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岡山学芸館と東山がPK戦の末に決勝行きを決める! 第101回全国高校サッカー選手権大会
2023年01月08日
第101回全国高校サッカー選手権大会は1月7日(土)に、国立競技場で準決勝の2試合を行いました。
準決勝1
神村学園高等部 3-3(前半1-1、後半2-2、PK1-4) 岡山学芸館高校
神村学園高等部(鹿児島)と岡山学芸館高校(岡山)による、ファイナル進出の1枠目をかけた戦いは激しい打ち合いとなりました。6分に左サイドの岡本温叶選手からゴール前に入ったボールを田口裕真選手が決めて岡山学芸館が先制しましたが、38分には神村学園にも決定機が訪れます。大迫塁選手の縦パスを受けた福田師王選手が後方に落とすと、受けた金城蓮央選手がミドルシュート。GKが弾いたボールを福田選手が押し込み、同点で前半を終えました。
流れを引き寄せた神村学園は59分に大迫塁選手がFKを直接決めて逆転に成功しましたが、良い流れは続きません。直後の62分には今井拓人選手に同点弾を許し、有村圭一郎監督は「3試合全て逆転勝ちだったこれまでの戦い方と同じ展開には持っていけたけど、学芸館さんが非常に粘り強くてしのげなかった」と振り返りました。69分には右CKから、中江小次郎選手がヘディングシュートを決めて神村学園が2度目のリードをつかみましたが、73分には今井選手のパスから岡本選手がゴールを奪い、3-3で前後半を終えました。
迎えたPK戦では、「(PK戦では)自分が止めたらチームが楽になる。絶対に1本1本集中して止めてやろうと思っていた」と話す岡山学芸館のGK平塚仁選手が神村学園3人目のキックをストップ。キッカーも4人全員が成功した岡山学芸館が初の決勝行きを決めました。
準決勝2
東山高校 1-1(前半0-1、後半1-0、PK4-2) 大津高校
「初めての国立なので、緊張や動揺がないか不安視していましたが、立ち上がりからすごく落ち着いてゲームを運べていた」。東山高校(京都)の福重良一監督の言葉通り、前半に主導権を握ったのは東山でした。12分には左サイドでのスローインから北村圭司朗選手がシュート。34分には阪田澪哉選手の左クロスから、豊嶋蓮央選手がヘディングシュートを放ちましたが、ゴールネットを揺らせません。決定機を生かせずにいると、大津高校(熊本)にチャンスが訪れ、39分には香山太良選手が小林俊瑛選手とのワンツーパスで左サイドを突破。ゴール前に鋭く入ったボールを井伊虎太郎選手が決めました。
56分には井伊選手のクロスボールから、山下基成選手にヘディングシュートを打たれるなど後半に入ってからも東山のピンチが見られましたが、大津に2点目は与えません。「今は自分たちに自信がある。絶対に点が取れると自信を持っていたので、普段通りプレーしようと思っていた」。新谷陸斗選手がそう振り返った通り、後半半ばからは自陣からテンポ良くボールを動かして流れを取り戻すと、63分には右CKを獲得。ニアで弾かれたボールを拾った松橋啓太選手がゴール右隅に決めて、追い付きました。迎えたPK戦では「絶対にヒーローになってやるという強い気持ちを持って挑んだ」というGK佐藤瑞起選手が2本のキックを防ぎ、東山が勝利しました。
監督・選手コメント
有村圭一郎 監督(神村学園高等部)
3年生の頑張りは、我々の想像を超えるものがありました。プレミア(高円宮杯プレミアリーグ)に昇格し、国立まで連れてきてくれた彼らには感謝しかありません。試合後、選手には努力をしたからといって、必ず報われることはない。これが人生だし、これがサッカー。今日もらったブロンズのメダルは君たちが今後の努力で輝かしていくことによって、シルバーにもゴールドにも変わるよと話させてもらいました。今の結果としてブロンズでしたが、今後の頑張りに期待したいです。
今井拓人 選手(岡山学芸館高校)
学芸館の応援は全国でもトッププラスだと思います。3年生とホテルで会ったときもみんなの声がガラガラで、涙が出そうなぐらい感動します。それだけ良い仲間を持ったので、日本一を取って恩返しがしたい。学芸館の伝統である人間性は、今も受け継いでいます。自分たちはさらに良くして、次につなげないといけません。学芸館魂である泥臭く戦う姿勢も出せていると思うので、決勝の舞台でも泥臭くみんなで戦いたいです。
新谷陸斗 選手(東山高校)
前半、良い形で試合に入れましたが、大津さんのスピーディーな攻撃に失点してしまいました。その中でも焦ることなくゲーム進めた結果、点が取れました。練習してきたPKで勝てたので良かったです。東山サッカー部は選手権で日本一になったことがありません。自分たちがその可能性を最後まで残せて本当に良かったです。OBの人たちなど、これまで東山高校サッカー部を築き上げてくださった人たちに感謝して、明後日の試合は日本一になります。
小林俊瑛 選手(大津高校)
前半のうちに良い形で得点できましたが、後半はあまり自分たちのペースに持っていけませんでした。出足の速い相手に苦しみ、初戦のように蹴るサッカーになりました。後輩たちにもっと良い景色を見せたかったです。準決勝の国立の雰囲気で終わってしまい、今は申し訳ない気持ちでいっぱいです。自分たちが見せたもの、昨年の先輩たちが見せてくれたものを今の2年生は全部知っているので、来年こそ全国一位を目指してほしいです。
第101回全国高校サッカー選手権大会
大会期間:2022/12/28(水)~2023/1/9(月・祝)
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