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川崎、FWダミアン選手の3得点で大邱に勝利、5連勝でACL16強進出

2021年07月09日

川崎、FWダミアン選手の3得点で大邱に勝利、5連勝でACL16強進出

川崎フロンターレがAFCチャンピオンズリーグ(ACL)2021グループステージ突破を決めました。7月8日(木)(日本時間9日)にタシュケントで行われたグループI第5戦で韓国の大邱FCと対戦し、FWレアンドロ・ダミアン選手のハットトリックで3-1と勝利。5連勝としてグループI首位でラウンド16進出を決めました。
4連勝で首位を維持する川崎と、勝点3差で後を追う大邱の首位攻防戦は、川崎が接戦を制した開幕戦に続く激しい戦いとなりました。
試合開始から勢いを持ってプレッシャーをかけてくる大邱に対して、川崎はブニョドコルスタジアムの荒れたピッチコンディションに序盤は苦労しながら、冷静に高い集中力とスキルを発揮。前半35分にMF三苫薫選手のシュートがポストに当たった跳ね返りにゴール前に詰めたダミアン選手が低いダイビングヘッドで押し込んで先制します。
逆転1位突破へ勝利が欲しい大邱は43分にこぼれ球を拾って左サイドへ展開。FWエジカル選手が左クロスを胸でトラップしてDFをかわして左足で同点ゴールを決められました。
しかし、川崎は後半早々に攻撃を畳みかけ、FW家長昭博選手の右サイドの崩しからMF脇坂泰斗選手がシュートでクロスバーを叩き、64分には脇坂選手が中央からシュートを放って相手ゴールを脅かします。
そしてその流れから、再び脇坂選手がボールを持って左から中央に切り込んでダミアン選手へパスを送ると、元ブラジル代表FWが右足で決めて勝ち越しました。
大邱は77分にJリーグでも活躍した元韓国代表FWイ・グノ選手を投入し、80分過ぎから川崎ゴールに迫る場面を作り、82分にはFWセシーニャ選手の右クロスに交代出場のFWチョン・チイン選手が左足で狙います。しかし川崎GKチョン・ソンリョン選手が好セーブで阻止します。
川崎は87分に左サイドでのFKから三笘選手がペナルティエリア深くに切り込んで折り返し、ゴール前にノーマークで顔を出したダミアン選手が冷静に右足で合わせてゴール。ハットトリック達成で今大会6得点目をマークし、チームを勝利に導きました。
ダミアン選手は「相手が非常に強いチームだと分かっていたし、危険な場面もあったが、チーム全員で戦うことで勝つことができた」とチームワークを喜んでいました。
勝点を15に伸ばした川崎は2位大邱との勝点差を6に広げて、1試合を残して突破が決定。ノックアウトステージ進出はベスト8入りした2017年大会以来、出場3大会ぶりです。
脇坂選手は2018年、2019年と前回前々回の出場でグループステージ敗退に終わっていたことに触れて、「ここ最近のACLでグループステージを突破していなかったので、日本だけでなくアジアも獲りに行くというチームの目標に一歩前進できて良かった」と話し、MF三笘選手は「追いつかれた後も慌てずに整理しながらできた。ラスト1戦も勝って終わりたい」と語りました。
川崎は11日(日)の最終戦で北京FC(中国)と対戦します。北京はユナイテッド・シティFC(フィリピン)に2-3で敗れて1分4敗となっています。

C大阪も4勝目で勝点を積み上げて突破確定

グループJ首位のセレッソ大阪は7月6日(火)、タイのブリーラムで広州FC(中国)にFW加藤陸次樹選手とMF松本泰志選手が2ゴールずつ上げるなどで5-0と快勝で勝点を13に伸ばし、翌7日(水)に他グループの結果を受けてラウンド16進出が決定しました。
2位の傑志(香港)との最終戦を残しているセレッソですが、7日に終了したグループGの結果を受けて5グループ中2チームがセレッソの勝点に到達しないことが判明。セレッソが2位チーム中上位3チーム入ることが決まり、突破が確定しました。
セレッソは前節から10人を変更して臨み、前回2-0で勝利した若手主体の広州に試合開始から攻守に圧倒。33分に加藤選手が松田力選手の右クロスにゴール前に走り込んで右足を合わせて先制し、後半早々には松本選手が左サイドからの折り返しに飛び込んで2-0としました。67分には後半交代出場のDFチアゴ選手が左CKに合わせて3-0。その5分後には松本選手が松田選手のスルーパスに反応してゴールネットを揺らし、後半アディショナルタイムには加藤選手がペナルティエリアに切り込んでこの日2点目をマークしました。
広州は1点を返そうと試みて、試合終盤にはカウンター攻撃で左サイドの突破からMFルアン・サイ選手がシュートを放つ場面も作りましたが、セレッソが2試合連続無失点で勝利しました。
「今日は絶対に決めようと思っていた」という加藤選手は「得点で勝利に貢献できてうれしい」と話し、ターンオーバー制をとるチームの戦いに「間違いなく総合力が必要。チーム全員がその意識で戦っている」と語りました。
セレッソのレヴィ・クルピ監督は「5-0で勝利した選手たちを称えたい。こういう勝利の後にこそ成長ができる。チームの総合力を高めるために修正を図りたい」と話して今後の戦いを見据えていました。
2位の傑志はポートFC(タイ)と1-1で引き分け、セレッソとの勝点差は3に拡大。セレッソは9日(金)の最終戦で引き分け以上であれば1位通過が決まります。負けても直接対決の結果が優先されるため、0-1であれば1位での突破が決まります。
FW大久保嘉人選手は「最後に良い試合をして、勝って日本に帰りたい」と話しています。

