JFA 第43回全日本U-12サッカー選手権大会が12月26日(木)に開幕します。ここでは川崎フロンターレU-12の一員として大会に出場し、現在はU-22日本代表でも活躍する三笘薫選手（筑波大学）に、大会の思い出や自身の小学生時代を振り返ってもらいました。
※このインタビューは2019年12月12日に実施しました。

――三笘選手が川崎フロンターレU－12に入ったきっかけを教えてください。

三笘　その前はさぎぬまSCに入っていたんですけど、親が川崎のセレクション開催を見つけてくれて、同じ少年団に入っていた選手と一緒に受けて合格しました。

――当時はどのような練習が多かったのでしょうか。

三笘　「止めて蹴る」の練習が多かったですし、あとはボールの置き所を常に意識しながら運ぶ練習。その2つが主な練習でした。

――当時のポジションと、どのようなプレーが得意だったかを教えてください。

三笘　小学3、4年の頃はサイドハーフやサイドバックなどいろいろやり、5年生の時はトップ下もやりましたが、6年生の時はずっとボランチでした。得意なプレーはドリブルやスルーパスですね。守備は嫌いでした（笑）。ボランチはたくさんボールを触れるポジションなので、指導者の方々が僕を上達させるためにこのポジションにしてくれたのかもしれません。

――今はサイドアタッカーの印象が強いですが、そのポジションをやるようになったのは？

三笘　中学1年の時はボランチでしたが、2年、3年は左サイドハーフ。高校1年でまたボランチやトップ下をやり、高校2年からサイドに移って、そこからは今までずっとサイドです。

――小学生時代の三笘選手にとって、全日本少年サッカー大会（現JFA 全日本U－12サッカー選手権大会）はどのような位置づけの大会でしたか？

三笘　当時は夏に行われていたんですが、小学生年代では一番大きな大会だと認識していました。全国の少年団やクラブチームなどが予選を勝ち抜いて参加してくるので、この大会で優勝したチームが日本で一番強いと思っていましたし、そのために4年生の頃から頑張っていました。あと、小学生の大会なんですけどメディアの方が多く、注目されている大会なんだな、という印象もありましたね。

――大会には何年生の時に出場しましたか？

三笘　5年生（第32回）、6年生（第33回）と2大会連続で出場しました。5年生の時は、準々決勝で名古屋グランパスU12にPK戦で負けました。その時のことは詳しくは覚えていないんですけど、勝てそうだったのにな……という印象が残っています。1学年上の先輩に三好康児さん（現ロイヤル・アントワープFC）や板倉滉さん（現FCフローニンゲン）、岡田優希さん（現FC町田ゼルビア）などタレントが多くいたので、勝てた試合を落としてしまったというイメージがあります。名古屋もその時に準優勝していて強いチームだったんですが、勝っていれば自分たちが決勝に行けたかもしれないな、という悔しい思いをしました。

――6年生の時はいかがでしたか？

三笘　準決勝で再び名古屋と対戦し、同じようにPK戦で負けてしまいました。いい試合ができたんですけど、名古屋にもいい選手がそろっていましたし、杉森孝起（現名古屋グランパス）にスピードで抜け出されたり、吹ケ徳喜（現阪南大学／徳島ヴォルティス内定）が当時から体が大きくてうまく対応できなかったりしたことを覚えています。杉森は5年生の時から試合に出てたくさんゴールを決めていて、当時から有名でしたね。

――会場の雰囲気や他チームとの交流などで覚えていることはありますか？

三笘　準決勝の会場だった国立西が丘サッカー場にはその時、初めて行ったんですが、「ここがプロ選手も使うロッカールームか～」という感動もありましたし、大勢の方が見に来てくれて、観客席が近くて臨場感があって、素晴らしい芝生のピッチでプレーできたので、楽しかったですね。あと、準決勝の試合前に宿泊した宿が名古屋の選手たちと一緒で、お風呂で鉢合わせして話をした思い出があります。「明日、試合なのに、こんなに仲良く話していて大丈夫かな」っていう感じでした（笑）。

開催期間：2019年12月26日(木)～12月29日(日)
大会会場：
1次ラウンド・ラウンド16
鹿児島ふれあいスポーツランド(鹿児島県鹿児島市)、鹿児島県立サッカー・ラグビー場(鹿児島県鹿児島市)

準々決勝
鹿児島県立鴨池補助競技場(鹿児島県鹿児島市)

準決勝・決勝
白波スタジアム(鹿児島県鹿児島市)

大会情報はこちら