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ACLE8強進出へ横浜FM、神戸が先勝も川崎は黒星、広島はACL2ベスト4入りへ第1戦圧勝

2025年03月06日

ACLE8強進出へ横浜FM、神戸が先勝も川崎は黒星、広島はACL2ベスト4入りへ第1戦圧勝

AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)2024/25の東地区ノックアウトステージ1回戦のラウンド16第1戦が3月4日(火)、5日(水)に各地で行われ、横浜F・マリノスはアウェイで、ヴィッセル神戸はホームでそれぞれ勝利を挙げて先勝としましたが、川崎フロンターレはアウェイで敗れてホームでの逆転勝利に8強進出をかけることになりました。AFCチャンピオンズリーグ2(ACL2)2024/25に参戦のサンフレッチェ広島はホームでの東地区準々決勝第1戦で大勝し、4強入りへ大きく前進です。

ACLEラウンド16はホーム&アウェイ方式で行われ、第2戦は3月11日(火)、12日(水)に開催されます。ACL2の東地区準々決勝第2戦は3月12日(水)、13日(木)に開催されます。

横浜FM、ロペス選手の得点で上海海港に勝利

リーグステージを6勝1敗勝ち点18のトップで勝ち抜けた横浜FMは、8位に入った上海海港(中国)とアウェイで対戦。アンデルソン・ロペス選手のゴールで1-0の勝利を収めました。

元横浜FM指揮官のケビン・マスカット監督が率いる海港とはリーグステージ最終節に続いてのアウェイでの顔合わせです。横浜FMは直近のJ1リーグ湘南戦から中2日での一戦に先発4人を変更。前回の上海海港戦ではベンチで出場機会がなかった松原健選手が、前半30分に右サイドで積極的に仕掛けてゴールの起点となります。

松原選手のパスをペナルティエリア右に入った植中朝日選手が受け、右ポスト手間まで切り込んでゴール前の遠野大弥選手へ折り返すと、相手選手に当たって左ポストへ流れます。これをロペス選手が逃さず、頭で捉えてゴールネットを揺らしました。ロペス選手は今大会7得点目です。

横浜FMは60分にもヤン・マテウス選手、遠野選手が次々とシュートでゴールを脅かします。

上海海港は前回のリーグステージでの対戦から先発4人を替えて臨み、1点を先行された後半には、途中出場のリー・シュアイ選手の左サイドでの攻撃を中心に反撃に出ます。69分にはリー選手のシュートがゴールポストを叩き、75分過ぎにはマテウス・ビタル選手と浦和でのプレー経験もあるレオナルド選手がシュートで横浜ゴールに迫ります。しかし、横浜FMはGK朴一圭選手を中心にゴールを割らせません。

終盤には横浜は途中出場の天野純選手のクロスに、やはり途中出場のエウベル選手やロペス選手が頭で合わせる決定機も作りましたが、追加点はならず。1-0で先勝としました。上海海港には前回(2-0)に続く白星で公式戦では4試合ぶりの勝利です。

横浜FMは第2戦を11日(火)にホームで迎えます。

神戸、大迫選手と井出選手のゴールで勝利

神戸は3月5日(水)、ホームで光州FC(韓国)と対戦。大迫勇也選手と井出遥也選手のゴールで2-0と勝利を収め、12日(水)のアウェイでの第2戦へ2点リードで臨むことになりました。

両者は昨年11月のリーグステージで神戸が勝利(2-0)して以来の顔合わせです。光州は2月の大会再開を前に韓国代表入りしたチョン・ホヨン選手ら主力選手数名がアメリカのメジャーリーグサッカーやJリーグなどへ移籍して陣容が変化。今回の対戦では神戸に対して、最終ラインに人数を割いてゴール前を固める戦い方で試合を始めます。

しかし、神戸は焦れずにパスを回して相手の綻びを見つけ、サイドの推進力を生かして攻撃を展開。前半20分、右サイドの佐々木大樹選手からのクロスに井出選手がヘディングで狙い、クロスバーに弾かれたところを大迫選手が頭で捉えて先制に成功します。

その9分後には、右サイドでパスを受けた大迫選手が深く攻め込んでゴール前にピンポイントのクロスを上げると、井出選手が相手DFの間のスペースに入ってヘディングで合わせ、神戸がリードを2点差に広げました。

ビハインドとなった光州は反撃を試みて攻めに出てくるようになります。右サイドバックのキム・ジンホ選手の攻撃参加が増え、今大会7得点のヤシル・アサニ選手や後半交代出場のオ・フソン選手ら攻撃陣にボールを集めて得点チャンスを探ります。

しかし、神戸のゲーム支配は揺るがず、素早い攻守の切り換えから佐々木選手、飯野七聖選手、大迫選手らがシュートを狙います。追加点は奪えなかったものの、終始優勢に試合を進めて2-0で第1戦を終えました。

川崎、アウェイで上海申花に0-1で敗れる

川崎は3月5日(水)にアウェイで上海申花(中国)と対戦。後半の失点で0-1で敗れて、12日(水)のホームでの第2戦に逆転勝利をかけることになりました。

川崎と上海申花は昨年10月のリーグステージでも対戦し、ホームの上海申花が2-0で勝利。今回、雪辱を期して臨んだ川崎は、前半33分に高い位置で相手にプレッシャーをかけてボールを奪い、素早い切り替えから脇坂泰斗選手がゴールネットを揺らします。しかしこれはVARでオフサイドの判定となりノーゴールに。前半40分過ぎには、河原創選手が脇坂選手とのワン・ツーパスから上げたクロスにマルシーニョ選手が左足で狙いましたが、枠を捉えることができません。

