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明治大学が夏に続き冬の全国大会でも日本一に! ~2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会~
2019年12月23日
『2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会』は12月22日(日)に決勝戦を迎え、明治大学と桐蔭横浜大学が日本一を懸けて浦和駒場スタジアムで対戦しました。
4年連続となった関東勢同士による決勝戦は、リーグ戦王者の明治大学と2位の桐蔭横浜大学という上位校同士の対戦となりました。同じ関東のチーム、しかもひと月前のリーグ戦でも対戦していることもあり、互いの特徴はよく知っています。ともにサイドからの攻撃を得意とするチームですが、前半は中盤での激しい潰しあいとなり、前線やサイドにボールがわたりません。それでも明治大学は佐藤亮選手、桐蔭横浜大学はイサカゼイン選手らがチャンスを作りますが、ゴールを決めきれず、両チーム無得点のまま試合を折り返しました。
明治大学は後半早々から猛攻を仕掛け、桐蔭横浜大学のゴールを脅かします。しかし安部柊斗選手、中村健人選手が次々と放つシュートを、桐蔭横浜大学のGK早坂勇希選手がことごとくストップ。63分には瀬古樹選手が決定的なミドルシュートを放ちますが、こちらはポストを直撃します。防戦一方となった桐蔭横浜大学は70分、2トップを一気に替えて滝沢昴司選手と國場龍之介選手を投入します。すると明治大学も72分、突破力のある小柏剛選手をピッチに送り込み、試合の流れを変えようとします。明治大学はその直後、安部選手と佐藤亮選手がディフェンスラインを崩して小柏選手へとつなぎますが、小柏選手のシュートはバーの上。どうしてもゴールを割ることができません。明治大学はその後もさらに高さのある2選手を投入して均衡を崩そうとしますが、スコアレスのまま延長戦へと突入しました。
90分間の試合は、圧倒的に明治大学が優位でした。しかし桐蔭横浜大学は一瞬の隙を突きます。延長戦開始早々の92分、桐蔭横浜大学は滝沢選手が倒されてフリーキックを獲得。橘田健人選手のキックは相手に跳ねかえされますが、こぼれ球を滝沢選手が拾って折り返したところに、主将の眞鍋旭輝選手がワンタッチで合わせて先制点を挙げます。
しかし王者・明治大学もすぐさま反撃に出ます。96分、森下龍矢選手がシュートを放ちますが、これはポストを直撃。そのこぼれ球に詰めた小柏選手が倒され、明治大学がペナルティーキックを獲得します。キッカーは主将の佐藤亮選手。佐藤亮選手は冷静にゴール右下にシュートを決め、明治大学が同点に追いつきます。さらにその2分後には、前線に上がってきたDF蓮川壮大選手が、小柏選手からのスルーパスを受けると左足を振り抜いて追加点。わずか3分の間に、明治大学が逆転に成功します。
勢いに乗った明治大学は、延長戦後半の112分にも瀬古選手のクロスに、森下選手がボレーシュートを突き刺して決定的な3点目を挙げます。桐蔭横浜大学も最後まで奮闘しますが、明治大学の集中した守りを崩すことはできず試合終了。明治大学が120分の激闘を制し、10年ぶり3度目の優勝に輝きました。総理大臣杯にも優勝している明治大学は、これで夏・冬の全国大会を制覇しました。
大会後には優秀選手が発表され、最優秀選手に蓮川壮大選手(明治大学)、ベストGKに早坂勇希選手(桐蔭横浜大学)、ベストDFに眞鍋旭輝選手(桐蔭横浜大学)、ベストMFに安部柊斗選手(明治大学)、ベストFWに佐藤亮選手(明治大学)が選ばれました。
監督・選手コメント
栗田大輔 監督(明治大学)
今シーズンの最初に、インカレの決勝戦である今日この日に、いちばん成長していようという目標を立てました。ここ数年、インカレではなかなか結果を残すことができず、選手たちも今年こそは、という想いがあったのだと思います。関東王者として臨んだこの大会では、どの大学も明治大学を倒そうと向かってきます。それを受けるのではなく、むしろ挑戦者として戦うことを徹底しました。対戦した各大学には、それぞれに学ぶべきことが多く、そのたびにチームとして成長してきたと思います。今日対戦した桐蔭横浜大学さんも、本当に強かった。最後まで素晴らしいゲームが出来て、本当に感謝しています。
安武亨 監督(桐蔭横浜大学)
明治大学さんの四冠のうち、ひとつでも阻止できればと思っていましたが、本当に明治大学さんは強かった。今日の試合はイメージ通りではあったのですが、特に同点になってからの明治大学さんは、そのイメージを完全に上回っていました。けれど、明治大学さんに引っ張られて、このような素晴らしい舞台で素晴らしいサッカーをできたことは、選手たちにとって大きな財産になったと思います。この経験を糧に、来年はまた違う桐蔭横浜大学になると思います。来年こそは、明治大学さんに勝ちたいです。
蓮川壮大 選手(明治大学)
明治大学には周りを動かせる選手が多いので、自分は試合のテンポを常に意識していました。その中でスピードや推進力といった部分は自分の役目でもあると思っています。今日の試合では、左サイドの森下龍矢選手が相手に警戒されていたので「運べるようなら、ボールを運んでいい」とチームにも言われていていました。それがゴールに結びついたのですが、自分としてはただ得点しただけで、最優秀選手賞はチームのみんなでとった賞だと思っています。
佐藤亮 選手(明治大学)
今大会は怪我からのスタートとなりました。自分が復帰するまで頑張ると皆は言ってくれましたが、今年の明治大学のキーワードでもある“誰が出ても同じサッカーができる”ということが発揮されたことで、今大会に優勝できたと思っています。桐蔭横浜大学さんは本当に強かったけれど、大学での4年間でいちばん楽しい試合でした。どちらに転ぶかわからない状況の中でいい試合ができたこと、これは自分にとっても財産になると思いますし、楽しかったという一言に尽きると思います。明治大学は苦しい時間帯の中で何ができるかを、常に考えています。そのことが今日の勝利につながったのだと思います。
眞鍋旭輝 選手(桐蔭横浜大学)
インカレ初出場ということで難しい大会になるとは思いましたが、チームがひとつになることができました。そのことが何よりも大きな財産なので、後悔はまったくありません。ただ、このチームの中心である3年生以下の選手は悔しい想いが残ったと思います。ロッカーで泣いている選手も多くいましたが、胸を張ってほしいと思います。
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大会日程、試合結果などは全日本大学サッカー連盟公式サイトをご確認ください。
2019年度 第68回全日本大学サッカー選手権大会
大会期間:2019/12/11(水)~2019/12/22(日)
会場:浦和駒場スタジアム、NACK5スタジアム大宮、味の素フィールド西が丘、AGFフィールド
柏の葉公園総合競技場、浦安市運動公園陸上競技場、川口市青木町公園総合運動場陸上競技場
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