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市立船橋と浦和の一戦はタイトな守備で互いに無得点に終わる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021第3節
2021年04月19日
高円宮杯JFA U-18サッカープレミアリーグ2021 EASTの第3節が4月17日(土)、18日(日)に行われ、船橋市法典公園(グラスポ)球技場などで5試合が開催されました。
ピックアップマッチ
市立船橋高校 0-0(前半0-0、後半0-0)浦和レッドダイヤモンズユース
船橋市法典公園(グラスポ)球技場で対戦したのは、共に連敗スタートとなってしまった市立船橋高校(千葉)と浦和レッドダイヤモンズユース(埼玉)でした。「もう絶対に負けられないという気持ち」(浦和・DFアピッチ輝選手/#5)は両チームに共通するもので、序盤からお互いの負けたくない気持ちが感じられる試合となりました。
特に前節、青森山田高校(青森)に0-9の敗戦を喫してしまった市立船橋にとって、この試合の持つ意味は大きなものがありました。波多秀吾監督はその経験を成長へのモチベーションに変えるように選手たちへ働きかけてきました。
「前の試合を通じて、我々が目指す基準はもっと上にあるのだということを思い知ることができた。切り替えのスピード、守備の強度、そしてその中でなお発揮できるテクニックを持っているかどうか。全てが足りなかった」(波多監督)
この1週間について、GKドゥーリー大河選手(#1)は「青森山田には雰囲気から負けていたので、『練習から変えていこう』と、みんなの意識が変わっていた」と振り返ります。その成果も出た前半は、「必ずしも望んだ試合展開ではなかったが、やるべきことをはっきりさせながら、時間帯によって相手を上回れた」(波多監督)試合内容となります。しかし、PKのチャンスがゴールポストに阻まれるなど、ゴールは奪えません。
逆にアウェイの浦和にとっては、「ここまでの2試合は前半で失点して崩れてしまっていた。そこを0点で耐えてくれたのが本当に大きかったと思う」(池田伸康監督)。この試合に向けては「選手がゲームを怖がるようなことがないように」明るい雰囲気づくりも心がけたと言う池田監督は、ハーフタイムでも無失点で終われたことを強調して選手たちを盛り上げ、後半に送り出します。
後半は一進一退の流れの中で「市立船橋さんのストロングであり、ウィークでもある」(池田監督)守備時に前へ強い特長を逆用するような背後への攻めを増やすことでチャンスの糸口も掴み、市立船橋のDF小笠原広将選手(#4)が決定機を阻止したとして退場になるような場面もつくり出しました。
しかし10人になった市立船橋も「一人減ってしまったけれど、その分だけ残りの選手たちが多く走ってくれた」とGKのドゥーリー選手も驚いたという運動量と集中力の高さでカバーし、浦和にゴールを許しません。結局、試合はこのまま0-0で終了。連敗スタートだった両チームが初めての勝点を分け合う形となりました。
監督・選手コメント
波多秀吾 監督(市立船橋高校)
本当はもっと後ろからボールを運び出していくようなサッカーをしたかったので、思い通りの試合展開だったわけではありません。しかし、今年のチームの良さである真面目さ、ひたむきさがよく出た試合内容だったと思います。前半に1点取って勝ちたかった内容ではありましたが、選手たちはよくやってくれました。
MF #6 平間陸斗 選手(市立船橋高校)
前の試合で9失点をしてしまっていたので、守備の部分、特にクロスへの対応については練習してきた成果を出せたと思います。勝ちたかったですが、開幕から失点が続いていたので、無失点で終えられたことは次につながると感じています。ロングキックには自信を持っているので、この試合も裏への配球は常に狙っていました。
池田伸康 監督(浦和レッドダイヤモンズユース)
試合としては、やはり市立船橋高校さんが前半に得たPKが決まらなかったというところが大きかったとは思います。今年の選手たちは仲間を大事にできるし、走れる選手たちです。今日はよくやってくれたと思います。ただ、攻撃でゴール前まで運んだ後の部分、ボックスに入っていく部分についてはまだまだ物足りないと感じています。
DF #5 アピッチ輝 選手(浦和レッドダイヤモンズユース)
今までの2試合ともに失点していたので、ゼロで抑えてやろうとは意識していました。特に気を付けていたのは、ラインを押し上げて間延びしないようにするところと、攻めている時間でのリスク管理の部分です。勝てなかったのは残念ですが、クリーンシートが好きなので、(スコアボードの数字が)0になっているのは、やっぱりうれしいです。
その他の試合結果
FC東京U-18 1-1(前半1-0、後半0-1)横浜F・マリノスユース
青森山田高校 2-0(前半0-0、後半2-0)横浜FCユース
大宮アルディージャU18 2-3(前半1-2、後半1-1)柏レイソルU-18
流通経済大学付属柏高校 1-2(前半1-1、後半0-1)清水エスパルスユース
FC東京U-18(東京)と横浜F・マリノスユース(神奈川)の一戦は、18分にFW野澤零温選手(#18)のゴールで先制したFC東京に対し、65分にFW横溝広太選手(#10)の得点で横浜FMが追いつき、勝点1を分け合いました。横浜FCユース(神奈川)をホームに迎えた青森山田高校(青森)は、前半こそ無得点に終わったものの、後半に2点を挙げ、開幕3連勝を達成しました。大宮アルディージャU18(埼玉)と対戦した柏レイソルU-18(千葉)は、24分のFW升掛友護選手(#11)のゴールで先制します。その後、追いつかれますが前半のうちに勝ち越すと、優位に試合を進め、今シーズン初勝利を挙げました。共に開幕から連勝して迎えた流通経済大学付属柏高校(千葉)と清水エスパルスユース(静岡)の一戦は、同点で迎えた69分にMF金子星太選手(#7)が右足で勝ち越しゴールを奪い、2-1で清水が勝利しました。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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