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皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会が開幕!高校勢も奮闘

2024年11月18日

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会が開幕!高校勢も奮闘

皇后杯 JFA 第46回全日本女子サッカー選手権大会が開幕し、11月17日(日)に1回戦の4試合を実施しました。福井のテクノポート福井スタジアムでは高校生チームがプレナスなでしこリーグ2部のチームに挑戦しました。

ピックアップマッチ1

ディオッサ出雲FC 3-2(前半3-0、後半0-2) 神村学園高等部

なでしこリーグ2部初参入で8位のディオッサ出雲FC(中国/島根)は、WEリーグやなでしこリーグの選手を多く輩出する神村学園高等部(九州/鹿児島)と対戦しました。

ディオッサは開始早々にクロスバーを叩くシュートを放つなど、神村学園高を押し込みます。21分に原美埜里選手、その3分後に住徳彩選手が流れの中から得点し、ディオッサが2-0としました。神村学園高はその直後に布陣を変更すると、徐々にディオッサ陣内でボールを持つ時間が増えますが、ディオッサは36分に川満麗選手がヘディングシュートを放ち、クロスバーに当たりながらもゴールネットを揺らして、3-0で前半を終えます。

後半もディオッサが攻め、69分に多田彩華選手がシュートを放ちますが、神村学園高の中野美結選手がゴールライン付近でクリアし、追加点を許しません。すると80分、神村学園高の山野蒼空選手がスピーディーなドリブルからゴールを決めて3-1に。後半アディショナルタイムには神村学園高の久保百果選手がこぼれ球を押し込んで1点差に迫りますが、反撃はここまで。2年ぶりに皇后杯を戦った神村学園高は初戦敗退となり、勝利したディオッサは2回戦でヴィアマテラス宮崎(なでしこ1部/宮崎)との対戦が決まりました。

ピックアップマッチ2

吉備国際大学Charme岡山高梁 2-0(前半0-0、後半2-0) 秀岳館高校

2024プレナスなでしこリーグ2部で4位の吉備国際大学Charme岡山高梁(中国/岡山)は、皇后杯初出場の秀岳館高校(九州/熊本)と対戦しました。

序盤から攻勢に出る吉備国大は13分、樋口佳那子選手のヘディングがゴールネットを揺らしましたが、オフサイドの判定に。この後、西村留亜選手、根本梨香子選手もシュートを放ちますが、いずれもゴールポストを叩き、得点に至りません。一方、2週間前に全日本高等学校女子サッカー選手権大会出場を決めた秀岳館高は、相手との体格差に苦しみながらも粘り強く守り、雨が降り始めても丁寧にパスをつなぎます。

試合が動いたのは62分、岩田莉奈選手のクロスボールに古谷優理亜選手が豪快なシュートで合わせ、吉備国大が1-0としました。73分には神田若帆選手のCKから岩田選手がヘディングでゴールを決めて、吉備国大がリードを広げました。吉備国大はベテラン加戸由佳選手を中心に守り、相手にシュートチャンスを与えません。その中で秀岳館高は終盤、川添凛音選手のクロスボールに與那覇花菜選手が頭で合わせますが、わずかゴール左に外れました。

試合はそのまま2-0で終了し、吉備国大が2回戦のスペランツァ大阪(なでしこ1部/大阪)との対戦に駒を進めました。

監督・選手コメント

GK #1 西村清花 選手(ディオッサ出雲FC)
後半に2失点しましたが、前半に3点を取れたことや、結果として勝てたことが今の自分たちにとってはすごく大きいです。内容ではもっとこだわるべきところがあり、なくせる失点もあったと思います。最初から主導権を握れたことはプラン通りでしたが、前半から何度もチャンスがあった中、決めるべきところで決め切るなど、改善点はあります。普段とは違うポジションでプレーする選手もいましたが、次はマイボールの時間を増やせるようにしていきたいです。2回戦はヴィアマテラス宮崎に攻められる時間も増えるかもしれないですが、対戦がとても楽しみです。

寺師勇太 監督(神村学園高等部)
前半は相手がパワーを持って圧力をかけてきたので押し込まれましたが、失点後にシステムを変えてからは、面白いゲームにできたと思います。勝負ごとなので分かりませんが、もっと僕が臨機応変に早くシステムを変更していればよかったかもしれません。そこは年末の全日本高等学校女子サッカー選手権大会に向けた改善点です。高校選手権は11人だけでは絶対に乗り切れないので、選手層が厚い自分たちはインターハイに出場していない分、ダークホース的な存在になって高校選手権を盛り上げたいです。その意味で皇后杯はすごく前向きなトライになりました。

DF #10 加戸由佳 選手(吉備国際大学Charme岡山高梁)
大会初戦で厳しい戦いを予想していましたが、案の定そういう試合になりました。秀岳館も粘り強く守っていましたし、いい攻撃もあったので苦しい展開になりましたが、前半で我慢して後半に自分たちの強みであるクロスやセットプレーで攻めました。守備面では自分たちが思うように前線からはめられず、秀岳館もこちらを見ながらポジショニングしていたので、リズムをつくるのが難しかったです。なでしこ2部で積み上げたものを皇后杯で発揮しようと臨んでいるので、次もチャレンジャーとしてシャルムらしさを表現できるよう、果敢に2回戦に挑みたいと思います。

DF #10 河田和佳奈 選手(秀岳館高校)
前後半の入りで相手の圧力に押されましたが、自分たちらしくポジションを取ることや、相手の形に応じてポジションを変えて、ボールの動かし方を変える時間もありました。(皇后杯は)サッカー人生の中でも出られるか出られないかという大きな大会なので、自分たちがどこまで通用するのか、格上との対戦にワクワクしていました。フィジカルでは負けましたが、練習している個人技や駆け引きでは、通用する部分があったと思います。負けましたが、楽しいゲームでした。チームに長身の選手が少ない中、CKにさせない守備やゴールに迫る部分を突き詰めて高校選手権に挑みたいです。

開催期間:2024年11月17日(日)~2025年1月25日(土)
【1回戦】11月17日(日)
【2回戦】11月23日(土)、24日(日)
【3回戦】11月30日(土)、12月1日(日)
【4回戦】12月8日(日)
【5回戦】12月14日(土)、15日(日)
【準々決勝】12月22日(日)
【準決勝】2025年1月18日(土)
【決勝】2025年1月25日(土)

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