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磐田が残留を争う履正社との一戦に勝利して降格圏を脱出! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第14節

2023年09月19日

磐田が残留を争う履正社との一戦に勝利して降格圏を脱出! 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WEST第14節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2023WESTは9月16日(土)から18日(月・祝)にかけて第14節を実施しました。17日(日)の磐田スポーツ交流の里ゆめりあ球技場では11位のジュビロ磐田U-18(静岡)と12位の履正社高校(大阪)が対戦しました。

ピックアップマッチ

ジュビロ磐田U-18 2-1(前半1-0、後半1-1)履正社高校

「今日勝てば暫定で9位まで順位が上がるが、負ければ最下位。ここが一番大きな分かれ道だと思っていたので、必ず勝ち点3を取ろうと今週の練習でずっと意識してきた」。FW舩橋京汰選手(#10)がそう振り返った磐田ですが、立ち上がりは履正社のMF木村有磨選手(#20)のロングスローなどにより押し込まれました。16分には自陣でのボール回しをFW下西瑛太選手(#24)に奪われ、フリーでシュートも打たれる場面もありましたが、守備陣が体を張って無失点で試合を進めていきます。

攻撃面では「ボールホルダーがフリーになっていたので、選択肢がいろいろとありすぎて、パスのテンポが全く出なかった」(磐田・世登泰二監督)ことが、前半の修正点となりました。「相手はブロックを組んでなかなか動かないので、2列目やFWが動いて、相手を崩そうと思っていた」とMF中村駿太選手(#8)が続けたように、前半途中から舩橋選手とFWバルア・ロイ選手(#11)がスペースへの飛び出しを増やし、活性化を図りました。すると、32分には前線でパスを受けた舩橋選手のキープから、左のMF竹田優星選手(#12)が中央に展開。ゴール前でシュートは打てなかったものの、粘り強くつなぐと最後はバルア選手が決めて磐田が先制しました。

後半も流れは変わらず、磐田のペースで試合が進みます。56分にはバルア選手のパスから、ペナルティーエリアの左を抜け出した舩橋選手が強烈な左足シュートを放ちましたが、これは履正社のGK植野麟兵選手(#1)が好反応でブロック。この流れで得たCKのこぼれ球をDF渥美慶大選手(#25)が頭で合わせましたが、シュートは枠を捉えられません。対する履正社は交替枠をフル活用し、4-3-3から4-4-2にシステム変更。MF倉田竜雅選手(#10)らが同点弾を狙いましたが、磐田の守備陣がうまく対応するとともに、MF森力介選手(#18)ら中盤の選手が最後まで運動量を落とさず、リードを保ちます。

巧みに試合を進めた磐田に次の決定機が訪れたのは85分でした。中央を運んだ竹田選手から、左を駆け上がったDF伊藤稜介選手(#6)がゴール前にクロスボールを入れると、こぼれ球に反応したのは舩橋選手。「その前(56分)の左足でシュートは入ったなと思ったのですが、止められてしまった。次は思い切り振り抜こうと思っていた」と豪快に放ったシュートがゴールネットを揺らしました。90+4分には履正社のMF安羅夕雅選手(#7)に豪快なミドルシュートを決められましたが、磐田が2-1で逃げ切りに成功。この結果、9位に浮上し、降格圏内を脱しました。

監督・選手コメント

世登泰二 監督(ジュビロ磐田U-18)
先週に続いて相手が主導権を握っている時間でも選手が慌てませんでした。飛び込んだところをかわされて、相手のカウンターを加速させる場面がなくなってきました。日頃から選手たちには「やることをやっていれば守備は嘘をつかない」と言っていますが、そうしたところが出始めています。また、ハーフタイムや給水での選手同士の話し合いが良くなっています。自分たちが話してやることを決めて、うまく行くのが成功体験となり、それによって、少しずつ選手が楽しくなってきている気がします。

MF #8 中村駿太 選手(ジュビロ磐田U-18)
今日は大事な一戦だと思っていました。前期の履正社戦は途中まで3-1で勝っていながら、立て続けに3失点して逆転負けしたのが悔しかったので、今日は絶対に勝とうと思っていました。前節の神村学園戦に続いて今日も途中までクリーンシートを続けることができました。最後に失点しましたが、今日の勝ちはとても大きいと思います。残留が目標ではなく、一戦一戦を大事にしていけばもっと上の順位が見えてくるので、そこを目指していきたいです。

平野直樹 監督(履正社高校)
今季は複数失点が続いていたので今日はまず無失点を目指そう、ウノゼロ(1-0での勝利)だと言っていましたが、あんなに簡単に失点してはいけません。2失点目も高いボールを競ったなら、セカンドボールのカバーをしなければいけないのに、人任せにしていました。攻撃もサイドを中心に攻めたかったのですが、イージーなパスミスで全く展開できず、長所を使う前に終わっていました。もったいないミスによってゲームを壊しているので、改善しなければいけません。

GK #1 植野麟兵 選手(履正社高校)
今日は絶対に勝たなければいけない試合だと全員が思っていました。熱くプレーできていたとは思いますが、練習でやってきたことがなかなか出せませんでした。自分たちがやってきたこと信じてプレーできていれば、イージーミスがなかった気がします。昨年、後輩たちにプレミアを残そうと先輩たちが必死に戦う姿を見てきたので簡単には降格できません。履正社がこれから強くなっていくためにも絶対、プレミアに残留したいです。

その他の試合結果

米子北高校 1-0(前半0-0、後半1-0)神村学園高等部
サガン鳥栖U-18 0-1(前半0-0、後半0-1)ヴィッセル神戸U-18
サンフレッチェ広島F.Cユース 3-0(前半1-0、後半2-0)横浜FCユース
東福岡高校 2-2(前半2-1、後半0-1)静岡学園高校
大津高校 2-0(前半1-0、後半1-0)名古屋グランパスU-18

神村学園高等部(鹿児島)をホームに迎えた米子北高校(鳥取)は試合終盤に生まれたMF熊谷弾選手(#33)のゴールを守り切り、連勝を3に伸ばしました。サガン鳥栖U-18(佐賀)とヴィッセル神戸U-18(兵庫)の一戦は、MF坂本翔偉選手(#10)の得点により、神戸が勝利。サンフレッチェ広島F.Cユース(広島)はFW井上愛簾選手(#19)の得点を皮切りに3点を奪って、横浜FCユース(神奈川)に勝利しました。東福岡高校(福岡)と静岡学園高校(静岡)の高体連対決は両者譲らず2-2のドローに。大津高校(熊本)は名古屋グランパスU-18(愛知)から前後半に1点ずつ奪い、今季7勝目をマークしました。

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2023年4月1日(土)~2023年12月3日(日)

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