G大阪、川崎選手の3得点など大勝で突破に望みつなぐ

ガンバ大阪は7月7日(水)、グループH第5戦でタンピネス・ローバーズFC(シンガポール)にFW川崎修平選手のハットトリックと途中出場したFWパトリック選手の2ゴールなどで8-1と大勝。2勝目で勝点を9に伸ばしてグループステージ突破に望みを繋ぎました。
1勝3分で前節2位に後退して16強進出には負けは許されない状況でしたが、前節のチェンライ・ユナイテッド(タイ)戦の先発から7人を入れ替え、システムを4バックに変更したガンバは攻撃陣が爆発。前半21分にMF倉田秋選手が先制すると、25分には2戦連続先発の川崎選手が続いて2-0とします。
ここまで4連敗のタンピネスは守備を固めてカウンターで得点機を探り、27分の右CKにDFダニエル・ベネット選手が頭で合わせて、チームの今大会初得点を決めて1点を返しました。
しかし、ガンバはその直後に28分に右サイドを突破した川崎選手のクロスをFW一美和成選手が右足で流し込み、突き放します。さらに、前半終盤にはFW宇佐美貴史選手がPKの機会を得ますが、これは相手GKシャズワン・ブハリ選手に止められました。
後半に入ってもガンバの攻勢は変わらず、53分に川崎選手が得点し、その7分後には川崎選手がPKを獲得しますが、途中出場のFWウェリントン・シウバ選手が蹴ったPKは再びGKブハリ選手に止められました。
しかし、75分にシウバ選手は流れの中から得点し、3分後にはパトリック選手が加点。80分には川崎選手が自身3点目を決めてハットトリックを達成し、87分にはパトリック選手が自身今大会5点目をマークしました。
この日、全北現代モータース(韓国)がチェンライ・ユナイテッド(タイ)を3-1で下して4勝目で勝点を13に伸ばし、1試合を残して2位ガンバとの差を4として1位突破を確定。ガンバは5グループの2位の中で上位3チーム入りでの突破をかけて、10日(土)の全北現代との最終戦に臨みます。
ガンバの松波正信監督は、「連勝しかない状況で勝点3を獲れたのが非常によかった。我々がやろうとしているサッカーもできた」と、プランを実行した選手たちのプレーを評価。他力本願の突破状況ですが「我々のスタイルをしっかり出して結果を出せば突破も見えてくる」と語り、川崎選手も「勝つことが絶対条件。チャンスをもらえたら、この流れでゴール、アシストを狙いたい」と話していました。

首位突破確定の名古屋、ドローでグループステージ終了

すでに首位での突破を決めていた名古屋グランパスは7月7日(水)、バンコクで行われたグループG最終戦で浦項スティーラーズ(韓国)に終了間際の得点で追いつかれて1-1で引き分け、5勝1分けグループステージを終了しました。
突破を決めた前節から名古屋は先発7人、第2節で3-0と勝利した対戦からは4人を入れ替えて臨み、落ち着いたペースでボールを繋ぎながらチャンスをうかがいます。
グループ2位以内は確定させているものの、ラウンド16進出には2位で上位3チームに入らなければならない浦項は、前半半ばにはFWクォン・ギピョ選手がCKの流れから左クロスにヘディングで合わせて決定機を作り、名古屋GK武田洋平選手が好セーブで阻止します。
0-0で前半を折り返し、名古屋は50分に先制します。FW前田直輝選手がMF阿部浩之選手にパスを預けてペナルティエリアに入り、FW齋藤学選手を経由したリターンに反応。左足で捉えてリードを奪います。
しかし、勝利が欲しい浦項はMFイ・スンモ選手、FWイム・サンヒョプ選手、クォン選手らが名古屋ゴールを狙い、88分にFWボリス・タシチー選手へのロングボールを名古屋DFがコントロールミス。これを奪ったタシチー選手が決めて追いつかれました。
名古屋は途中出場のFW山﨑凌吾選手が相手ゴールに迫りましたが追加点はならず、引き分けました。名古屋は9年ぶり4回目の出場で、4強入りの2009年、ベスト16入りの2011、2012年に続いてのノックアウトステージ進出です。
名古屋のマッシモ・フィッカデンティ監督は「毎試合、いろいろなことにチャレンジしながら確実に勝つためにプレーしてきたが、その姿勢が今日の試合でも見ることができた」と振り返り、5勝1分の成績についても「慣れていない環境での戦いでチームのベースがなければできなかったこと。チームの底力を見せることができた」と語りました。

コメント

鬼木達 監督(川崎フロンターレ)
勝てばグループステージを突破できる試合で、とにかく気持ちの入った試合をしようと、選手が本当にがんばってくれました。ピッチコンディションや気候など過酷な条件の中でどれだけ自分たちができるか、チャレンジしていきたかった。そういう中での勝利は大きいですし、選手の成長を感じることができた良い試合でした。自分たちらしいサッカーという点では、ピッチコンディションがあって非常に難しかったと思いますが、今までと違って、そういう環境によく対応して戦えたことは良かったと思います。勝つために必要な3得点という点数にもしっかり選手が対応できて、誇りに思います。アジアの中でこういう戦いをどんどんしていけたらと思っています。

FW レアンドロ・ダミアン 選手(川崎フロンターレ)
チームとして目標の勝利を達成できてうれしく思います。自分が得点を決めましたが、周りの選手が自分に合わせてくれようとしていますし、自分もチームにフィットする努力をしていて、チーム全員で一体感を持って戦えていると思います。まだ1試合残っています。チーム全員で勝利を収め、自分のゴールでチームを支えることができれば嬉しいです。

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