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東福岡が残留に近づく勝利 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第16節

2024年09月30日

東福岡が残留に近づく勝利 高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024第16節

高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ 2024WESTは9月28日(土)と29日(日)に第16節を行いました。28日、東福岡高校グラウンド(人工芝)では東福岡高校(福岡)と米子北高校(鳥取)が対戦しました。

ピックアップマッチ

東福岡高校 1-0(前半0-0、後半1-0) 米子北高校

第15節を終えて7位の東福岡と、降格圏内の9位に位置する米子北との勝ち点差は10。DF柴田陽仁選手(#2)が「スタッフに『第16節に勝てば残留に大きく近づく』と言われていた。残留が決まればメンバー外の3年生も(出場の)チャンスをもらえるかもしれない。絶対に落とせないという気持ちでトレーニングを積んできた」と語るように、東福岡は万全を期して今節に挑みました。

自陣からのロングボールを合図に2トップがDFの背後を狙う米子北に対し、東福岡はDF山禄涼平選手(#5)を中心とした3バックで対応。相手の二次攻撃を前もって防ぐため、奪ったボールはシンプルに前方のスペースに送り込みます。「相手がハイプレッシャーを仕掛けてくるのは分かっていたので、カウンター返しを受けないようにチームとして意識した」と柴田選手は話します。

東福岡が縦に速い攻撃を仕掛けてきたことは、米子北にとっては想定外でした。DF樋渡蓮音選手(#14)は「両チームの戦い方が似た展開になる中、相手のロングボール対策があまりできなかった。セカンドボールを拾われて、やりにくかった」と振り返ります。

30分には東福岡が右サイドでFKを獲得すると、MF大谷圭史選手(#6)のキックからFW齊藤琉稀空選手(#9)がヘディングシュート。44分にはゴール前に上がったクロスをDF大坪聖央選手(#4)が頭で落とし、MF塩﨑響選手(#26)が押し込みましたが、これはオフサイドの判定となり、得点は認められません。

後半も両者無得点のまま一進一退の展開が続きましたが、61分に米子北が退場者を出したことで試合の流れは一気に東福岡へと傾きます。東福岡は数的優位を生かすため、3バックから4バックに変更し、攻撃モードにシフトチェンジ。交代カードを活用し、米子北陣内での時間を増やします。

迎えた70分、試合が動きます。東福岡は左サイドの山禄選手が逆サイドにパスを展開。これを受けたDF福川聖人選手(#3)が素早く前方にボールを送ると、走り込んだ大谷選手がゴール前に低いクロスを入れました。このボールに反応したのは後半からピッチに立ったFW山口倫生選手(#19)。ダイレクトで合わせたシュートがゴールネットに突き刺さり、東福岡が均衡を崩します。試合はこのまま1-0でタイムアップ。「チャンスらしいチャンスをつくらせずに試合を終えられた」(山禄選手)、「勝ち点3を取れたことは大きい」(柴田選手)と各選手が声を揃えたように、無失点で白星を手にした東福岡が残留に大きく前進しました。

監督・選手コメント

平岡道浩 監督(東福岡高校)
無失点をかなり意識していました。米子北との勝ち点差を見ると、引き分け(に持ち込むことも)も想定内だと思っていたので、まずは無失点に抑えたかった。相手はDFと入れ替わるプレーがとても上手なので、われわれは守備の人数を多くした結果、よく頑張ってくれました。技術の練習やゴール前の練習もたくさんやっていますが、後期に入ってから被シュート数が増えているので、今後もしっかり守備に磨きをかけるつもりです。

DF #5 山禄涼平 選手(東福岡高校)
高校選手権やインターハイなどトーナメントに強い米子北に勝てるようにイメージして、練習を積んできました。今回の試合で、その成果を少し出すことができました。プレミアリーグは先輩たちが残してくれた舞台なので、絶対に残留しなければなりません。優勝は厳しいのですが、少しでも上の順位を狙いたい。昨年の先輩たちは31失点、リーグ6位という成績でしたので、自分たちも失点数を抑えつつ、6位を超えたいです。

中村真吾 監督(米子北高校)
セカンドホールを拾ってから相手CBの脇を狙って突破しようと考えていました。前半は良かったのですが、後半は疲れるだろうと思っていました。粘ってチャンスをつくろうとしたのですが、チャンスになってもミスしていたことが残念です。相手はサイドの選手を温存していたので、終盤が勝負だと思っていたら、その前に失点してしまった。選手たちは精いっぱいの力を発揮してくれていますが、我慢強さが足りません。何かをきっかけにして変わってほしいです。

DF #14 樋渡蓮音 選手(米子北高校)
前節からキャプテンマークを巻いています。みんなの上に立つからにはチームを引っ張っていかなければなりません。自分がブレたり、練習中に声を出していないと雰囲気が良くならないので、キャプテンの自覚を持って引っ張ろうと思っていました。今回の試合は、自分一人でやろうとし過ぎていたことが反省点です。高校選手権までの残り試合でいかに修正していくかが鍵だと思うので、自分を含めた全員が高いモチベーションで練習を頑張っていきます。

その他の試合結果

EAST
昌平高校 1-0(前半1-0、後半0-0) 鹿島アントラーズユース
前橋育英高校 2-3(前半1-0、後半1-3) 横浜FCユース
大宮アルディージャU18 0-3(前半0-0、後半0-3) 青森山田高校
FC東京U-18 2-1(前半0-0、後半2-1) 尚志高校
柏レイソルU-18 2-2(前半1-1、後半1-1) 市立船橋高校
川崎フロンターレU-18 3-2(前半0-0、後半3-2) 流通経済大学付属柏高校

WEST
ヴィッセル神戸U-18 2-1(前半1-0、後半1-1) 神村学園高等部
静岡学園高校 0-0(前半0-0、後半0-0) サガン鳥栖U-18
名古屋グランパスU-18 1-0(前半0-0、後半1-0) サンフレッチェ広島F.Cユース
大津高校 5-1(前半4-1、後半1-0) 帝京長岡高校
鹿児島城西高校 2-1(前半1-1、後半1-0) ファジアーノ岡山U-18

高円宮杯 プレミアリーグ 大会公式X

大会期間:2024年4月6日(土)~2024年12月8日(日)
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