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日テレ・ベレーザ 完封勝利で優勝に大きく前進 ~AFC女子クラブ選手権2019 FIFA / AFCパイロット版トーナメント
2019年11月29日
AFC女子クラブ選手権2019 FIFA / AFCパイロット版トーナメントに出場している日テレ・ベレーザは28日(木)、第1戦でメルボルン・ビクトリーを4-0で下して勢いに乗る、ホスト国韓国の仁川現代製鉄レッドエンジェルズと戦い、2-0の完封勝利を収めました。
初戦で引き分けている日テレ・ベレーザにとっては、初代アジアクラブ女王の称号を得るために勝利が求められる一戦。緊張感を持って迎えたナイターゲームは、体の芯に突き刺さるような寒さの中でキックオフを迎えました。
序盤からボールを保持したのはベレーザでした。左サイドのウイングに位置した植木理子選手が相手陣内の深い位置まで何度もボールを運び、永田雅人監督が語るように守備面でカウンターを敬遠しようとした狙いを着実に遂行していきます。また、深さをとるウイングに呼応して2列目、3列目と後方から押し上げた選手たちが次々にボールホルダーに寄せて、分厚く攻撃を仕掛けます。
仁川もウイングの選手を走らせて中央に構える外国籍選手をターゲットにチャンスを窺います。20分には右サイドを突破され、ゴール前にきわどいクロスを入れられピンチを迎えますが、シュートはゴール上へと逸れました。
相手陣内の深い位置までえぐったボールをなんとかゴールへとつなげたいベレーザは、24分に植木選手が左サイドのスペースを突破。ゴールライン際でマイナス方向にクロスを入れると、ファーサイドで小林里歌子選手がワンタッチシュートで狙いますが、得点には至りません。
0-0で前半を終えましたが、ベレーザがやや優勢に試合を進める中で、試合は後半早々に動きます。49分、左サイド一杯から植木選手がドリブルで中央に切れ込みながら強烈なシュートを放つと、相手DFがブロックしてコーナーキックを得ます。このコーナーキックを長谷川唯選手が蹴り、ファーサイドからニアに走りこんでいた植木選手にボールが入ると、頭ですらすようにファーサイドに流したシュートは、ポストに当たってゴールに転がり込んで待望の先制点を奪います。
ここからさらに攻勢に出るベレーザは、小林選手や籾木結花選手のシュートで畳みかけるように仁川ゴールに迫ります。72分には植木選手が強烈なシュートを放ちますが、これはわずかにゴール右へと外れます。
終盤に近付くにつれて、相手も攻勢姿勢を強めますが、耐えて迎えた90+4分、試合を決めるゴールが生まれます。
遠藤純選手、小林選手、長谷川選手とつなぎ、最後は右ワイドの宮澤ひなた選手がペナルティエリアの右角で受けると、一度コントールした後にグラウンダーの横パスを小林選手に入れると、これを小林選手がダイレクトで右足を強振し、ゴール右隅へと流し込み、勝利を引き寄せました。
これで1勝1分の勝ち点4としたベレーザは首位で30日(土)の最終戦を迎えます。勝てば初代アジアクラブ女王の名を自力で引き寄せる大きなチャンスに迎え撃つは、オーストラリアチャンピオンのメルボルン・ビクトリーです。
監督・選手コメント
永田雅人 監督
同じようにボールを持とうとするチームを相手に、ボールを多く持てて、色々な入口からチャンスを作れて、主導権を握って試合を進められたのはすごく嬉しかったです。そして、ゴールを決めて勝利できたことがすごく嬉しいです。ボールを持って自分たちの守備の機会を減らすこと、ボールをより相手の奥に運んで、カウンターを自分たちのゴールから遠ざける。そのふたつを先行して、その後に相手は自陣コートでポゼッションしてくるので、それを早い守備で高い位置で奪うというのが今日の目標でした。それが中1日の中、よく走って、ボールのそばに居続けて、優位な状況を作っていたと思います。
植木理子 選手
今日の試合は大事な一戦だというのは、チームで共通意識があったので、それで勝ちことができたのはすごく嬉しいです。前半はスコアレスで折り返した中で、後半に勝ち切れたことは自分としてすごく良かったです。ゴールシーンは、コーナーキックでファーサイドにいたのですが、ニアのスペースが空いていたので、その時にキッカーの(長谷川)唯さんと目が合った気がしたので、ニアにスピードを持って入っていったら、すごく良いボールが来ました。上手くコースを変えて決めることができました。あの時間帯に先制点を決められたのはすごく良かったです。最終戦は優勝の懸かった大事な試合なので、チーム全員で勝利をつかんで、アジア一のクラブになって日本に帰りたいと思います。
小林里歌子 選手
試合前から、初戦で足りなかったこと、サイドでもっと相手の深いところまでえぐるという部分で、エネルギーを出していこうという話をチームでしていたので、個人としてはそこを意識して試合に入りました。上手くいかない時にもう一回流れの中で崩していくとか、試合を通してもう少しできたかなと思います。すごくボールも回りましたし、初戦よりもやりやすさはあったと思います。相手の守備がマンツーマンではなかったので、守備の部分で空くところにしっかりと詰められていたので、そこはベレーザらしさが出せたと思います。点につながるプレーがなかなかなかったので、そこは突き詰めていきたいです。最後の最後にはゴールが奪えましたが、もっと早い時間に点を取れたらもっと楽だったと思うので、早い時間にものにしたいです。次勝たないと今日の勝利は意味がないので、結果にこだわってやりたいと思います。
女子クラブ選手権2019 FIFA/AFCパイロット版トーナメント
大会期間:2019年11月26日(火)~30日(土)
大会会場:Yongin Citizen Sports Park
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