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鹿島とFC東京、本戦入りへ28日にプレーオフ ~AFCチャンピオンズリーグ2020~
2020年01月27日
アジアのクラブ王座を目指すAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2020が始まります。東地区で2月11日(火)からスタートするグループステージには、Jリーグチャンピオンの横浜F・マリノスと天皇杯優勝のヴィッセル神戸が出場を決めています。そこに加わるべく、1月28日(火)に鹿島アントラーズとFC東京が本戦出場権を懸けて、それぞれのホームで一発勝負の予選プレーオフに臨みます。
鹿島はメルボルンV、FC東京はセレスNと
プレーオフの対戦相手は、鹿島がオーストラリアのメルボルン・ビクトリー、FC東京はフィリピンのセレス・ネグロスです。
メルボルンVは昨年大会ではリーグ覇者として本戦から出場し、元日本代表MF本田圭佑選手が所属して大きな注目を集めましたが、広島と同組で1分5敗の最下位で終わりました。今年はリーグ戦3位、グランドファイナル4強入りでプレーオフからの出場となり、1月21日(火)の予選でインドネシアのバリ・ユナイテッドに5-0と快勝して駒を進めてきました。
10月スタートの今季リーグ戦では新体制で臨みながらも成績不振で今月中旬に監督交代。スペイン出身のカルロス・ペレス・サルバチュア氏がアシスタントコーチから昇格。リーグでは現在3連敗で8位ですが、元スペイン代表FWオラ・トイボネン選手、元オーストラリア代表FWロビー・クルーズ選手、浦和レッズでプレーしたFWアンドリュー・ナバウト選手らが健在です。
鹿島も今季からブラジル出身のザーゴ監督の下でのスタートです。FWセルジーニョ選手が中国クラブへ移籍しましたが、川崎からDF奈良竜樹選手、湘南からU-23日本代表DF杉岡大暉選手、ブラジル出身のMFファン・アラーノ選手とFWエヴェラウド選手など新たな戦力を加えています。
天皇杯決勝を戦った影響でチーム全体でのスタートは今月22日。準備期間は短いですが、ザーゴ監督は「ここを突破しないと大事なタイトルを1つ失うことになる。突破して本戦へ進みたい」と語っています。
一昨年にアジアを制した鹿島は、突破するとグループEに入り、中国リーグ2位の北京国安、タイリーグ王者のチェンライ・ユナイテッド、韓国のFCソウルかマレーシアのケダのプレーオフ勝者と同組になります。
一方、FC東京は2016年大会以来3度目のアジア挑戦で、今回の対戦相手はフィリピンリーグ3連覇中のセレスN。セレスNは昨年、一昨年とプレーオフで敗退してきただけに3度目の正直で初の本戦入りを狙っています。
1月14日の予選1回戦でミャンマーのシャン・ユナイテッドに3-2で勝利し、アウェイで臨んだ2回戦ではタイのポートFCを1-0で下しました。
チームにはMFでDFもこなす小田原貴選手と攻撃的MFの嶺岸光選手の2人の日本人選手や、セネガル出身FWロペス選手、スペイン出身FWビエンベニード・マラニョン選手らが所属。指揮を執るリスト・ビダコビッチ監督はセルビア出身で、2016年夏からチームを率いてリーグ3連覇を遂げてきています。
昨季リーグ2位でプレーオフ進出となったF東京は、年明け7日から沖縄での合宿で調整を重ね、MF橋本拳人選手、MF高萩洋次郎選手、DF室屋成選手、DF森重重人選手ら日本代表経験のある選手も多く、準備に余念がありません。
突破するとグループFで、韓国リーグ2位で2012年大会優勝の蔚山現代、中国FAカップ優勝の上海申花、オーストラリアAリーググランドファイナル準優勝で初出場のパース・グローリーとの対戦が控えています。
横浜FM、神戸は本戦から
