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大津とC大阪の熱戦はドローに終わる ~高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ第13節~
2019年09月17日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019 WESTは9月15日(日)と16日(月・祝)に第13節を行い、大津高校(熊本)とセレッソ大阪U-18(大阪)が対戦しました。
ピックアップマッチ
大津高校 1-1(前半0-1、後半1-0)セレッソ大阪U-18
序盤から主導権を握ったのは、C大阪でした。普段は後方からパスをつなぐことが多いチームですが、この日はFW新保海鈴選手(#20)が「自分たちの判断でより前でプレーしようと思った」と話すようにDFラインでのボール回しから対角線上へのロングボールを多用。相手エリアでは攻撃陣が積極的にサイドのスペースを狙うと、9分にはFW安岡佳毅選手(#28)の左クロスから新保選手がゴールポスト直撃のヘディングシュートを放ちました。以降は決定機をつくりながらも、中央を5バック気味で守備を固める大津を崩し切れない時間が続きましたが、29分には新保選手がペナルティーエリア内で倒されPKを獲得。新保選手のキックはGKに阻まれましたが、再び自ら押し込みC大阪が試合を動かしました。
追い掛ける展開となった大津ですが、選手に動揺は見られません。「前期は1点取られると立て続けに失点する試合が多かったけど、後期は1点取られても追いつき、逆転する力がついていると感じているので焦らずに行こうと話していた」。そう話すのは主将のMF濃野公人選手(#10)です。後半開始と同時に大津は、MF荒木慶翔選手(#29)とMF森田大智選手(#31)を投入し、システムを3-6-1から4-4-2へと変更。前線からの積極的な守備とサイドからの仕掛けを増やし、攻勢を強めました。47分には右CKからFW半代将都選手(#9)がヘディングシュート。59分には右サイドからのFKがゴール前にこぼれたところを押し込むなど決定機をつくりながらも、あと一歩及ばない場面が続きました。
しかし、75分には自陣でのリスタートをGK福山翔紀選手(#1)が前線に入れると、半代選手が素早く相手エリアで後方にポストプレーを展開します。反応したのは、「練習やプレミアリーグでも多かった形」と振り返る濃野選手。「前まではポストプレーを受けてから連携で崩していたけど、今日は足がきつかったので思い切り打った」という一撃がゴールネットに突き刺さり、大津が追いつきました。残り時間がわずかとなってからも大津が逆転を狙いましたが、GK折口優樹選手(#21)の好セーブに阻まれ、タイムアップ。最後まで目が離せない展開となった一戦は、勝点1を分け合う結果となりました。
監督・選手コメント
平岡和徳 総監督(大津高校)
前半はしっかり守備的に入り、後半はシステムを変えて勝負を仕掛けようと考えていました。狙い通り良い形はつくれましたが、さすがJリーグのアカデミーとあってGKが上手でした。勝点3を取れた試合だったと思いますが、最低限負けないという目標に対しては一人一人が積極的にチャレンジしてくれました。失点しても、物怖じせずに戦えるようになっているのはプレミアリーグでの積み上げであり、選手にとってすごく大きな財産になっていると思います。
DF #5 立野航海 選手(大津高校)
インターハイ(全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会)で負けてからやってきたことが発揮でき、後期はここまで負けなしが続いています。前節は、前期では負けてしまったヴィッセル神戸U-18に勝てたので、今節も白星を狙っていました。自分たちは走れる自信があったので前半は0-0で終えて、後半に勝負を仕掛けようと思っていましたが先制点を与えたのが痛かったです。追いつけたのは良かったのですが、あと一点取るための意識やもう一つ先まで走るところをより意識していきたいです。
海本慶治 監督(セレッソ大阪U-18)
選手は毎試合、本当によく頑張ってくれています。今日の試合も今まで以上に頑張ってくれました。リードして試合を折り返しましたが、風下に立った後半はパワーをかけてきた相手の攻撃を弾き返せず、ボールもつなげなくなりました。勇気を持った戦いを徹底できず、臆病にさせてしまい引き分けに終わったのは我々の責任だと思います。選手と共に我々がもっともっと成長していかなければいけません。何か一つ良くなれば改善されるわけではないので、よりトータル的に成長していきたいです。
FW #20 新保海鈴 選手(セレッソ大阪U-18)
自陣からのロングボールが多かったので、守備でも攻撃でもより高い位置でプレーできればと思っていました。いつも以上にスプリントができたので良かったです。今日は前半にヘディングシュートをポストに当てて、「今日は(得点のチャンスが)あるな」と思っていたので良い形でPKが取れました。一度は止められたのですが、結果的に点が取れました。今季のゴールはまだ1点でチームに貢献できておらず、貪欲に結果を求めていたので、少し安心しました。ただ、大津は前期に負けた相手だったので、どうしても勝ちたかったです。
その他の試合結果
ヴィッセル神戸U-18 4-3(前半2-1、後半2-2)アビスパ福岡U-18
東福岡高校 0-1(前半0-0、後半0-1)ガンバ大阪ユース
名古屋グランパスU-18 6-1(前半5-1、後半1-0)京都サンガF.C. U-18
愛媛FC U-18 0-2(前半0-1、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
アビスパ福岡U-18(福岡)をホームに迎えましたヴィッセル神戸U-18(兵庫)は7点ものゴールが飛び交った打ち合いを制し、3試合ぶりの白星を手にしました。首位のガンバ大阪ユース(大阪)はFW大谷優斗選手(#18)のゴールを守り切り、東福岡高校(福岡)に勝利しています。連勝中の名古屋グランパスU-18(愛知)は京都サンガF.C. U-18(京都)から前半だけで5点を奪い快勝。敵地で愛媛FC U-18(愛媛)に挑んだサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は前後半に1点ずつ奪い、白星を手にしました。
WEST 第13節 ダイジェスト
大会期間:2019年4月6日(土)~2019年12月8日(日)
EAST 第14節
2019年9月21日(土)
11:00 柏レイソルU-18 vs 青森山田高校(日立柏総合グランド(人工芝))
2019年9月22日(日)
11:00 市立船橋高校 vs 尚志高校(船橋市法典公園(グラスポ) 球技場)
13:00 ジュビロ磐田U-18 vs 浦和レッドダイヤモンズユース(竜洋スポーツ公園サッカー場)
13:00 鹿島アントラーズユース vs 清水エスパルスユース(鹿島アントラーズクラブハウス)
16:00 大宮アルディージャU18 vs 流通経済大学付属柏高校(NTT東日本志木総合グラウンド)
WEST 第14節
2019年9月21日(土)
17:00 京都サンガF.C. U-18 vs 愛媛FC U-18(京都サンガF.C. 東城陽グラウンド)
18:00 アビスパ福岡U-18 vs セレッソ大阪U-18(福岡フットボールセンター 人工芝A)
2019年9月22日(日)
11:00 サンフレッチェ広島F.Cユース vs 東福岡高校(吉田サッカー公園 人工芝グラウンド)
18:00 ガンバ大阪ユース vs ヴィッセル神戸U-18(OFA万博フットボールセンターグラウンド)
18:00 名古屋グランパスU-18 vs 大津高校(トヨタスポーツセンター(天然芝))
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