JFA第7回全日本O-40サッカー大会は14日(月・祝)に準決勝と決勝戦が行われ、1次ラウンドを勝ち抜いた4チームが優勝を争いました。

坂井フェニックスレジェンド（北信越1／福井）対藤枝フットボールクラブ（東海2／静岡）の試合は、両チーム互角の戦いを見せ、スコアレスで前後半を終了し、PK戦にもつれ込みます。このPK戦を6-5で制した坂井が決勝戦に駒を進めました。

同時刻に行われた、兵庫サッカークラブ（関西1／兵庫）とGALAXY（中国2／山口）の試合は、前半のシュート数が8対0と、兵庫がGALAXYを圧倒。兵庫が優勢に試合を進めましたが、GALAXYの堅ろうな守備陣がゴールを許しません。両者決め手を欠き、0-0で後半へ。GALAXYは後半も前半同様に集中した守りを見せ、PK戦に持ち込んだものの、3-4で兵庫に敗れ、決勝戦進出とはなりませんでした。

午後1時にキックオフとなった決勝戦。坂井と兵庫の一戦は、試合開始直後から兵庫が試合の主導権を握る展開となります。

すると13分に相手GKがこぼしたボールを金大敬選手が押し込み、兵庫が先制。その1分後には、右サイドでボールを受けた岩田博行選手がドリブルで切り込み、GKとの一対一を冷静に制して2-0。そのまま試合は後半へ向かいます。

後半、坂井もチャンスをつくりますが、なかなかゴールをこじ開けられないでいると、試合終了間際に元Jリーグ選手の和多田充寿選手が左サイドから狙い澄ましたミドルシュートで追加得点。兵庫が3-0で、O-40全国大会悲願の初優勝を収めました。

監督・選手コメント

山田周治 監督（GALAXY）
対戦した兵庫サッカークラブは、元Ｊリーグ選手を有する格上のチームだと認識していました。なんとか守り切ってPK戦まで持ち込みましたが、やはり最後の詰めが甘かったですね。3位という結果となりました。やはり兵庫サッカークラブの方が上だったと思います。後半はかなり盛り返せたのですが、チャンスでゴールを取れなかったことが敗因です。でも、大会に参加することができて、すごく楽しかったです。悔いは残っていません。ありがとうございました。

松尾昌則 選手（藤枝フットボールクラブ）
坂井さんの勢いと圧力に押し込まれた展開でしたが、そこを耐え後からは自分たちのペースで戦えたかなと思います。3位という結果に対して満足はしていないのですが、4試合戦って、最後の試合を無失点で終われたのは良かったと同時に、来年に向けての課題も得ることができました。この大会に参加できてとても楽しかったです。40歳以上という年齢が高いカテゴリーでも、みんながサッカーを大好きで、楽しそうにプレーしていて、さらには全国という舞台で真剣勝負ができるこの大会は有意義だと思います。ぜひ今後も続けていってほしいですね。

細川正樹 選手（坂井フェニックスレジェンド）
準優勝ということで少し悔しいです。でも、また来年に向けてみんなで頑張って、今度こそ優勝したいと思います。今回で3回目の全国大会でしたが、これまではなかなか1次ラウンドを突破することができませんでした。それが今回突破してこの成績なので、胸を張れるかなと思います。体を昔のようには動かせなくなっても、勝ちにこだわりながら努力し楽しむことができる、それがシニアサッカーの魅力だと思います。今回決勝ラウンドに進むことができて、みんな満足してると思います。ありがとうございました。

井上浩次 監督（兵庫サッカークラブ）
率直に、優勝できてほっとしています。うちのチームはスタッフも含めて19人です。他のチームは選手が25人でスタッフが4～5人と、だいたい30人規模ですよね。そんな中、私たちは省エネサッカーで個々が頑張りました。まだまだ若い者には負けないぞという気持ちで、これからもシニアサッカーを引っ張っていきたいと思っています。

道中寿 選手（兵庫サッカークラブ）
今回で3年連続の出場になりましたが、3年前から優勝を目指してやってきて、結果ずっと1次ラウンド敗退だったので、やっと目標がかなったと思っています。優勝できてうれしいです。3日間で5試合というスケジュールで、さらには人数が少ない中、みんなよく走ってくれました。チーム一丸となって今大会を戦えたと思います。シニアサッカーは年齢を重ねても仲間同士楽しくサッカーができていいですね。個人的には今年、山口県のチームに同級生がたくさんいたので、そういう昔のつながりも蘇ってきて、感慨深いものがありました。素晴らしい大会になったと思います。

大会日程：2019年10月12日(土)～10月14日(月・祝)
大会会場：北海道／函館フットボールパーク
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