Jリーグを制した横浜F・マリノスは2014年大会以来通算4度目のACL挑戦です。今回はグループHで、韓国Kリーグ王者でアジア制覇を2度経験している全北現代、オーストラリアAリーググランドファイナル優勝のシドニーFC、中国強豪の上海上港かタイリーグ2位で近年ACL常連のブリーラム・ユナイテッドのプレーオフ勝者と対戦です。
チームを率いるアンジェ・ポステコグルー監督の下、Jリーグ王者としてアジアの舞台での力を示す機会です。シドニーへの長距離移動は、慣れない選手たちにとっては克服すべきポイントの1つになりそうです。
ヴィッセル神戸は天皇杯優勝での初出場です。グループGでの対戦相手は、中国リーグ王者で2度のACL優勝経験のある広州恒大、韓国FAカップ優勝の水原三星、マレーシアリーグ優勝のジョホール・ダルル・タクジムという顔ぶれです。
神戸は、ダビド・ビジャ選手が昨季限りで引退し、ルーカス・ポドルスキ選手も移籍でチームを離れましたが、MFアンドレス・イニエスタ選手をはじめ、DFトーマス・フェルマーレン選手、MFセルジ・サンペール選手、MF山口蛍選手ら魅力的な戦力を擁しており、国内外で広く注目を集めそうです。
塩谷選手のアルアインも西地区プレーオフから
西地区では、日本のDF塩谷司選手が所属するUAEのアルアインも、1月28日(火)に行われる予選プレーオフで本戦入りを狙います。ホームで行われる一発勝負で対戦するのは2017年大会以来の出場を目指すウズベキスタンのブニョドコルです。
プレーオフを突破すれば、アルアインはグループDで、イランリーグ2位で2016年以来の出場のセパハン、2011年アジア王者で昨年大会で4強入りしたカタールのアルサッド、サウジアラビアリーグ王者のアルナスルという強豪揃いのグループでの戦いに臨むことになります。
このほか、昨年大会の決勝で浦和レッズに勝って日本勢による大会3連覇を阻み、初のアジア王座に就いたアルヒラル(サウジアラビア)は、昨季リーグ2位に入って今大会はグループBに。UAEカップ優勝でリーグ2位のアルアハリ、ウズベキスタンでリーグとカップの2冠を達成したパフタコール、プレーオフ勝者と同組になりました。
イランのペルセポリスもリーグとカップの2冠達成での出場で、グループCでカタールリーグ2位でカップ戦優勝のアルドゥハイル、サウジアラビアのキングカップ優勝のアルタアーウンFC、UAEリーグ王者のシャルジャと対戦します。
グループAではUAEリーグ3位のアルワハダ、イラクリーグを制したアルショルタ、プレーオフからの勝ち上がりが2チームという組み合わせで、カタールのアルラヤンかイランのエステグラル、サウジアラビアのアルアハリかタジキスタンリーグ優勝のイスティクロルが加わります。
アジア王者決定は11月
本戦はグループステージから決勝までホーム・アンド・アウェイ形式で実施。東西合計32チームが4チームずつ8グループに分かれて5月6日(水)までグループステージを戦い、各組上位2チームがノックアウトステージへ進出します。
ノックアウトステージ1回戦のラウンド16、準々決勝、準決勝までは東西に分かれて実施し、それぞれの勝者が11月22日(日)と28日(土)に行われる決勝でアジア王者を懸けて対戦します。優勝チームはアジアチャンピオンとしてFIFAクラブワールドカップ2020へ出場し、世界トップへの挑戦に臨みます。また、今大会優勝チームが国内リーグ優勝を逃した場合、来年のプレーオフからの大会挑戦権が与えられることになりました。
ノックアウトステージのラウンド16は5月26、27日と6月16、17日、準々決勝は8月25、26日と9月16、17日、準決勝は9月29、30日と10月20、21日に開催。ラウンド16終了後、8月25、26日に再開する準々決勝を前に組み合わせ抽選が行われる予定です。
大会期間:
プレーオフ:2020年1月28日(火)
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