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16強対決で先手必勝を狙う鹿島、広島、浦和 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

2019年06月17日

16強対決で先手必勝を狙う鹿島、広島、浦和 ~AFCチャンピオンズリーグ2019~

AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は6月18日(火)、19日(水)にノックアウトステージ1回戦のラウンド16第1戦が行われます。日本のクラブは3チームが駒を進め、前回優勝の鹿島アントラーズはサンフレッチェ広島と、2017年優勝の浦和レッズは韓国の蔚山現代と対戦します。

鹿島と広島の日本勢対決

鹿島と広島の日本チーム同士の顔合わせは、第1戦を18日(火)に鹿島のホームで行います。
大会連覇を狙う鹿島はグループEの最終戦で山東魯能(中国)にFW伊藤翔選手の2得点で2-1の勝利を収めて、3勝1分2敗の2位で突破しました。
守備陣を中心に負傷者が多発し、選手起用に苦しみながら勝ち進んできましたが、グループステージ終盤から徐々に怪我人も復帰。MF名古新太郎選手ら若手も育ち、今季加入したMF白崎凌兵選手もチームにフィットしてきています。
今回、CONMEBOLコパアメリカブラジル2019に出場中の日本代表への招集でMF安部裕葵選手は不在ですが、今大会好調のFWセルジーニョ選手、負傷から復帰したMFレアンドロ選手やMF遠藤康選手らが健在です。
チームは直近の14日(金)のC大阪とのリーグ戦では、前半押し込まれる展開から後半は修正。素早い切り替えで主導権を握って2-1で勝利し、3位に浮上しました。

一方の広島は、グループFを1位で勝ち進んできました。
初戦をアウェイで広州恒大(中国)に敗れた試合をきっかけに若手を中心に選手が奮起。MF渡大生選手らが急成長を見せ、その後の試合ではリーグ戦からメンバーを入れ替えながら戦い、5連勝でグループを1位で突破しました。今回、2014年以来2度目の16強で、初の8強入りを目指します。
グループステージでの勝点15は出場32チームで最多で、失点4はグループG1位突破の全北現代モータース(韓国)の3に次ぐ少なさと、守備の強さが際立っています。
Jリーグでは、4月19日(金)のFC東京戦で首位を明け渡して以降5連敗と苦しんでいましたが、5月26日(日)の浦和戦に4-0の快勝で連敗をストップ。その後はアウェイで札幌に0-1で敗れたものの、14日(金)の湘南戦には2-0で勝利しており、良いイメージで鹿島戦に臨めそうです。
DF水本裕樹選手が警告の累積のため出場できませんが、DF佐々木翔選手もチームに戻っており、リーグ戦でも15戦10失点とリーグ最少2位の数字です。
両者はACLでの対戦が決まったことで、6月30日(日)のJリーグまで同カードで3連戦になりました。
大岩監督は広島との対戦に「やりにくさはある」としながらも、「昨年の経験、今年の経験を反映させて、ホームとアウェイできっちり勝ち抜く準備をする」と話していました。

監督交代の浦和、蔚山現代と対戦

5月21日(火)のグループステージ最終節で北京国安(中国)に勝ってグループGを2位で突破した浦和は、グループHを1位で抜けた蔚山と19日(水)にホームで戦います。
今回がACL7度目の出場の蔚山は、昨年は16強止まりでしたが、2006年には初出場でベスト4、2012年大会には優勝を経験しています。
昨年のKリーグで3位に入り、今大会はプレーオフからの出場ですが、グループステージでは第5節まで3勝2分で勝ち進み、最終節を残して1位突破を確定。メンバーを大幅に入れ替えて臨んだ最終節は、アウェイで上海上港(中国)に0-5で敗れたものの、着実に歩みを進めている印象です。
浦和との対戦は初めてですが、グループステージでは川崎フロンターレに2年連続で1勝1分の戦績を収め、2017年大会では鹿島に2勝するなど、最近3大会では日本チームに負け知らずです。
チームを率いるのは神戸でも活躍した元韓国代表FWのキム・ドフン監督で、2017年から蔚山を指揮。初年度には韓国FAカップで優勝しました。2010年には当時コーチを務めていた城南でACL優勝も経験しています。
Jクラブでもプレーした韓国代表MFキム・ポギョン選手を中心に、ブラジル人FWジュニオール・ネグラン選手、MFキム・インソン選手、アメリカ代表MFミックス・ディスケルド選手らが攻撃を仕掛け、最終ラインにはオランダ出身のDFダビー・ブルトハイス選手も擁しています。
国内リーグでは15日(土)の浦項戦に勝利。2連勝で6戦負けなしと好調で、2位に付けています。
一方、2017年大会以来通算3度目の優勝を目指す浦和ですが、グループステージ突破後に大きな変化がありました。
昨年4月からチームを率いていたオズワルド・オリベイラ監督がJリーグでの成績不振で5月28日(火)に契約解除となり、昨季途中に暫定監督、今季途中までコーチを務めた大槻毅氏が監督に就きました。
大槻監督就任後、チームは6月の川崎とのリーグ戦を引き分けて連敗を4で止め、15日(土)の鳥栖戦では2-1で勝利しました。
蔚山戦はMF長澤和輝選手が警告の累積で出場できませんが、鳥栖戦で決勝点を決めたFW興梠慎三選手らがキレのある動きを見せています。
優勝経験のあるチーム同士の対戦ですが、浦和は新体制で先手必勝を狙います。

このほか東地区では、2大会優勝の経験がある広州恒大が同じ中国の山東魯能とホームで対戦。韓国強豪の全北現代は中国強豪の上海上港と第1戦をアウェイで迎えます。
第2戦は一週間後の6月25日(火)、26日(水)にホームとアウェイを入れ替えて行われます。
なお、西地区は8月5、6日に第1戦、8月12、13日に第2戦が実施され、日本代表MF中島翔哉選手が所属するアルドゥハイルは同じカタールのアルサッドと初戦をホームで戦います。
そのほかの組み合わせは、アルアハリ(サウジアラビア)対アルヒラル(サウジアラビア)、アルワフダ(UAE)対アルナスル(サウジアラビア)、ゾブアハン(イラン)対アルイッテハド(サウジアラビア)です。
準々決勝の組み合わせ抽選会は、7月2日(火)に行われる予定です。

大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)

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