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浦和、広州恒大との4強対決、ホーム先勝で決勝進出を狙う ~AFCチャンピオンズリーグ2019~
2019年09月30日
AFCチャンピオンズリーグ(ACL)2019は準決勝を迎え、10月2日(水)の東地区第1戦で浦和レッズが中国の強豪、広州恒大とホームで対戦します。2度のアジア制覇経験があるチーム同士の顔合わせとなり、浦和は10月23日(水)のアウェイでの第2戦を前に、ホームで先勝を狙います。
自信を見せる広州カンナバーロ監督
今回浦和が対戦する広州恒大は、ACLでは顔なじみの存在で、2013年と2015年の優勝でインパクトを残しました。2012年の初出場から今回まで8年連続出場。そのうち7回は中国スーパーリーグ王者としての登場で、2016年大会以外は毎回ノックアウトステージに進出しています。
今回は2015年以来の4強進出で、準々決勝では前回王者の鹿島アントラーズに、ホームで0-0ドローに持ち込まれながら、鹿島での第2戦で得点を挙げて1-1とし、アウェイゴールで競り勝ちました。
国内リーグでも現在首位をキープしており、2年ぶりの国内優勝と4年ぶりのアジア制覇を目指しています。グループステージで敗退した2016年以後、2017年は8強、昨年は16強でしたが、3度目の決勝進出目前の今季は、昨年までとは違った強さが戻ってきている印象です。
ノックアウトステージに入ってしぶとさを発揮しており、ラウンド16の山東魯能(中国)戦ではホーム2-1の後にアウェイで1-2とされ、延長1-1の末にPK戦(6-5)で競り勝ちました。鹿島戦では勝利は挙げられなかったものの、アウェイゴールの1点を奪って勝ち進んできました。
チームには7月にFWエウケソン選手が4年ぶりに復帰。今年6月から中国代表としてもプレーするブラジル出身の30歳の加入で、攻撃の推進力が増しています。ブラジル代表MFパウリーニョ選手、ブラジル出身FWタリスカ選手とのコンビネーションも問題ありません。
タリスカ選手はベンフィカで2015-2016シーズンにポルトガルリーグ得点王になり、チームのリーグ連覇に貢献。2017-2018シーズンにはベシクタシュでトルコリーグ最優秀選手に選出された経歴の持ち主です。今季加入の広州でも、鹿島戦での貴重なアウェイゴールを含めて今大会では5得点、国内リーグでも8得点をマークしています。
また、中国代表MFフアン・ボーウェン選手が以前の攻撃的役割からシフトしたボランチで活躍。鹿島との第2戦でも中国代表ベテランMFジャン・ジー選手とともに攻守に貢献しました。
直近の国内リーグでは9月22日の試合に敗れて初の連敗を喫し、また、今大会のアウェイ戦ではグループステージから2分3敗と、いまだに勝利がありません。
しかし、短期に終わった2015年に続いて今回2期目を務めているファビオ・カンナバーロ監督は、「チームは以前にも2度、4強を経験して決勝まで行った。今回もチームの努力でここまで来た。我々は常にタイトルを目指して戦っている」とコメント。
2006年FIFAワールドカップでイタリア代表主将として優勝を経験した46歳は、広州での初のアジア制覇へ自信を漂わせています。
今大会に賭ける浦和
一方、浦和も2007年、2017年にアジアタイトルを獲得。今回はラウンド16で韓国の蔚山現代にホームでの第1戦を1-2で落しながらも、アウェイで3-0と逆転して2戦合計4-2で勝ち抜け、準々決勝では中国リーグ王者の上海上港をアウェイ2-2、ホーム1-1でアウェイゴールにより2年ぶりの4強進出を手にしました。
広州とは過去2大会のグループステージで顔を合わせています。初対戦だった2013年はアウェイ0-3、ホーム3-2で、2016年はアウェイ2-2、ホーム1-0といずれもホームで勝利。通算成績は2勝1分1敗で浦和が勝ち越しています。
これら過去の対戦ではFW興梠慎三選手(2013年第2戦、2016年第1戦)、MF武藤雄樹選手(2016年第1戦、第2戦)、MF阿部勇樹選手(2013年第2戦)が得点を決めています。
興梠選手は今大会準々決勝の上海戦でもアウェイとホームで得点し、今大会7得点。自身の持つ日本人歴代最多得点記録を25に更新しました。
週末のJリーグではチームはサガン鳥栖と3-3で引き分けて、リーグ戦8試合連続未勝利で順位も13位と振るわず、昨年の優勝で今大会の出場権を獲得した天皇杯でも9月25日(水)の準々決勝でJFLのホンダFCに黒星を喫して敗退と、国内公式戦では結果が出ていません。
しかも鳥栖戦では興梠選手が負傷欠場しており、広州戦の出場が気になりますが、武藤選手、MF長澤和輝選手、途中出場のFW杉本健勇選手が鳥栖戦でゴール。粘り強くアウェイで勝点1を手にしました。
今回、広州の攻撃力の高いブラジルトリオを相手にDF槙野智章選手、DF鈴木大輔選手、DF岩波拓也選手の最終ラインは気の抜けない時間が続くと予想されますが、MFエヴェルトン選手とMF青木拓也選手の中盤での攻防、MF関根貴大選手とMF橋岡大樹選手のサイドでの駆け引きで勝って、優勢に試合を運びたいところです。
関根選手は「ACLはサッカー人生で1回獲れるかどうか。そこへ向けて自分が活躍して獲りたい」と意気込んでいます。
3度目のアジアタイトル獲得へ、先手必勝で臨みます。
大会期間:
プレーオフ:2019年2月5日(火)~19日(火)
グループステージ:2019年3月4日(月)~5月22日(水)
ラウンド16:2019年6月18日(火)~8月13日(火)
準々決勝:2019年8月27日(火)~9月18日(水)
準決勝:2019年10月1日(火)~10月23日(水)
決勝:第1戦/2019年11月9日(土)、第2戦/2019年11月24日(日)
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