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市立船橋と流経大柏の千葉県高校同士対決はドローに終わる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第4節

2023年04月24日

市立船橋と流経大柏の千葉県高校同士対決はドローに終わる 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EAST第4節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EASTは4月22日(土)と23日(日)に第4節を実施し、各地で熱戦が繰り広げられました。

ピックアップマッチ

市立船橋高校 1-1(前半1-0、後半0-1)流通経済大学付属柏高校

23日の高円宮記念JFA夢フィールド(人工芝)では市立船橋高校(千葉)と流通経済大学付属柏高校(千葉)の千葉県を代表する高校サッカーの強豪校同士の激突が実現しました。

流経大柏のDF富樫龍暉選手(#23)が「絶対に負けてはいけない試合」と語ったように、お互いに譲れないライバル対決。しかもどちらも3節まで2分1敗の未勝利でこの試合を迎えており、勝ち点3が絶対に欲しい状況でした。序盤からそうした思いの強さを感じさせる激しい攻防の連続となります。

その中で前半の主導権を握っていったのは市立船橋でした。「前半のチームとしての内容は良かった」とMF金子竜也選手(#20)が振り返ったとおり、得意のサイド攻撃から相手ゴールへ迫るシーンをつくり出すなどペースをつかむと、31分にはクロスボールからPKを奪い取ります。これを「PKは自信がある。まったく緊張しないで蹴れた」と言うMF太田隼剛選手(#7)が蹴り込んで、市立船橋が先制点を奪い取りました。

「前半は相手が良かったとも言えるけれど、まずこちらが良くなかった」と振り返ったのは流経大柏の榎本雅大監督。「当日になってアクシデントで先発メンバーを変更せざるを得ず、選手たちは難しかったと思う」と言います。ハーフタイムにあらためてメンバーを入れ替え、戦い方を整理して後半に臨みました。

後半の立ち上がり、気持ちも新たに試合に入った流経大柏がいきなり試合を動かします。こぼれ球に対して鋭く反応し、「ずっと練習してきたシュートだったので」と思い切り振り抜いたのはDFの冨樫選手。中距離からゴールの枠を捉える見事な弾道のシュートが鮮やかにゴールネットを揺らします。

これで試合のペースは流経大柏に傾きますが、市立船橋もFW郡司璃来選手(#10)、MF森駿人選手(#21)らが鋭いカウンターからチャンスをつくるなど一進一退の攻防が続きます。67分、流経大柏のDF高橋力也選手(#5)が2度目の警告を受けて退場となってしまい、試合は市立船橋が優勢となります。

ただ、「あそこから選手たちはよくやってくれていたと思う」と榎本監督が振り返ったように、数で劣る中でも流経大柏の選手たちは体を張って奮闘。90分には市立船橋が佐藤凛音選手(#2)のクロスに郡司選手が頭で合わせる最大の決定機を迎えますが、ここは流経大柏GK土佐昂清選手(#1)がビッグセーブ。ゴールを許さず、試合はそのまま終了。千葉県の高校サッカーダービーは1-1の痛み分けとなりました。

試合後、市立船橋の波多秀吾監督は「勝てそうで勝てない試合が続いてしまっている。1点を取られたことより2点目を取れなかったことが反省点」と振り返り、流経大柏の榎本監督は「よくやってくれたが、選手たちにもっと自信を持って戦わせてあげたい」と語りました。両校ともに勝ち点1に納得した様子はなく、悔しさを噛みしめる結果となりました。

監督・選手コメント

波多秀吾 監督(市立船橋高校)
勝ち切れない結果が続いてしまっています。現状については、チームとして突き抜けられない、殻を破り切れない、そんな印象を持っています。ああいう一発で失点してしまうことはあるものなので、逆に前半のうちに2点目を取り切れないといけないと思います。個性を発揮しながらもチーム全体でまとまっていくことは少しずつできているので、また次に向かって頑張りたいと思います。

MF #7 太田隼剛 選手(市立船橋高校)
試合結果に納得はしていません。開幕から全部勝ち点3を取れた試合だったと思っています。しかし1勝も挙げられていないのは本当に自分たちの問題で、勝負強さのなさは本当に大きな課題です。後半の立ち上がりに失点することが多くて注意していたにもかかわらず、この試合でも後半の立ち上がりに失点しまったのは本当に反省しないといけません。

榎本雅大 監督(流通経済大学付属柏高校)
アクシデントがあって準備してきたことを出せなくなってしまったので、その中でも選手たちはよくやってくれたと思っています。出足が良くない中で前半は市立船橋さんに圧倒されてしまいました。退場者が出たあとについては選手たちが本当にうまくやってくれたと思います。

DF #23 富樫龍暉 選手(流通経済大学付属柏高校)
自主練でずっとシュートの形をやっていたので、ゴールになったああいうシュートは得意なんです。蹴った瞬間、感触的にも「入った」と思いました。ものすごくうれしかったです。今日急にスタメンになって最初はうまくいかなかったのですが、ハーフタイムに監督から活を入れられて、後半からは良くなったと思います。

その他の試合結果

昌平高校 2-0(前半0-0、後半2-0)大宮アルディージャU18
旭川実業高校 3-3(前半2-2、後半1-1)柏レイソルU-18
青森山田高校 0-2(前半0-0、後半0-2)FC東京U-18
尚志高校 1-3(前半0-3、後半1-0)川崎フロンターレU-18
前橋育英高校 2-0(前半1-0、後半1-0)横浜F・マリノスユース

大宮アルディージャU18(埼玉)と対戦した昌平高校(埼玉)は、74分にDF田中瞭生選手(#12)のゴールで先制すると、試合終了間際にも1点を追加し、プレミアリーグ初勝利を挙げました。旭川実業高校(北海道)と柏レイソルU-18(千葉)の一戦は、点の取り合いに発展し、3-3の引き分けに終わりました。開幕3連勝中の青森山田高校(青森)と対戦したFC東京U-18(東京)は、後半にFW吉田綺星選手(#11)の2ゴールが生まれ、2-0で勝利しました。川崎フロンターレU-18(神奈川)は前半に挙げた3得点で試合を優位に進め、尚志高校(福島)から勝ち点3を奪取。この結果、川崎Fが首位に立ちました。前橋育英高校(群馬)は横浜F・マリノスユース(神奈川)を相手に、前後半に1点ずつを挙げ、2-0で今季3勝目を挙げました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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