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浦和と千葉Lの関東勢が準決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会

2022年12月18日

浦和と千葉Lの関東勢が準決勝へ 高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会

高円宮妃杯 JFA 第27回全日本U-15女子サッカー選手権大会は12月17日(土)と18日(日)に、準々決勝の4試合をウェーブスタジアム刈谷で行います。初日の17日は、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース(関東1/埼玉)とRESC GIRLS U-15(関西1/大阪)の東西の第1代表対決など、2試合が行われました。

ピックアップマッチ1

三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース 3-1(前半1-0、後半2-1) RESC GIRLS U-15

第1試合は、三菱重工浦和レッズレディースジュニアユースとRESC GIRLS U-15が顔を合わせました。RESCは佐藤ももサロワンウエキ選手のシュートなどでペースを握ります。17分、高い位置で仕掛けた中野梨緒選手のドリブルが相手のファールを誘い、PKを獲得します。しかし、キックはわずかにゴールの右へ外れて失敗。失点の危機を乗り切った浦和は35分、左から入ってきたクロスボールに熊田姫依選手が体を投げ出し、先制ゴールを奪います。

1点を追うことになったRESCは53分、CKから佐藤選手が頭を合わせますが、これはわずかに右へ外れます。直後の54分、松浦友芽選手のパスを起点に、笠崎愛乃選手がペナルティーエリア手前から渾身のシュートを放ちます。これが、浦和のゴールをこじ開け、RESCが同点に追い付きました。

振り出しに戻された浦和は、高い位置からのプレスでボールを奪い、辻あみる選手の3試合連続ゴールへつなげます。その後は、伊勢はな選手らの堅い守備と、前線からの忠実なプレスバックでRESCの反撃を許しません。すると75分、平川陽菜選手の3点目で突き放しました。関西女王を3-1で退けた浦和が準決勝へ進みました。

ピックアップマッチ2

横須賀シーガルズMEG 0-1(前半0-0、後半0-1) ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15

この日の2試合目は、横須賀シーガルズMEG(関東3/神奈川)とジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15(関東8/千葉)の関東勢同士の対決となりました。雨で上滑りするピッチコンディションの中、両チームはゴールを目指します。

千葉Lは、長短のボールを織り交ぜて揺さぶりながら、角谷瑠菜選手のドリブルからのシュートなどで仕掛けていきます。対する横須賀は17分、奥山野乃花選手が右サイドを突破してシュート。31分、34分には、中央からキャプテンの山本うみ選手が、左足のシュートを放ちます。横須賀は樋口らら選手のCKから波状攻撃も、千葉Lの体を張ったブロックで得点できず、前半は0-0で折り返します。

後半に入ると千葉Lがリズムをつかみます。均衡が崩れたのは、65分。ハーフタイムに投入された千葉Lの吉川莉子選手が、GKから組み立てようとする横須賀のボールをさらいます。そのまま進んだ吉川選手は右足でシュートを放ち、これが値千金の決勝点となりました。その後も千葉Lは、角谷選手、根津里莉日選手らのシュートなどで流れを渡さず、1-0で準決勝へ進みました。

監督・選手コメント

MF #49 辻あみる 選手(三菱重工浦和レッズレディースジュニアユース)
(前半、押されていたので)後半からチームでやっていこうと、ハイプレスや守備の強度を意識し、プレスバックを強めたりしました。同点にされて「これはまずい」と思いましたが、勝負を決める1点がほしい中で前線からのプレスをかけて青田(望々)選手からパスが来たので、それを決めました。(3試合連続得点は)ここまでチームのみんなや、スタッフのみなさんのおかげでゴールが生まれ、勝利できているので、とてもうれしいです。

池田敬彦 監督(RESC GIRLS U-15)
昨年度も同じピッチで、同じ相手で、あのとき負けてから1年間、今日のために練習をやってきました。それを出せた部分もありましたが、決めるところを決め切ったチームとそうでなかったチームの差が出ました。また時間帯を含めて、WEリーグのチームとの経験の差もあったのかなと思います。これまで下の学年の子がここまで活躍することはなかったのですが、上級生たちが引き上げてくれたおかげです。これは来年につながるかと思います。

堂下弥里 監督(横須賀シーガルズMEG)
相手の立ち位置を変えて数的優位をつくる攻撃へ準備しましたが、一気に来られることを警戒して、間延びしてしまいました。キックの質を抑えられている時間帯はうまくできていたと思います。今大会を通して、誰かのために働けばチームの力が上がることを知ってもらえたと思います。(現役時はなでしこ1部でプレーしたが)今の選手は、技術や体力では良いものを持っていますし、勝負や最後の部分へのこだわりを持てばさらに伸びていくと思います。

FW #26 吉川莉子 選手(ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-15)
(前半はベンチで)自分が後半から入ったらシュートを絶対に決めるという気持ちで準備していました。前半は前からの守備がうまくいかず、流れが悪い時間帯もあったので、それを変えたいなとも思っていました。試合に出たら必ず1点以上は決めたいと思っているので、決めた瞬間はとてもうれしかったです。今年のチームは選手層とチームワークがとても良く、目標は全国優勝なので、チーム一丸になって頑張りたいです。

大会期間:2022年12月10日(土)~2022年12月27日(火)

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