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藤枝順心と十文字が決勝に進出! 第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

2023年01月06日

藤枝順心と十文字が決勝に進出! 第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月5日(木)、ノエビアスタジアム神戸で準決勝2試合が行われました。

準決勝1

岡山県作陽高校 0-1(前半0-0、後半0-1) 藤枝順心高校

第1試合では、岡山県作陽高校(中国1/岡山)と藤枝順心高校(東海1/静岡)が対戦しました。試合開始からペースを握り続けたのは藤枝順心でした。相手陣でプレーを展開し、ボールを奪うポイントを絞らせませんでした。作陽が反撃に移ろうとしても、素早い寄せやパスコースの読みの鋭さで、すぐにボールを回収していました。シュートに持ち込む場面は少なかったのですが、後半に入って56分、ボールを受けた下吉優衣選手が遠目から思い切ってシュート。この一撃はクリアを狙った作陽DFの頭に当たってコースも変わり、クロスバーをかすめてゴールネットを揺らしました。

作陽は後半に入り、1トップにボールを預けるのではなく、最終ラインの裏へとパスを入れるようになっていました。抜け出しが2度あった直後に失点し、「3バックに変えてチャレンジ」(池田浩子監督)とシステムを変更。次々と交代カードも切って相手ゴールを目指しましたが、ゴールには至らず。藤枝順心が決勝へと駒を進めました。

準決勝2

十文字高校 1-1(前半0-0、後半1-1、PK3-1) 日ノ本学園高校

第2試合では、十文字高校(関東1/東京) と日ノ本学園高校(関西2/兵庫)が対戦しました。互いにハイプレスを掛け合い、各地で激しい攻防を繰り広げました。日ノ本はパスサッカーを展開し、十文字はサイドバックを高い位置に押し上げてサイドアタックを狙いましたが、共にシュートは少ないまま前半を終えました。

後半に入ると日ノ本は58分、有効活用するようになっていたサイドから入ったパスに反応した高橋亜優選手がPKを奪取。十文字は大ピンチに陥りましたが、GK長谷川想選手が見事なセーブでチームを救いました。

緊張感は最後の最後まで続きました。66分に早間美空選手のロングシュートがクロスバーをたたいていた十文字は85分、鋭い縦突破から最後は三宅万尋選手が決め、待望の先制点を奪います。しかし日ノ本は1分後、交代出場していた田中晴菜選手がGKに弾かれたシュートのこぼれ球を冷静に蹴り込んで追い付きました。

突入したPK戦で、またも十文字のGK長谷川選手が輝きました。2本連続でセーブすると、守護神に余裕を与えられたキッカーが全3本を決め、決勝進出をつかみ取りました。

なお、1月8日(日)にノエビアスタジアム神戸で行われる決勝(14:10キックオフ)は、WEリーグ第8節「INAC神戸レオネッサ vs アルビレックス新潟レディース」(10:30キックオフ)と2試合同日・同会場で開催されます。
2試合をご観戦頂いた皆さまの中から抽選で5名様に、全日本高等学校女子サッカー選手権に出場経験のあるINAC神戸レオネッサとアルビレックス新潟レディースの選手のサインボールをプレゼントするキャンペーンも実施しています。ぜひ多くの皆さまのご来場をお待ちしています。

 https://www.jfa.jp/match/highschool_womens_2022/news/00031368/

※WEリーグはチケットを販売中ですが、バックスタンド側では特別に無料でご観戦いただくことも可能です。

監督・選手コメント

下吉優衣 選手(藤枝順心高校)
相手はカウンターで攻めてくると聞いていたので、自分たちが攻めながらも守備をする意識を持って試合を進めて、1-0で勝てて良かったです。いつも監督に、試合ではシュートの意識を持てと言われていて、思い切って打ったら入りました。自分で点を決められて、試合終了の笛が鳴ったときは、すごく安心してうれしかったです。得点という形でチームに貢献できたので、決勝でも得点に関わったり、粘り強く守備もして優勝したいです。

池田浩子 監督(岡山県作陽高校)
前半から相手に良さである速さやサイドにつくられた起点を何度も使われてしまい、セットプレーやシュートの数で大きく上回られました。それでも我慢からスタートすることは想定内だったので、0-0での折り返しは特に問題ありませんでした。後半に入っても集中を切らさず頑張っていましたが、自分たちに流れがある時間にシュートシーンが少なく、相手の覇気ある攻撃を少し見入ってしまいました。

長谷川想 選手(十文字高校)
立ち上がりから結構きつい試合で、展開的にも最後の最後までどうなるか分かりませんでした。PK戦はとにかくやるしかなかったので、特に焦りもなく、しっかりと見てキックを止められました。ゲーム中にPKを止めていたので、2本も止められたのだと思います。決勝でもしっかり声を出し、全員でハードワークして、できることを最大限に出して、チーム一丸となって戦いたいと思います。

和多田充寿 監督(日ノ本学園高校)
しっかりとボールをつなぐ、日ノ本らしいサッカーをやり通してくれて、感謝しています。開幕1週間前からチームが一つになり、大会に入ってからも選手たちはすごく成長したと思います。インターハイでもつなぐサッカーをしてきましたが、この大会の方がよりクオリティーの高いサッカーができたと思います。PK戦で負けましたが、年間通して思い切って自分たちのサッカーをやり通せば、プラスアルファが身について今度は結果も変わってくると思います。

第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会

大会期間:2022年12月30日(金)~2023年1月8日(日)
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)

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