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僅差のゲームを制した愛媛、大宮などが3回戦へ 高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会
2019年12月23日
高円宮杯 JFA 第31回全日本U-15サッカー選手権大会は12月22日(日)、コーエィ前橋フットボールセンター(群馬県)とJ-GREEN堺(大阪府)で2回戦8試合が行われました。
ピックアップマッチ1
ブラウブリッツ秋田U-15 1-1(前半1-0、後半0-1、延長前半0-0、延長後半0-0、PK3-4)愛媛FC U-15
12回目の出場となる愛媛FC U-15(四国2/愛媛)に対して、初出場のブラウブリッツ秋田U-15(東北2/秋田)は果敢に仕掛けました。前線から激しく守備をして、ボールを奪う場面もありました。攻撃に移ると素早くゴールに迫り、14分には攻め上がった左サイドバックの遠藤凜太郎選手が右足でファーサイドを狙ってシュート。これがクロスバーをたたきながら見事に決まり、秋田が先制しました。
後半に入ると愛媛は、選手の交代や配置転換で流れを変えようと試みます。さらには秋田に退場者が出て数的優位に立つと、勢いが増しました。後半だけでシュートは14本。秋田のしぶとい守りに阻まれながらも終了間際、パワープレーで前線に入っていたセンターバックの小野成夢選手が反転からシュートを決めて、土壇場で追いつきました。
慎重に進む延長戦でも、個人の突破力が光る秋田が数的不利ながらカウンターで惜しい場面もつくりますが、ゴールネットは揺れないまま終了。PK戦では両チームのGKがキックを防ぐ中、最後に笑ったのは愛媛。準々決勝へと駒を進めました。
ピックアップマッチ2
大宮アルディージャU15 2-0(前半1-0、後半1-0)豊田AFC
激戦区・関東を制した大宮アルディージャU15(関東1/埼玉)を相手に、初出場の豊田AFC(東海5/愛知)は2人のセンターバックの間に下がった背番号10の原田渉夢選手からのロングボールで打開の道を探ります。俊足FW黒野崇人選手が抜け出す場面もあり、前半に放ったシュートは両チームとも5本ずつ。そのうちゴールに結びつけたのは大宮で、23分に長いFKからキャプテンの多久島良紀選手が左足で決めました。
38分に豊田は黒野選手の突破から河合龍選手が惜しいシュートを放ちますが、ハーフタイムを挟むと徐々に流れは大宮へと傾いていきました。前澤拓城選手のポストプレーなどもうまく使い、サイドを突破する場面を増やしていきました。すると55分、前澤選手を経由して左サイドへと展開し、駆け上がった作本優真選手のクロスに合わせたのは背番号9。前澤選手のヘディングで、大宮がリードを広げました。これでより強く主導権を握った大宮は試合の流れをコントロールして、そのままベスト8へと到達しました。
監督・選手コメント
大野耕平 選手(愛媛FC U-15)
ここ何年も、ずっと四国を勝ち抜けないことが続いていました。歴史を塗り替えようと皆で話していたので、ベスト8まで進めて良かったと思います。全国大会のメンバーでは半分以上が1、2年生ですが、このチームは学年など関係なく言いたいことも言えるし、絆は深いと思います。今日もなかなか点が取れませんでしたが、絶対にチャンスは来ると思っていたし、最後は全員で声を出して守り切れました。ここまで来たら決勝まで勝ち進んで、優勝したいと思います。
栗原英毅 監督(ブラウブリッツ秋田U-15)
1失点するのは仕方ないと思っていましたが、数的不利になってからも相手を引き込んでのカウンターでチャンスをつくれていました。ああいうところを決め切りたいですね。そういうプランに沿ってプレーできたのですが、思う通りにいかないのがサッカーですね。あらためて、リードされた時や選手のメンタル面などの準備が大事だなと感じました。もう1試合勝ちたかったところですが、ほとんどの選手はユースに上がるので、また来年から彼らがユースの新しい歴史をつくってくれると思います。
多久島良紀 選手(大宮アルディージャU15)
立ち上がりは力が入っていましたが、後半から雰囲気にも慣れてきて、自分たちのサッカーができました。僕の得点の場面では、こぼれてきたボールに思い切り足を振り抜きました。久々に足で決めました。僕たちはチームワークを通じて一つになったら強いと思います。自分たちのサッカーができるように準備をして、全員で同じ方向を向いていけば優勝できると思います。関東の第1代表として責任感を持ってやっているし、クラブの歴史に残れるように頑張ります。
吉岡琢弥 監督(豊田AFC)
今回の3年生は、ジュニアチームの1期生です。最初は同じ地域のチームにも、2桁得点を取られて負けていました。その悔しい思いを胸に粘り強く育成を続け、少しずつ改善して、ここまではい上がってこられました。今年初めて県1部リーグを戦い、夏に初めてクラブユース選手権に出場したものの、2引き分けでした。この大会で最低限の目標として掲げた全国1勝を、選手たちは血のにじむようなすごい努力で成し遂げました。全国で一番努力したんじゃないかと、私は思います。選手たちには「本当によくやった」と言うだけですし、胸を張って帰りたいと思います。
大会期間:2019年12月21日(土)~2019年12月28日(土)
会場:
1回戦~準々決勝
コーエィ前橋フットボールセンター(群馬県)、前橋総合運動公園群馬電工陸上競技・サッカー場(群馬県)、J-GREEN堺(大阪府)
準決勝~決勝
味の素フィールド西が丘(東京都)
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