明治大学
AC長野パルセイロ 1-0(前半0-0、後半1-0)新潟医療福祉大学
ヴィアティン三重 3-2(前半2-1、後半0-1、延前1-0、延後0-0)関西学院大学
MD長崎 0-1(前半0-0、後半0-1)高知ユナイテッドSC
北海道教育大学岩見沢校 0-2(前半0-0、後半0-2)流通経済大学
奈良クラブ 1-2(前半0-2、後半1-0)立命館大学
松山大学 0-2(前半0-1、後半0-1)沖縄SV
SRC広島 1-2(前半1-1、後半0-1)鹿屋体育大学
ガイナーレ鳥取 2-2(前半2-0、後半0-2、延前0-0、延後0-0、PK4-3)環太平洋大学
ギラヴァンツ北九州 6-0(前半3-0、後半3-0)徳山大学
岐阜協立大学 2-4(前半0-2、後半2-2)北陸大学
ロアッソ熊本 2-0(前半0-0、後半2-0)ヴェルスパ大分
いわてグルージャ盛岡 1-0(前半0-0、後半1-0)山梨学院大学ペガサス
カターレ富山 2-0(前半1-0、後半1-0)FC刈谷
【1回戦】5月25日(土)、26日(日)
【2回戦】7月3日(水)、10日(水)
【3回戦】8月14日(水)
【ラウンド16(4回戦)】9月18日(水)
【準々決勝】10月23日(水)
【準決勝】12月21日(土)
【決勝】2020年1月1日(水・祝)
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