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J3王者のブラウブリッツ秋田が福山シティとの接戦を制し、準決勝進出
2020年12月24日
ブラウブリッツ秋田 3-1(前半2-1、後半1-0)福山シティFC
福山シティ(広島)の挑戦を受けたJ3王者の秋田が接戦を3-1で制し、J1優勝の川崎が待つ準決勝へ駒を進めました。吉田謙監督は「粘り強く戦ってくれた。攻守ともハードワークし、素晴らしかった」と選手の奮闘をたたえました。
前線からの激しいプレスで主導権を握った秋田は、前半14分に茂平選手が自らのシュートがポストに跳ね返ったボールを蹴り込んで先制。ただ、その後はパスを丁寧につなぐ相手にボールを保持され、前半41分に追い付かれました。
同点のまま折り返すかに思われた前半終了間際、勝ち越し点を奪ったのは久富賢選手。右CKから流れてきたボールを遠いサイドで体勢を崩しながら右足で決め「ボールがこぼれてこいと、あの位置にいた」と胸を張りました。
後半も守勢に回りましたが、ここで踏ん張ったのがJ3で今季最少失点を記録した守備陣でした。センターバックの千田海人選手を中心にゴールを割らせずに耐えると、44分に江口直生選手が直接FKを沈め、勝負を決めました。
敗れたとはいえ、広島県リーグ所属で初出場ながら準々決勝まで勝ち上がってきた福山シティの戦いも見事でした。23歳の誕生日前夜に悔しい敗戦となった小谷野拓夢監督は「フィジカルや経験の差を感じた」と唇をかみながら、ボールをつなぐ自分たちのスタイルを貫いたことに「ここまでぶれずに勝ち進んだ選手をほめたい」と満足感ものぞかせました。
監督・選手コメント
吉田謙 監督(ブラウブリッツ秋田)
粘り勝ちだと思います。試合中に苦しい時間もあったと思いますが、それよりも奪って前にカウンターに行くシーンが目立ったと思います。選手たちの動きに硬さはなかったですけれども、あと一歩、球際でボールを奪って前へというスピード感はもっと出せると思います。準決勝の川崎フロンターレとの対戦では、秋田にしかできない、秋田だからできること、1年間積み上げてきたことを、執念をもってぶつけるだけです。
久富賢 選手(ブラウブリッツ秋田)
相手にボールを持たれている時間が長かったですけど、秋田が持たせているという面もありました。その中で、うまくインターセプトからカウンターにいければと思っていたので、そこの質を上げていかなくちゃいけないと思います。前半は守備の声のかけ合いがチーム内でちょっとバラバラだった場面があったので、しっかり直していきたいです。準決勝でJ1王者と対戦するために、絶対勝とうと思っていました。今日勝てたことが本当に良かったです。
小谷野拓夢 監督(福山シティFC)
予想どおりの展開になった印象です。セットプレーとビルドアップで引っかけての失点。悔しい試合になりました。前半15分を過ぎてからはうまく自分たちのサッカーができていたので、それが同点ゴールにつながったと思います。だからこそセットプレーでの失点が痛かったです。今日対戦して、フィジカルの違いはものすごく感じました。あとは経験。こういうレベルの高い試合をシーズン中にどれだけ経験できるかが、あらためて大事だと思いました。
田中憧 選手(福山シティFC)
立ち上がりは相手にのみ込まれた時間が多かったんですけど、徐々に僕たちがやりたいことを出して同点に追いつきましたが、前半ラストのワンプレーで失点。後半は相手が戦い方を変えてきたので、そこを崩していく精度が足りなかったと思います。今日は非常に悔しい負けでした。技術やメンタル、フィジカル、全てにおいて、もっともっとレベルを上げないとこういった相手には勝てない。それを身をもって感じたので、来年はそこを突き詰めていきたいです。
【1回戦】9月16日(水)
【2回戦】9月23日(水)、30日(水)
【3回戦】10月28日(水)、11月11日(水)
【4回戦】12月13日(日)
【5回戦】12月20日(日)
【準々決勝】12月23日(水)
【準決勝】12月27日(日)
【決勝】2021年1月1日(金・祝)
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