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開幕から無敗の名古屋と広島の一戦はドローに終わる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021第4節
2021年04月26日
高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ2021WESTは、25日(日)に第4節を行い、2位の名古屋グランパスU-18(愛知)と3位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)が対戦しました。
ピックアップマッチ
名古屋グランパスU-18 2-2(前半2-1、後半0-1)サンフレッチェ広島F.Cユース
名古屋と広島は共に、開幕3連勝で首位に立つガンバ大阪ユース(大阪)を勝点差2で追います。DF光廣健利選手(#6)が「この試合に勝てば、ガンバに近づけるので勝ち切りたかった」と話す広島だけでなく、首位浮上のために白星が是が非でもほしいのは名古屋も同じ、立ち上がりから白熱した攻防が繰り広げられました。
先にチャンスをつくったのは、キャプテンのFW真鍋隼虎選手(#10)が「上位のチームを倒さないと頂点には立てない。どんなチームでも圧倒して5-0で勝利しようと意識していた」と振り返る名古屋。「試合の入り方が課題だった」(MF佐藤大晴選手/#6)これまでとは違い、序盤から攻撃陣がうまく関わり合いながらサイドを崩すと、3分にはFW豊田晃大選手(#8)のパスから、真鍋選手がゴールネットを揺らしました。28分にはMF加藤玄選手(#5)のスルーパスから佐藤選手がタイミングよくDFの裏へと飛び出すと、ゴール右隅に流し込み、リードを2点としました。
31分にも左サイドの高い位置でボールを持ったDF佐橋杜真選手(#2)のパスから真鍋選手がゴールを狙うなど名古屋のペースで試合が進みましたが、「3点目が取れなくて良い流れを継続できなかった」(佐藤選手)と次第に勢いは下降していきます。そうした名古屋の隙を広島は逃さず、前半終了間際の45+1分には、FW棚田遼選手(#10)のパスからMF越道草太選手(#27)が決めて、1点差に詰め寄りました。
後半に入ると、広島の勢いは加速し、名古屋は「セカンドボールへの反応など攻守ともに予測が遅れて、相手に先手を取られるようになった」(豊田選手)。出だしからサイド攻撃を受ける場面が続き、48分にはコンビネーションから左サイドを抜け出した越道選手のクロスボールをFW高柳英二郎選手(#9)が頭で合わせて、試合を振り出しに戻しました。
中盤以降も暑さの影響もあり、互いに中盤でのミスが目立ち一進一退の攻防が続きます。再びリードを狙う名古屋はFW貴田遼河選手(#35)とMF鈴木陽人選手(#38)の1年生コンビを投入し、攻撃の再活性化を図ると、90分には左サイドでボールを持った鈴木選手が技ありなシュートでゴール右隅を狙いましたが、これは広島GK波多野崇史選手(#1)の好セーブに阻まれ、タイムアップ。無敗同士の上位対決は勝点1を分け合う結果となりました。
監督・選手コメント
古賀聡 監督(名古屋グランパスU-18)
自分たちの流れの中でチャンスをつくり、点が取れたのは良かったのですが、相手の時間帯になったときにしのいで自分たちの流れに持っていけなかったのが課題です。攻守の切り替え、ポジション修正などをもっと能動的に受け身にならずにできれば、自分たちの流れに持ち込めたと思います。できないのは選手の理解力が足りないからだと思うので、もっとトレーニングしていかなければいけません。
FW #10 真鍋隼虎 選手(名古屋グランパスU-18)
前節はチームが勝てましたが、チャンスがありながらも点が取れなかったのが悔しくて今週の練習では常にゴールを意識し、練習後もシュート練習をしてきました。ゴールに貪欲になろうとした結果が先制点につながったのですが、他にあったチャンスを仕留め切れないと勝利に導けないと感じました。サポーターの皆さんが喜ぶ結果を出すために、練習から今日の課題を克服していきたい。そのためにも、自分が声を出してチームを引っ張っていきます。
高田哲也 監督(サンフレッチェ広島F.Cユース)
立ち上がりは天然芝でのプレーに慣れておらず、バタつきました。「あれ?おかしいな?」と思っている間に失点しましたが、前半の半ばから慣れ始め、前半のうちに1点取れたのが大きかったです。後半すぐに追いついたところまでは良かったのですが、そこからは暑さで運動量が落ち、ミスも増えました。逆転まで持ち込めなかったのは残念ですが、上位はキープできていますし、負けなかったのは良かったです。今日の試合も含め、これまでの4試合でボールさえ握ればゲームはつくれるという手応えも得ました。
DF #6 光廣健利 選手(サンフレッチェ広島F.Cユース)
これまでの試合では粘り強い守備ができていたのですが、名古屋の選手は足元がうまく狭いエリアに速いスルーパスを入れられたため、失点しました。バイタルエリアでマークすべき選手がいてもシュートを打たせないよう前に出ていく動きが必要だと感じました。攻撃はシュート数が少なかったため前半の立ち上がりにリズムがつくれませんでした。シュートが打てずカウンターを受ける場面もあったので、チーム全体でシュートの数を増やそうと意識した結果、自分たちの流れが掴めました。
その他の試合結果
ヴィッセル神戸U-18 延期 サガン鳥栖U-18
東福岡高校 延期 セレッソ大阪U-18
大津高校 2-1(前半0-0、後半2-1)ジュビロ磐田U-18
ガンバ大阪ユース 延期 京都サンガF.C. U-18
初戦から負けなしを維持する大津高校(熊本)は、粘り強い守備でジュビロ磐田U-18(静岡)の攻撃をしのぎ、0-0で試合を折り返しました。後半に入ってからは攻勢を強めた大津は、50分にMF森田大智選手(#10)が先制点をマーク。61分にはMF川口敦史選手(#7)が2点目を奪いました。以降は1点を失ったもののリードを保ち、今季2勝目をつかみました。残りの3試合は、4都府県に発令された緊急事態宣言を受け、部活動や移動への影響があるため、延期となりました。代替日や第5節以降の試合に関しては、決まり次第お知らせします。
大会期間:2021年4月3日(土)~2021年12月5日(日)
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