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U-12年代最高峰の戦いが開幕! JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会

2019年08月11日

U-12年代最高峰の戦いが開幕! JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会

JFAバーモントカップ 第29回全日本U-12フットサル選手権大会が、8月10日(土)に開幕しました。各都道府県予選を勝ち抜いた48チームが東京・駒沢オリンピック公園総合運動場体育館に一堂に会した開会式では、ルーツフットサルクラブ (滋賀)の大原永暉選手が、選手宣誓を行いました。

その後、同体育館と駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場の2会場で、4チームずつ12グループに分かれてグループステージがスタート。初日は、各チーム2試合ずつを戦いました。

今大会は、緊迫感のあるハイレベルな戦いが際立ちました。その中でも、グループIの初戦、2004年大会と2014年大会の2回の優勝歴を持つ江南南サッカー少年団(埼玉)と、前回大会でベスト4の西宮サッカースクール(兵庫)の試合は壮絶な争いとなりました。前半は5-1で江南南がリードしましたが、後半に猛反撃を見せた西宮が、残り2分で5-6とついに逆転。しかし残り20秒で江南南が再び追いついて引き分けに。両者ともに勝負強さと意地を見せた素晴らしい戦いで会場を盛り上げました。

わずかな時間でゴールが生まれることは、フットサルの見どころの一つです。その意味で、「これぞフットサル」という劇的な戦いを披露したのが、グループHのアッズーロ和歌山フットサルクラブ(和歌山)でした。丸亀フットボールクラブ(香川)との初戦を3-4で落として迎えた翼SCレインボー垂井U-12(岐阜)との第2戦も、後半立ち上がりの失点で0-2と追い込まれてしまいます。しかし、フットサル特有の戦術であるパワープレーで反撃を開始して1点を返すと、残り時間14秒で同点に追いつきます。さらに残り5秒、田島優咲選手が値千金の決勝弾を放って、土壇場での勝利をつかみ取りました。

例年、最終戦を前に2試合の結果で1次ラウンド突破を決めるチームが登場する今大会ですが、今年はグループEで初出場のプリモ大阪(大阪)、グループHの丸亀、グループLのブリンカールFC(愛知)の3チームが勝ち上がりを決めました。特にブリンカールは、ルーツフットサルクラブ(滋賀)との初戦で、シーソーゲームとなった前半の3-3から、後半に粘り強さを見せて6-3と引き離して勝ち切ったことで波に乗りました。

大会2日目の11日(日)は、1次ラウンドの残り1試合と16チームによる決勝ラウンドの初戦が行われます。各グループ1位チームと、グループ2位の中で成績上位4チームが勝ち上がるという条件の中、さらなる激化が予想されます。

連勝チームの一騎打ちとなるのは、グループCの北海道コンサドーレ札幌U-12(北海道1)とマルバ千葉fc(千葉)、グループDのファジアーノ岡山 U-12(岡山)とASコーフ・フットサル・クラブ(山梨)の2試合。また、グループFで連勝したS4スペランツァ(栃木)と1勝1分けのFCリーソル(熊本)、グループGで連勝したディアブロッサ高田FC U-12(奈良)と1勝1分けのリバイバルジュニア(佐賀)、グループIで1勝1分け同士の西宮と板付ウイングSC(福岡)、グループKで連勝したマルバ茨城fc(茨城)と1勝1分けのレ・ブルー(広島)は最終戦で直接対決によって決勝ラウンド出場を争います。

一方、残り3グループは、3チームに可能性が残されています。グループAは1勝1敗の勝ち点4で並ぶ京都長岡京SS(京都)とウナ・プリマヴェーラFC(東京)、勝点3で追い掛けるFCボア益田(島根)がグループ1位を目指します。

グループBは、仁井田レッドスターズ(秋田)が連勝していますが、その仁井田と戦う大久保少年サッカークラブ(富山)、吉野川SCオーレ(徳島)が1勝を挙げているため、勝ち点同率で得失点差の争いとなる可能性があります。

グループJも同様に、ヴィクサーレ沖縄FCジュニア(沖縄)が連勝していますが、直接対決となるレノヴェンスオガサFCジュニア(岩手)、ピュアFC U-12(静岡)が1勝しているため、三つ巴の戦いとなります。

「目標はもちろん優勝!」と意気込むチームがそろう中で、どのチームが最終日の戦いに勝ち進むのでしょうか。

監督コメント

矢野健介 監督(プリモ大阪)
全国に勝ち上がってきた強敵との対戦の中で厳しい戦いが続きました。どのゲームもそうですが、先制してもそのまますんなり勝てるわけではないですし、(サッカーとは異なる)プレーイングタイムで戦う難しさも痛感しました。フットサルを戦う上で、一番重視しているのは「切り替え」です。守備が大切となる競技なので、取られた後や攻撃に転じた際のプレーがポイントだと思っています。子どもたちに楽しんでもらうことが目的ですが、目標は当然、優勝。彼らがこの舞台でどういったプレーができるのかが大切だと思っています。

中尾隼土 監督(アッズーロ和歌山フットサルクラブ)
(残り14秒で追いつき、残り5秒で逆転勝利した第2戦は)本当にギリギリでしたね。ただ、2試合とも思ったような動きを全くできていませんでした。「ピヴォ当て」と「クワトロ」という2つの戦術をベースに持つ2つのセットを組んで戦っていますが、出し切れませんでした。それでも、2試合目で最後のサイドで勝てた経験がプラスに働いて、明日はそれが自信となって良いゲームができたらいいですね。多くのことを学べるこの舞台で成長してほしいですし、選手には本来の力を出し切ってもらえたらと思っています。

細井直樹 監督(西宮サッカースクール)
戦いの結果には満足していますが、(2試合とも)立ち上がりでリズムをつくれないことが反省点です。それでも、子どもたちが試合中に修正して、自分たちの時間帯をつくって盛り返していく展開にできたので、明日につながる戦いをできていました。選手が変わっても、うちのチームは低学年から中学年、高学年と上がってくる段階で向き合うベクトルは変わりません。今大会を重視しているので、選手はフットサルの経験をサッカーにも生かしてくれています。1戦1戦が成長の場なので、明日はもっとレベルの高い試合をしてくれるはずです。

佐々木剛 監督(レ・ブルー)
初戦は中心選手の一人が(地域予選の累積警告で)出られなかった中で、他のメンバーが頑張ってくれました。2年連続の出場ですが、昨年と比べても誰かが突出しているわけではないので、フットサルの特性を生かしたプレーも取り入れながら、全員で戦うことを意識して、この1年でようやく噛み合ってきた部分があります。それに、メンバー入りしながら昨年は精神的な弱さを理由に出場できなかった選手がこの舞台で戦えるようになったこともうれしいですね。選手には大会を通して自信を持ち帰ってもらえたらと考えています。

8/10(土) 開会式 ダイジェスト

8/10(土) 大会1日目 ダイジェスト

大会期間:2019年8月10日(土)~12日(月・振休)
大会会場:東京都/駒沢オリンピック公園総合運動場体育館・屋内球技場

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