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藤枝順心が2大会ぶり6度目の栄冠! 第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
2023年01月09日
第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会は1月8日(日)、ノエビアスタジアム神戸で決勝が行われ、藤枝順心高校(東海1/静岡)が2大会ぶり6度目の優勝を果たしました。
決勝
藤枝順心高校 1-0(前半0-0、後半1-0) 十文字高校
藤枝順心と十文字高校(関東1/東京)は、互いにハイプレスを掛け合い、ボールを素早く前へ運んで、主導権争いを続けました。開始5分には、十文字の村山茉美選手がペナルティーエリア手前からシュート。ゴール左隅を突きましたが、ここは藤枝順心GK菊地優杏選手が横っ飛びの好セーブで防ぎました。藤枝順心も高い位置でボールを奪う場面が散見されるようになり、41分、42分と、立て続けに枠をわずかに外れる惜しいシュートを放っていました。
後半が始まると、藤枝順心はハイプレスを掛けていく姿勢を再度強く打ち出し、48分には相手GKに圧力を掛けてパスをカットし、シュートにつなげました。キックオフをセットプレーのように使ってシュートへ持ち込んでいた十文字も、右サイドバックの野村亜未選手が高い位置に張り出すことでピッチを幅広く使いつつ数的優位をつくり出し、52分にはその野村選手のクロスボールを浅香美結選手が頭で合わせますが、シュートはゴールポストに嫌われました。
試合が動いたのは68分でした。相手ペナルティーエリア近くでパスを受けた十文字DFに山田歩美選手が瞬時に寄せてボールを奪うと、ゴール前へとマイナスの折り返し。逆サイドから走り込んできた正野瑠菜選手はうまいコントロールに続いてGKもかわし、先制点を流し込みました。
十文字は攻撃的な選手を投入して反撃を狙い、藤枝順心と同じ10本のシュートを放ちました。対する藤枝順心は1つも交代枠を使うことなく、全員が90分間を走り抜き、1点差を守り抜いて栄冠を手にしました。
監督・選手コメント
中村翔 監督(藤枝順心高校)
相手はとても素晴らしいチームなので、1点差のゲームになるだろうと予想していました。簡単にゲームを運べない時間帯もありましたが、粘り強く取り組んで、相手の弱点となり得るところを突き続けて、1つのチャンスに懸けようと話していました。得点した正野には、味方を生かせば自分のところにボールは戻ってくるよと言っていたのですが、そのとおりになりました。全員が90分走り続けて勝利したことをうれしく思います。
正野瑠菜 選手(藤枝順心高校)
今大会は初戦以外で点を取れず、決めたい気持ちが強すぎてプレーが悪くなっていたので、今日はチームのためにできることを続けて、チャンスが来たら冷静にゴールを目指そうと思っていました。これまでもチームメイトやスタッフがプラスの声掛けをしてくれたり、どうしたら良くなるかアドバイスしてくれたりと、いつも支えてくれたので頑張れました。みんなが最後まで諦めずにプレーして、今まであまり良いプレーができていなかった私を信じてパスを出してくれました。たくさん助けてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです。
石山隆之 監督(十文字高校)
あと1ミリが足りませんでした。キャプテンと副キャプテン、主力選手が重傷を負って不在でしたが、よくやったと思います。ボールを握って、前からのストーミングで攻めるというスタイルを正々堂々とぶつけた結果です。けがをした選手たちも学生コーチとして、私の目と耳になってくれました。選手たちも彼女たちを信頼しているので、そうしたものがシンクロして、決勝まで来られたのかもしれません。あくまで勝負は時の運です。選手たちのことを、本当に誇らしく思っています。
杉山遥菜 選手(十文字高校)
この試合を迎えられたことを感謝して、強い気持ちで挑もうと決勝を戦いました。キャプテンたち中心選手がけがをして、今回私がキャプテンマークを巻いて試合に出たので、自分のことだけではなくチームを支えるプレーをしようという気持ちでしたが、あと一歩足りませんでした。全部出し切れたかは分かりませんが、何かが足りなかったと思うので、3年生は大学などこの先、1、2年生は新シーズンにつなげてほしいと思います。
第31回全日本高等学校女子サッカー選手権大会
大会期間:2022年12月30日(金)~2023年1月8日(日)
大会会場:三木総合防災公園(兵庫県三木市)、五色台運動公園(兵庫県洲本市)、いぶきの森球技場(兵庫県神戸市)、ノエビアスタジアム神戸(兵庫県神戸市)
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