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横浜FM、横浜FCなど4チームがプレミアリーグ昇格を決める 高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフ
2019年12月16日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2019プレーオフは12月15日(日)、広島県内で2回戦4試合を行い、2020年度のプレミアリーグに昇格する4チームが決まりました。
ピックアップマッチ1
横浜F・マリノスユース(関東2/神奈川) 1-0(前半1-0、後半0-0)北海道コンサドーレ札幌U-18(北海道1)
広島広域公園 第一球技場で行われた第1試合は、共にプレミアリーグ復帰を狙う横浜F・マリノスユースと北海道コンサドーレ札幌U-18が激突しました。アグレッシブな守備と、積極的なサイド攻撃を見せた横浜FMのペースで試合が進みましたが、GK山本透衣選手(#1)を中心に落ち着いた守備を見せた札幌の堅守を崩せません。
それでも、「こうした緊張感のあるゲームは難しくなると思っていたので、今までやってきたことをやり続けようと話した」(筒井紀章監督)と焦れずにチャンスをつくり続けると、44分には左CKを獲得。ゴール前に上がったクロスを「(植田)啓太(MF #13)から良いボールが何本も上がってきていた。触れば点が入るボールばかりだったので、信じて飛び込んだ」と振り返るDF木村惠風選手(#12)が頭で合わせました。後半は札幌にボールを持たれる時間が増えましたが、「最終ラインとキーパーでコミュニケーションをとり、つなぐところと蹴るところを明確にした」(木村選手)と守備陣が意思統一を図ったことが奏功し、逃げ切りに成功。横浜FMが3シーズンぶりのプレミア復帰を決めました。
ピックアップマッチ2
横浜FCユース(関東3/神奈川) 2-1(前半0-0、後半1-1、延長前半1-0、延長後半0-0)富山第一高校(北信越2/富山)
初のプレミアリーグ参入を目指す横浜FCユースと1年での復帰を目指す富山第一高校による第2試合は最後まで目が離せない試合になりました。前半はロングボールを多用し、相手エリアでゲームを進めた富山第一が見せ場をつくりました。DF吉藤廉選手(#3)のロングスローとサイドからのクロスからゴールに迫り、前半終了間際の45分には左からMF広瀬翔一朗選手(#14)が決定的なシュートを放ちましたが、クロスバーに阻まれ、無得点のまま前半を終えました。
エンドが代わった後半は、MF奥村周太選手(#7)が「サイドバックが空くのはミーティングで分かっていた。前半は緊張もあって上手くできなかったけど、後半は落ち着いて相手の空いているところを突けた」と振り返った通り、サイドを攻めた横浜FCがチャンスをつくり、51分にはMF宮原輝選手(#10)が先制点をマーク。89分にFW碓井聖生選手(#11)にPKを決められ、延長戦に持ち込まれましたが、94分にはDF小林佑煕選手(#6)が相手DFの背後に入れたボールをFW佐々木翔選手(#9)が決めて再び勝ち越しました。最後は守備を固めて逃げ切った横浜FCが、初のプレミアリーグ参入をつかみました。
監督・選手コメント
筒井紀章 監督(横浜F・マリノスユース)
前線や中盤の選手まで攻撃陣が仕事できたのは、しっかり後ろからボールをつなげたからです。立ち上がりは少しバタバタした時間もありましたが、時間の経過と共に選手それぞれがしっかり状況を見て、プレーしてくれました。昨年はプレーオフの2回戦で悔しい経験をしたので、今年は全員が一つになって戦おうと話していました。プレーが個性的で、性格が明るい今年の特徴を出してよく戦ってくれたと思います。プレミアリーグは難しいリーグだと思うので、しっかり戦えるよう個人を伸ばしていきます。
MF #8 本間洋平 選手(北海道コンサドーレ札幌U-18)
昨年もプレーオフで横浜F・マリノスと対戦し、力の差を感じたのですが、今年はスカウティングで互角以上に戦えると感じていました。実際に五分五分の試合になったのですが、最後は決定機を決められるかどうかが結果に表れました。3年間、プレミアリーグでプレーできず悔しい思いをしてきたのですが、ここで学んだことは大きいので、また次につなげていきたい。悔しい思いを経験した後輩たちがいます。彼らが来年またここに戻ってきて昇格を決めてくれると思うので、また応援をよろしくお願いします。
FW #7 奥村周太 選手(横浜FCユース)
相手はボールをつなぐ自分たちとは対極的なチームです。ロングボールやセットプレーを駆使するので難しい試合になると予想していましたが、良い形で(宮原)輝が1点取ってくれました。同点に追いつかれたのは、自分がチャンスを外した直後だったので焦りもありましたが、(佐々木)翔がしっかり決めてくれました。絶対にプレミアに上がりたいという3年生の想いや、後輩たちの3年生との最後の試合だから一生懸命戦おうなど、皆の思いがこもった試合でした。
大塚一朗 監督(富山第一高)
主力がいない中でも前半は良い形がつくれていたのですが、チャンスを決め切れなかった。決め切れる選手の重要性を改めて実感した試合でした。同時に失点の場面は簡単に点を取られていたので、全国高校サッカー選手権大会までに修正しなければいけません。特に2点目は、自らのFKを簡単に相手GKに渡して、戻りが遅れたのを突かれた失点でした。そうしたちょっとしたところが勝負の綾になる。僕らはセットプレーを武器にしているので、キックミスが命取りになるんだと理解してほしいですね。
その他の試合結果
FC東京U-18 1-0(前半0-0、後半1-0)モンテディオ山形ユース
サガン鳥栖U-18 2-1(前半0-0、後半1-1、延長前半1-0、延長後半0-0)ベガルタ仙台ユース
FC東京U-18(関東1/東京)とモンテディオ山形ユース(東北1/山形)の一戦は、62分に奪ったFW小林里駆選手(#10)のゴールを守り切ったFC東京が勝利し、1年でのプレミアリーグ復帰を決めました。3度目のプレーオフに挑んだサガン鳥栖U-18(九州1/佐賀)は、ベガルタ仙台ユース(東北2/宮城)に追いかける展開を強いられましたが、後半終了間際にMF松岡大起選手(#8)のゴールで追いつくと、延長前半開始直後にFW秀島悠太選手(#9)が逆転弾を奪い、2-1でタイムアップ。初のプレミアリーグ参入を決めました。
日程:2019/12/13(金)・2019/12/15(日)
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