第32回全日本大学女子サッカー選手権大会の決勝が、1月6日(土)、東京都・味の素フィールド西が丘で行われました。山梨学院大学（関東第1代表）と早稲田大学（関東第2代表）が優勝をかけて対戦し、熱戦の末、山梨学院大学が大学女子サッカー日本一に輝きました。

マッチレポート

山梨学院大学 3-2（前半1-2、後半1-0、延長前半1-0、延長後半0-0） 早稲田大学

初優勝を狙う山梨学院大学と2大会ぶりの優勝を目指す早稲田大学の対戦。

前半開始から早稲田大がフリーキックを獲得、ゴール前まで迫りますが得点に繋げることができません。それをきっかけに早稲田大が相手陣地に押し込む展開が続きます。その中で前半7分、MF大山愛笑選手が中央からミドルシュートを放ち、一度はゴールポストに阻まれるもFW千葉梨々花選手が押し込み先制、1-0とします。それに対し山梨学院大は18分、MF木許和心選手の突破からPKを得ます。一度はポストに阻まれますがFW伊藤琴音選手が詰めて得点、1-1とし試合を振り出しに戻します。互いに譲らない中で31分、山梨学院大がコーナーキックを獲得し、MF齊藤桃花選手がシュートまでもっていきますが、枠を捉えることができません。対して早稲田大は左サイドでDF浦部美月選手と大山選手を中心に崩す展開が続きます。その中で39分、大山選手のロングフィードを受けたMF三谷和華奈選手が、ミドルシュートをゴール左隅に放ち追加点、2-1とします。前半終了間際にも早稲田大がコーナーキックを得ますが、スコアは動かず、早稲田大が2-1とリードし、前半を折り返します。

迎えた後半、立ち上がりから落ち着かない展開が続きます。その中でも山梨学院大は53分、木許選手が右サイドからミドルシュートを放ちますが、枠を捉えることができません。また75分、山梨学院大はコーナーキックからDF栃谷美羽選手のボールにDF嶋田華選手が反応しますが、惜しくも得点に繋げることができません。直後の76分にも、中央から山梨学院大の木許選手がミドルシュートを放つも、早稲田大のGK石田心奈選手のスーパーセーブに阻まれてしまいます。しかし85分、山梨学院大は中央でフリーキックを獲得、嶋田選手の蹴ったボールは左隅ゴールに吸い込まれ追加点、2-2となり再び試合を振り出しに戻します。89分には早稲田大、MF築地育選手がミドルシュートを放つも枠を捉えられず、同点のまま延長戦へと持ち越されます。

延長戦、開始早々山梨学院大学はMF上田佳奈選手に代わってMF内田朱夏選手を投入します。その山梨学院大は5分、フリーキックのこぼれ球から大住六花選手が打ったシュートが相手に当たって軌道が変わると、そのままゴールに吸い込まれて得点、3-2とします。また延長後半開始早々の13分、山梨学院大は内田選手がミドルシュートを放ちますが、得点には繋がりません。18分にはFW生田七彩選手が遠くからゴールを狙うもスコアは動かず試合終了。3-2で山梨学院大の優勝となりました。

監督・選手コメント

村上裕子 監督（山梨学院大学）
本日は能登半島地震により多くの方が心を痛めている中、大会が開催されたことに感謝申し上げます。
早稲田大学さんの強さに押し込まれ思うようにプレーさせてもらえない時間も多くありましたが、選手たちは最後まで勝つことに対して誰1人諦めずにタフに戦ってくれました。本当にインカレでの戦い全てが選手たちを成長させてくれたのだと思います。また、創部10年目の初優勝はここまで土台を築き上げてくださった先輩方のお陰だと思います。本当に多くの皆様のお陰で素晴らしい結果を手に入れることができました。最後に大会運営にご尽力いただきました学生スタッフや理事の皆様に山梨学院大学一同感謝申し上げます。

甲斐碧海 選手（山梨学院大学）
まずは大変なご時世の中、こうして大会を終えることができたことに感謝を申し上げます。決勝では、この1年間で培ってきた自分達の精神力や忍耐力が発揮できた試合だったと思います。今まで山梨学院を築き上げて来てくださったOG、そして応援団、保護者の方々、選手スタッフと新たな歴史を作ることができ、大変嬉しく思います。

嶋田華 選手（山梨学院大学）
試合を通してうまくいかない時間帯が沢山ありましたが、ピッチで一緒に闘ってくれた選手、途中出場で流れをつくってくれた選手、ずっと声を出し続けてくれたベンチ、日本一の応援団、一緒に闘い続けてくれた監督・スタッフなど、山梨学院大学に関わるすべての人のおかげで優勝でき、さらにMVPという素晴らしい賞をいただけて大変嬉しく思います。
インカレの運営に携わってくださった関係者の皆様、ありがとうございました。

試合配信

ハイライト動画

大会概要

第32回全日本大学女子サッカー選手権大会
大会期間：2023年12月24日(日)～2024年1月6日(土)
会場：ヤンマースタジアム長居（大阪府大阪市）、J-GREEN堺（大阪府堺市）、ヨドコウ桜スタジアム（大阪府大阪市）、高円宮記念JFA夢フィールド Cピッチ（千葉県千葉市）、JFA夢フィールド千葉県フットボールセンター（千葉県千葉市）、味の素フィールド西が丘（東京都北区）

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