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レッズとジェフが決勝進出を決める! 皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会
2022年01月06日
皇后杯 JFA 第43回全日本女子サッカー選手権大会は、1月5日(水)に準決勝の2試合を実施しました。寒空のカンセキスタジアムとちぎで、2021プレナスなでしこリーグチームと地域代表チームが、WEリーグクラブにそれぞれ挑戦する構図の2試合が行われました。
準決勝1
三菱重工浦和レッズレディース 1-0(前半0-0、後半1-0)セレッソ大阪堺レディース
前回大会準優勝の三菱重工浦和レッズレディース(WEリーグ/埼玉)と、初の準決勝を戦うセレッソ大阪堺レディース(なでしこ1部/大阪)の対戦は、なでしこジャパン(日本女子代表)選手を多く揃えるレッズが主導権を握って進みました。
まずは11分、後方からのボールにレッズの菅澤優衣香選手がシュートを放ちますが、これはクロスバーに当たってゴールならず。15分にはレッズの塩越柚歩選手のスルーパスを受け猶本光選手がシュートを放ちましたが、これはセレッソ堺のGK山下莉奈選手がセーブしました。
セレッソ堺は波状攻撃をしのぐ一方、今大会7得点を決め上位進出の原動力となっている小山史乃観選手にボールが渡らず、攻撃の糸口を掴めないまま後半に入りました。
後半もレッズペースは続きますが、セレッソ堺も集中を切らさずに守り、ディフェンスリーダーの筒井梨香選手が高さを生かしてピンチを切り抜けます。
すると66分、レッズの柴田華絵選手がペナルティーエリア内で倒され、レッズにPKが与えられました。これを蹴ったのは菅澤選手でしたが、GK山下選手がスーパーセーブを見せ、会場は大きく沸きました。
好機を逸してもレッズは攻め続けると、77分、塩越選手のシュートが筒井選手の腕に当たったとして、再びレッズがPKを獲得。2度目のキッカーに名乗り出た菅澤選手は、これをゴール右下に決めてレッズがリードしました。
セレッソ堺は攻めに転じたいものの、レッズも南萌華選手を中心とした守備が強固で、90分で被シュート1本に抑えたレッズが1-0で勝利。3大会連続の決勝進出を決めました。
準決勝2
ジェフユナイテッド市原・千葉レディース 1-0(前半1-0、後半0-0)日テレ・東京ヴェルディメニーナ
公式戦で3カ月負けなしのジェフユナイテッド市原・千葉レディース(WEリーグ/千葉)と、WEリーグ2チームを破って快進撃を続ける日テレ・東京ヴェルディメニーナ(関東/東京)の対戦は、気温が1.3℃まで下がったスタジアムを熱くする攻防が繰り広げられました。
試合は開始早々の8分に動きます。ジェフの田中真理子選手がロングスローを投げると、メニーナの坂部幸菜選手のクリアが遅れ、それを見逃さなかったジェフの鴨川実歩選手がシュート。左サイドネットを揺らすゴールが決まって、ジェフが先制しました。
先手を許したメニーナですが、そこから崩れずに今大会で見せたつなぐサッカーを実践します。スペースやフリーの味方を見つけては次々とボールを回し、ドリブルを織り交ぜてジェフに対抗しましたが、1-0のジェフリードで後半に入りました。
1点を追うメニーナは右サイドを激しく上下する木村彩那選手を起点に攻めますが、松永未夢選手、土方麻椰選手といったフィニッシャーにいい形でボールが入りません。それでもメニーナは人数を掛けて攻め、時にはセンターバックも攻撃参加しました。
するとジェフは得意なカウンターで応戦し、63分には安齋結花選手が自陣からドリブルを仕掛けてミドルシュート。これはメニーナGK野田にな選手に阻まれました。メニーナは終盤も攻めましたが、ジェフも粘り強い守備を崩さず試合終了。1-0で勝利したジェフが、9大会ぶりに決勝へ進出しました。
メニーナは敗退後に涙を見せる選手がいましたが、1回戦から勝ち進み今大会を盛り上げたメニーナへ、会場からは温かい拍手が送られていました。
選手コメント
FW #9 菅澤優衣香 選手(三菱重工浦和レッズレディース)
しっかり勝って決勝に進めたことをうれしく思います。1本目のPKはコースが甘くGKにタイミングを掴まれていましたが、2本目のPKはゴールの端をしっかり狙ったのでGKも反応できていなかったと思います。前回大会は(準優勝で)悔しい思いをしたので、やっと舞台が整いました。皇后杯最後の試合を楽しみながら、優勝できるように頑張ります。
DF #4 筒井梨香 選手(セレッソ大阪堺レディース)
セレッソ堺らしくボールを保持して点につなげることができませんでした。レッズはつないでボールを収めていたので、その差があったと思います。初のベスト4は悪くないですが、ここで自分たちのサッカーができれば優勝も遠くないと思っていたので、まだ足りない面があると感じました。今季は辛いことが多い中、若い選手が加わって昨年度よりいいチームになることができました。
MF #10 鴨川実歩 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)
相手のミスをカットしてゴールにつなげることができました。早い時間に点を取れたことが勝因だと思いますが、追加点が取れればもう少し楽な展開になったと感じています。相手の切り替えが早く、そこでボールを奪われる場面が多かったことは課題ですが、みんなで体を張って守っていましたし、勝つという気持ちが相手を上回ったと思います。
DF #3 坂部幸菜 選手(日テレ・東京ヴェルディメニーナ)
最初の10分を耐えたかったのですが、自分のミスで失点してしまいました。後半は自分たちがボールを持ちましたが、相手の守備が堅くゴールまでいけず負けてしまい悔しいです。今大会の目標はなでしこリーグチームを倒してWEリーグチームと戦うことで、無敗のレオネッサに勝つなど貴重な経験をしたので、これを全日本U-18女子選手権や今後に生かしていきたいです。
開催期間:2021年11月27日(土)~2022年2月27日(日)
【決勝】2022年2月27日(日) 三菱重工浦和レッズレディース vs ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
NHK-BS1で生中継(14:00~)
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