高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは8日(土)と9日(日)に第2節を開催しました。静岡県の時之栖スポーツセンター 時之栖Aグラウンド（人工芝）では、静岡学園高校（静岡）と横浜FCユース（神奈川）が対戦しました。

ピックアップマッチ

静岡学園高校 3-1（前半2-1、後半1-0） 横浜FCユース

序盤にチャンスをつくったのは今シーズン初勝利を狙う横浜FCでした。「静岡学園はセンターバックやサイドバックが食い付いてくるので、その裏を狙っていた」とDF林賢吾選手（#5）が話すように、2分にはボール奪取から素早く左を運んだMF宮本新選手（#7）がシュート。6分には中盤での素早いパス回しから、MF中台翔太選手（#20）がゴールを狙いました。試合が動いたのは20分。自陣で奪ったボールを素早く相手ゴール前に入れると、DFの背後をとったMF永田滉太朗選手（#11）が冷静に決めて、横浜FCが幸先の良いスタートを切りました。

「前半は引いてしまった。ラインを上げなければいけないところで上げないで、止まっていたのでスペースを使われていた」（川口修監督）ため、決定機がつくれずにいた静岡学園も失点後は個人技で得点チャンスをうかがいました。25分には中央の狭いエリアをMF岩本耀太選手（#21）が前進し、ゴール前にスルーパスを入れると、反応したのはMF志賀小政選手（#11）。「耀太があえて緩いパスを出してくれた。相手の重心が少し右に寄っていたので、カットインしてすぐトーキックで打とうとイメージしていた」と振り返るシュートが決まりました。

39分には静岡学園のFW神田奏真選手（#9）が、「一か八かで奪いに行った」とミドルゾーンで体を張って相手ボールを奪うと、こぼれ球が左サイドへ。拾った志賀選手が「奏真があそこで守備をしてくれたのが一番大きかった。こぼれ球を持った瞬間、一人で絶対に決めてやろうと思った」とドリブルでゴール前まで持ち込むと、左足シュートをたたき込み、静岡学園が逆転に成功しました。

後半の静岡学園は「最終ラインを高い位置にして、前からプレッシングを掛けていこうという発想でやりました」（川口監督）。「前半の終盤から相手は守備のやり方を変えてきて、アンカーを消してきた。そこにうまくはまってしまった」と林選手が悔やんだように横浜FCのビルドアップに制限を加え、セカンドボールを高い位置で回収することで、相手エリアでの時間を増やしました。

「落ち着いてボールが持てて、相手をはがしたり、自分たちのサッカーができた。リズムが生まれたから、どんどんボールが回ったのが大きかった」という志賀選手の言葉通り、良い守備によって攻撃の持ち味も出始めると、59分には中央を仕掛けたMF高田優選手（#10）が左足シュートを決めてリードを2点差に広げました。試合終盤はメンバー交代で横浜FCが再び押し返しましたが、落ち着いて対処。3-1で試合を終えた静岡学園が、開幕2連勝を達成しました。

監督・選手コメント

川口修 監督（静岡学園高校）
横浜FCさんの強度が非常に高くて、前半から前進するのが難しかったです。そうした中でも、自分たちが目指しているのは1試合3得点以上。長所を生かしながら、3点取れたのはすごく評価できます。一方でボールを握れていませんし、技術と共に我々が重視している球際でボールを奪う技術でも負けていました。そうした課題がないと成長しません。もちろん勝負に勝つのが大事ですが、勝った中にもたくさんの課題が出たというのが、一番の収穫でした。

FW #9 神田奏真 選手（静岡学園高校）
厳しいゲームになるのは分かっていましたが、開幕から2連勝できたのは、チームとしてとても良いことです。一人一人のストロングが、この試合では出せましたが、僕自身は点が取れていないのは課題です。開幕からの2試合でプレミアでも戦えると証明できましたが、まだまだチームとしての課題はあるので、改善して次節に挑みたいです。一人一人が静学らしさとストロングポイントを出しながら、ファイナルまで行きたいです。

小野信義 監督（横浜FCユース）
負けましたが、悲観する内容ではありません。自分たちがやろうとしてきたことが出せた部分はありましたが、相手がそれを上回ってきたように感じました。攻撃では最終ラインから1列ずつはがしながら、チャンスがたくさんつくれていましたが、流れをつかんでいるときに勝負を決定づけられるところまで持っていかないといけません。反対に相手に最後のところでクオリティーを発揮されてしまうと、なかなか自分たちのゲームには持っていけないと思ったゲームでした。

DF #5 林賢吾 選手（横浜FCユース）
自分たちが目標にしているプレミア優勝には、勝たないと近付けません。開幕戦はチャンスを生かせず引き分けに終わっていました。絶対に勝とうと思っていたので結果は悔しいです。バス移動が多かった昨年までのEASTとは違い、次節の東福岡高校戦は飛行機での移動。難しさはあると思うのですが、勝ち点3をつかんだら自分たちは成長できると思うので、頑張りたいです。良い経験ができているので、上のステージに行って、生かしていきたいです。

その他の試合結果

神村学園高等部 5-2（前半0-0、後半5-2） ジュビロ磐田U-18
履正社高校 0-1（前半0-0、後半0-1） サンフレッチェ広島F.Cユース
ヴィッセル神戸U-18 1-0（前半1-0、後半0-0） 東福岡高校
名古屋グランパスU-18 2-0（前半1-0、後半1-0） サガン鳥栖U-18
米子北高校 2-4（前半1-3、後半1-1） 大津高校

神村学園高等部（鹿児島）とジュビロ磐田U-18（静岡）の試合は、4得点を奪ったFW西丸道人選手（#13）の活躍もあり、5-2で神村学園が勝利。履正社高校（大阪）との一戦に臨んだサンフレッチェ広島F.Cユース（広島）は、75分に奪ったFW中川育選手（#10）のゴールによって今シーズン初勝利をマークしました。東福岡高校（福岡）をホームに迎えたヴィッセル神戸U-18（兵庫）は、開始7分に奪ったFW大西湊太選手（#32）の得点を守り切り、勝ち点3をつかみました。サガン鳥栖U-18（佐賀）と対戦した名古屋グランパスU-18（愛知）は、MF鈴木陽人選手（#7）が前後半に1点ずつ奪って勝利。大津高校（熊本）と米子北高校（鳥取）の高体連対決は、MF碇明日麻選手（#10）の2得点を皮切りに4点を奪った大津に軍配が上がりました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間：2023年4月1日(土)～2023年12月3日(日)

大会情報はこちら

JFA OFFICIAL
TOP PARTNER

JFA OFFICIAL
SUPPLIER

JFA COMPETITION PARTNER

• 
•