高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023EASTは7月1日(土)、2日(日)に第10節の6試合を開催しました。埼玉スタジアム2002 第2グラウンドでは、大宮アルディージャU18（埼玉）と前橋育英高校（群馬）が対戦しました。

ピックアップマッチ

大宮アルディージャU18 3-1（前半2-1、後半1-0）前橋育英高校

「個の力の差を感じた」と前橋育英の山田耕介監督が試合後に振り返ったように、序盤からペースを握ったのは大宮でした。「思ったよりもつないでくる印象だった」（大宮・森田浩史監督）という前橋育英のパスを的確なポジショニングと鋭い出足で寸断し、この試合では最前線に入ったMF種田陽選手（#10）が精力的に動き回りながらボールを動かし、FW高橋伸太朗選手（#7）やFW石川颯選手（#9）との連係で相手ゴールに迫っていきます。

そして14分、自陣からのボールをDF斉藤藤秀輝選手（#13）がヘディングでつなぎ、石川選手が中央に流すと、走り込んだ高橋選手が右足で丁寧に流し込んで大宮が先制します。

後手に回っていた前橋育英もワンチャンスをものにします。37分、相手GKが飛び出してクリアしたボールを味方に当ててしまい、こぼれたところをMF平林尊琉選手（#35）が無人のゴールに流し込み同点としました。

しかし大宮も前半終了間際、相手のハンドでFKのチャンスを得ます。キッカーは種田選手。「昨日の練習でも同じような位置から蹴って同じコースに決めていたので、自信があった」との言葉どおり、見事なキックをゴール右端にたたき込み、再びリードを広げて前半を折り返します。

「球際の激しさが足りず、プレーの予測も遅かったので、戦う気持ちを持って臨まなければならないと言われた」とGK雨野颯真選手（#1）が語ったように、前橋育英は後半に向けて修正を図りましたが、大宮ペースは変わりません。両サイドからの果敢な仕掛けで何度もチャンスをつくると、73分には種田選手のCKからニアサイドに走り込んだDF市原吏音選手（#4）がヘディングシュートを突き刺し、リードを広げます。

大宮はその後も攻撃の手を緩めずに攻め続けます。追加点こそ奪えませんでしたが、90分間を通じて前橋育英のシュートをわずか3本に抑え、大きな勝ち点3を得ました。

監督・選手コメント

森田浩史 監督（大宮アルディージャU18）
チーム状況が苦しいなか、勝ち点3を取れたのは良かったです。最後は2点差でさらに点を取りにいくのか、守りにいくのかで中途半端になりましたし、多くのチャンスがありながら追加点を奪えなかった点は課題ですが、そのまま終えることができた点は評価しています。次節はできれば3ポイント、最低でも1ポイントを獲得し、降格圏を抜けた状態で中断を迎えたいので、そのために1週間、選手たちとしっかり準備したいです。

MF #10 種田陽 選手（大宮アルディージャU18）
いい形で得点できたのにもったいない失点があったのは反省点ですが、自分のFKで前半をリードして折り返せたのが大きかったですし、後半は自分たちも相手も足が止まる時間帯で走り勝つことができました。FKは昨日の練習でも同じ形で同じコースに決めていたので、今日はすごく自信がありました。蹴った瞬間に入ったと思いました。それ以外にも決めるべき場面が多かったのですが、そこのシュート技術が今後に向けての課題です。

山田耕介 監督（前橋育英高校）
今日は出来が悪かったですね。個の力の差を感じました。立ち上がりから怖気づいたような感じでプレーしていて、もう少しボールを前線に入れて相手をはがしにいかないとだめだったのですが、なかなかできなくて、そのまま最後までいってしまった感じでした。そのなかで、今日は1、2年生を思い切って使いました。彼らが経験を積んで伸びていってくれればなと思っています。チームとしてもこれから成長してくれると思います。

GK #1 雨野颯真 選手（前橋育英高校）
入りから流れが悪く、自分たちのサッカーができないなかで失点してしまいました。その後、相手のミスで追いつくことができたのですが、後半も流れが悪いまま入り、ああいう形で失点してしまいました。1試合を通じてあまり良くなかったです。相手のサイドバックがボールに食いついてくるので、その裏を突いて攻めていこうというプランを立てていたのですが、それを実行することができなかったので、まだまだ実力不足です。

その他の試合結果

旭川実業高校 1-6（前半1-1、後半0-5）市立船橋高校
横浜F・マリノスユース 0-0（前半0-0、後半0-0）尚志高校
青森山田高校 5-1（前半3-0、後半2-1）昌平高校
柏レイソルU-18 2-2（前半1-1、後半1-1）川崎フロンターレU-18
FC東京U-18 0-1（前半0-0、後半0-1）流通経済大学付属柏高校

市立船橋高校（千葉）はFW郡司璃来選手（#10）の4ゴールを含め大量6得点を奪い、旭川実業高校（北海道）から勝ち点3を奪いました。横浜F・マリノスユース（神奈川）と尚志高校（福島）は互いにスコアレスで勝ち点1を分け合いました。青森山田高校（青森）は前半から3得点を挙げて昌平高校（埼玉）を圧倒し、5-1で勝利。首位をキープしました。柏レイソルU-18（千葉）と川崎フロンターレU-18（神奈川）は、柏のFW近野伸大選手（#9）、川崎FのMF矢越幹都選手（#25）がそれぞれ前後半に1点ずつを決めて、2-2で引き分けました。流通経済大学付属柏高校（千葉）は50分のFW山野春太選手（#29）のゴールが決勝点となり、1-0でFC東京U-18（東京）を破りました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式Twitter

大会期間：2023年4月1日(土)～2023年12月3日(日)

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