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「悔いなく、やり切った高校時代」松原有沙選手(ノジマステラ神奈川相模原)インタビュー 第29回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2020年12月28日

「悔いなく、やり切った高校時代」松原有沙選手(ノジマステラ神奈川相模原)インタビュー 第29回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

第29回全日本高等学校女子サッカー選手権大会が2021年1月3日(日)に開幕します。ここでは大会出場経験を持つ、ノジマステラ神奈川相模原の松原有沙選手に登場いただき、大会の思い出や高校時代について聞きました。

オンライン取材日:2020年12月17日(木)

――大商学園高校時代、全日本高等学校女子サッカー選手権大会に対してはどのような印象を持っていましたか?

松原 高校女子サッカーの中では集大成の大会なので、懸ける思いはすごく強かったです。今はテレビで放送されるなど注目度が高まっているので、選手たちのモチベーションが上がる大会だと思います。

――高校1年時の第20回大会は、夏季に開催された最後の大会でもありました。この大会について覚えていることはありますか?

松原 センターバックとして試合には出場していたんですが、1年生の時の記憶って驚くほどないんですよね……。自分の記憶力の問題だと思うんですけど(笑)。

――では、開催時期が年始に移った高校2年時の第21回大会はいかがでしょうか。

松原 2年生の時はよく覚えています。京都精華女子高校(現京都精華学園高校)に負けた試合(準々決勝、0-1で敗戦)の印象がすごく強くて。京都精華には関西地区の大会などでほとんど負けたことがなかったんですが、自分のミスで失点して負けてしまったんです。3年生の先輩たちは引退になってしまうし、逆に自分が最高学年になるし、私が次のキャプテンになることもほぼ決まっていたし、といういろいろな感情があって、本当に悔しかったです。自分にとっては選手権の一番の思い出ですね。

――1年時とは立場や背負うものも違ったと思います。

松原 学年が上がることでもちろん責任も大きくなりましたし、1年時に大会を経験しているので、チームを支えなければならないと強く思っていました。DFでミスが許されないポジションでしたし、攻撃の起点でもあったので、1年時よりもいろいろなものを背負っていました。

――敗戦後、先輩からどのような言葉をかけられたのでしょうか。

松原 皆さんすごく優しくて、「有沙だけのせいじゃない」というのはすごく言っていただきましたし、「来年は絶対に取り返してね」とか、すごく前向きな言葉をかけていただきました。

――最終学年はどのようにスタートしましたか。

松原 大商学園自体、全国大会の常連になりつつあったので、全国大会出場は最低条件、いかに上位を目指すかというところでキャプテンとしてプレッシャーがありました。でも、同級生たちが一緒に下級生を引っ張ってくれたので、個人の負担はそこまで大きくなかったですし、みんなでサッカーに打ち込むことができました。

――3年時には全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のサッカー競技(女子)で決勝進出(村田女子高校に1-1からのPK戦5-6で敗戦)を果たしました。

松原 インターハイでは組み合わせに恵まれたので、運が良かったと思っています。でも、メダルを獲得したのは大商学園にとって初めてのことだったので、それを自分たちの代で達成できたことはうれしかったですし、自信にもつながりました。

――その中で迎えた3年時の第22回大会は、1回戦で聖カピタニオ女子高校に1-0、2回戦で日本航空高校に0-0からPK戦7-6と勝利しましたが、準々決勝で藤枝順心高校に0-2で敗れました。

松原 3回戦は完敗でしたね。相手のキャプテンだった奥川千沙(現マイナビベガルタ仙台レディース)とはお互いに顔見知りで、絶対に負けたくないと思っていました。河野朱里(現ちふれASエルフェン埼玉)も注目の選手で、マッチアップする場面も多く、絶対に決められたくないと思っていたんですけど、すごいロングシュートを決められてしまって。スライディングをしたんですけど間に合わなくて、そのシーンはよく覚えています。

――最後の大会で敗れた後の雰囲気はいかがでしたか?

松原 負けた直後はみんな暗くなりましたが、帰りのバスでは高校サッカーが終わったことや、私自身もキャプテンの役割が終わったことによる解放感がありました。悔いはなく、やり切ったという感覚が一番でしたね。

――今年は新型コロナウイルスの影響でインターハイが中止になり、リーグ戦が中止や縮小になった地域もありました。思うようにサッカーができない時期もあった高校生たちへのメッセージをお願いします。

松原 本当ならインターハイを経験してチームがさらに強くなり、選手権に臨むプロセスだと思うんですけど、夏のインターハイがなくなり、私も悲しかったですし、何より高校生が一番、悔しいと思います。その悔しさを選手権にぶつけてほしいですね。3年生にとっては最後の大会ですし、今のチームでできる最後の大会でもあるので、それぞれ懸ける思いはすごく強いと思います。その思いをピッチで表現してほしいですし、このような大変な状況の中で選手権ができるのはすごくありがたいことだと思うので、開催のために多くの方々が関わってくださっていることを忘れずに、感謝の気持ちを持ってプレーしてください。

第29回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2021年1月3日(日)~2021年1月10日(日)
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)

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