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日テレ・ベレーザがメルボルンに快勝、初代アジアクラブ女王に輝く ~女子クラブ選手権2019 FIFA/AFCパイロット版トーナメント
2019年12月01日
アジアクラブの頂点まであと1勝と迫った最終戦、日テレ・ベレーザはオーストラリアのメルボルン・ビクトリーと対戦し5-0で勝利、初代アジアクラブ女王の座に輝きました。
初戦を落とし、2戦目も引き分けている相手は、優勝のためには勝利以外にない状況。ただし、ベレーザも自力で決めるには勝利が必要なため、ともに勝ち点3を求めるぶつかり合いとなりました。
開始9分に試合が動いた。 有吉佐織選手のワンタッチクロスに田中美南選手が頭で合わせて幸先よく先制点を奪います。その後もベレーザが主導権を握って押し込む時間帯が続きますが、なかなか追加点が奪えません。しかし34分、遠藤純選手からのパスを受けた伊藤彩羅選手がペナルティエリア内で倒されてPKを獲得、これを伊藤選手自らがゴール左へと冷静に決めて2-0として前半を終えます。
後半に入ってもベレーザのペースは変わらず、49分には左サイドに開いて受けた長谷川唯選手のループパスに呼応した田中選手が抜け出すと、追ってきた相手DFを背負いながらゴール左へと決めて攻勢を強めます。その7分後には左サイドを突破した遠藤選手の速いクロスボールに合わせた田中選手のハットトリック達成となるチーム4点目を奪います。その後も攻撃の手を緩めないベレーザは、アディショナルタイムに突入した90+1分、途中出場の岩﨑心南が左足を振り抜いてゴール右隅へと叩き込んで女王の座を確実にしました。
大会結果2勝1分でAFC女子クラブ選手権2019に優勝した日テレ・ベレーザが、初代アジアクラブ女王に輝きました。
監督・選手コメント
永田雅人 監督
ボールを持って、相手の最終ラインの背中側にいかに入ってスコアをとるかというのをテーマにして入りました。大きさや強さという部分でなかなか入り切れず、スコアはできたものの、自分たちの理想とする形は少なかったので、それを改善して、より多くのボール保持と、より多くのチャンスメークと、より多くのスコアというのを後半は目指しました。それに対して、すごくエネルギッシュに前半よりもできたところ、試合の中で自分たちの状況を良くしていき続けたことはよかったと思います。クラブチームには外国籍選手がいて、自分たちのベースにそうした特徴のある選手たちが乗ってくることは、クラブチーム独特の高いレベルになるというのは分かっていました。私たちはそれでも、自分たちのスタイルをいかに保って、勝利しているかというのにトライしています。たくさんトライして、慣れていくことでよりできるようになったということはすごく多く見えたので、それは収穫だと思っています。
有吉佐織 選手
アジア女王の実感は正直あまりないですけど、ベレーザらしい試合もありましたし、アジアならではの難しい試合もありました。どちらも良い経験をさせてもらいながら結果が出たことはすごく良かったと思います。今回に関しては、3試合を今のチームのベストメンバーで戦ったかといえばそうではないし、上手くローテーションしながら、チームとしてトータルでベレーザらしいサッカーをやり切って勝てたというのが、今後のベレーザにとってすごく良い経験になったと思います。チームとしての層の厚さ、質の高さの部分で、もうひと回りくらい強くなれたのではと思います。今日の先制点の場面は、(遠藤)純が仕掛けていたのですが、彼女がカットインする左足のコースを切られていて、そこの位置でサポートしたら中が空くかなと思ったら(田中)美南のすごく良い動きがあったので、そこに合わせるだけでした。2試合目の韓国戦で、自分の印象に残っているのが、(後藤)若葉が前半一杯一杯でやっている中で後半に覚醒して、最後に足をつりながらオーバーラップしたんです。その姿にすごく刺激を受けました。そこで出し切るという気持ちのところで刺激を受けて、それでこの試合で絶対にやってやろうと思っていました。ローテーションしながら、お互いに刺激し合いながらやれていることは良いことだと思います。だから、本当に良いチームだと思います。
遠藤純 選手
1戦目からスタメンで出て、初戦ということもあって難しい試合になりましたが、2試合目は出ている選手だけでなくチーム一丸となって戦って、勝利をつかみ取れました。3試合目は、前半は特に自分を含めて若い選手がなかなか自分らしさを発揮できず、上の先輩に任せるプレーが多かったです。ハーフタイムに話をして、後半はたくさん得点をとって勝てるように気持ちを入れ替えました。それで勝利につながったので良かったと思います。前半はペナルティエリアに持っていくことやサイドバックの位置で駆け上がるシーンが少なかったので、後半は自分からアクションをしようと思って、アシストすることができました。もっと運動量を多くしないと連戦で戦っていけないし、サイドを駆け上がることで中が空くということもあると思うので、そこは少し課題かなと思います。ベレーザとして、5日間で3試合戦う大会で優勝できたことは大きいと思います。チームによっても戦い方が違ってきたので、自分としては3試合を通じて積極性や運動量が足りないなと感じていたので、そういうところを改善しないと国内の試合も戦っていけないと思います。そこを改善していきたいです。
伊藤彩羅 選手
優勝が懸かっている試合で緊張はしましたが、楽しみという気持ちもありました。試合に入るにあたって、ビルドアップに上手く関わることと、得点に結びつくプレーがしたいという気持ちがありました。2点目のPKにつながった場面は、(遠藤)純さんからパスを受けた時に、ボールに触れば相手が足を出すかなと思って、チョンと触ったら足が出てきたのでそこにかかったということです。PKは緊張しませんでした。得意ではないですけど、PKよりも試合に入る緊張の方が強かったです。純さんの左足のクロスを狙っていけと永田監督から言われて、純さんから良いボールが入ってくるので走り込むことを意識していました。ヘディングした瞬間はいけたと思ったのですが、クロスバーに当たってしまいました。試合中の経験もそうですが、ベレーザの選手と練習をして、オフの時も過ごしたりして、サッカーだけでなく「これがベレーザなんだよ」というお手本を教えてもらったので、自分もお客さん気分ではなくてチームに食い込んでいきたいと思いました。
女子クラブ選手権2019 FIFA/AFCパイロット版トーナメント
大会期間:2019年11月26日(火)~30日(土)
大会会場:Yongin Citizen Sports Park
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