後半は開始から家長昭博選手を投入しますが、上海申花が攻撃を加速。左サイドバックのチャン・シンイチ選手のドリブル突破から川崎ゴールを脅かす場面を多く作り、65分過ぎにはチャン選手の折り返しにイブラヒム・アマドゥ選手が左足で狙う決定機を作ります。

均衡が破れたのは76分でした。川崎が相手陣でボールを奪われると上海申花がカウンター攻撃を仕掛け、直前に交代出場したガオ・ティエンイー選手が運んでジョアン・カルロス・テイシェイラ選手にパス。ポルトガル出身の10番は左から中へ切り替えして右足を振ると、川崎の選手に当たったこぼれ球がウィルソン・マナファ選手に渡り、放たれたシュートが川崎DFに当たってオウンゴールとなりました。

川崎は終盤、瀬川祐輔選手やエリソン選手、U-20日本代表の大関友翔選手らを次々と投入して反撃を試みますが得点には至らず。シュート数では相手の13本に対して5本に限られ、最後まで得点の遠い試合となりました。

なお、ACLE東地区のこのほかの試合では、ブリーラム・ユナイテッド(タイ)がホームでジョホール・ダルル・タクジム(マレーシア)と0-0で引き分けています。

また、西地区のラウンド16第1戦は3月3日(月)、4日(火)に各地で行われ、エステグラル(イラン)がアル・ナスル(サウジアラビア)と0-0、アル・ワスル(UAE)がアル・サッド(カタール)と1-1でいずれもホームで引き分け、パフタコール(ウズベキスタン)はホームでアル・ヒラル(サウジアラビア)に1-0で勝ち、アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)はアウェイでアル・ラヤン(カタール)に3-1の勝利を収めました。西地区の第2戦は3月10日(月)、11日(火)に行われます。

ACLEでは準々決勝以降は4月25日(金)から5月3日(土・祝)までサウジアラビアのジッダで行われるファイナルズ(決勝大会)で集中開催となり、東西各地区を勝ち抜いたチームが集結し、アジア最強クラブの座をかけて一戦必勝方式で戦います。

広島、ホームでライオン・シティに6-1の大勝

広島は3月5日(水)、ホームで行われたACL2の準々決勝第1戦でライオン・シティ・セーラーズ(シンガポール)と対戦。ジャーメイン良選手の2得点などで6-1と快勝し、4強入りへ大きく前進しました。

広島の先制は前半12分、田中聡選手がペナルティエリア手前で塩谷司選手の鋭い縦パスを受けて反転し、左足でゴール右上へ叩き込んで好スタートを切ります。

ライオン・シティはグループFを3勝1分け2敗の首位で突破し、ラウンド16でムアントン・ユナイテッド(タイ)にアウェイ3-2、ホーム4-0で下しての8強入りです。広島には守備を固めてカウンターを狙いますが、押し込まれる展開となります。

それでも前半36分に広島のCKのクリアからカウンター攻撃に転じると、マクシム・レスティエンヌ選手が運び、バート・ラムセラール選手がつないで最後はシャワル・アヌアー選手が右足で決めて同点とします。

広島はその後もボールを保持して進めると、42分に右サイドの仕掛けから中村草太選手がペナルティエリア右からゴール前にパスを送り、走り込んだジャーメイン選手が左足で決めて再び先行します。ジャーメイン選手は後半開始早々にも、後半交代出場の東俊希選手の左クロスにゴール前に走り込んで右足を合わせ、3-1としました。

後半は東選手をはじめ、途中出場した選手が躍動して得点につなげます。川辺駿選手が投入から7分後の68分に、右サイドで中野就斗選手のマイナスのパスを受けて右足を振り、チーム4点目を挙げます。

74分には、移籍加入したばかりのヴァレール・ジェルマン選手が、新井直人選手のクロスをヘディングで捉えて広島デビューを飾る得点をマーク。この直後には、ペナルティエリア右で相手DFからボールを奪った新井選手からパスを受けた中村選手が右足で決めて、6-1としました。

広島はシュート23本の猛攻で相手をシュート3本での1得点に抑えて、12日(水)のアウェイでの第2戦を前に大量得点で優位に立ちました。

このほかの東地区の試合では、全北現代モータース(韓国)とシドニーFC(オーストラリア)が3月6日(木)に全北現代のホームで対戦。第2戦はシドニーで13日(木)に行われます。広島が4強に進出した場合、4月9日(水)と16日(水)にホーム&アウェイで行われる準決勝で、全北現代かシドニーの勝者と対戦することになります。

なお、西地区のACL2準々決勝第1戦は4日(火)、5日(水)に開催。トラクトール(イラン)がアル・タアーウン(サウジアラビア)と0-0で、シャバーブ・アル・アハリ(UAE)がアル・シャルジャ(UAE)と1-1で、いずれもホームで引き分けました。西地区第2戦は11日(火)、12日(水)に行われます。

監督・選手コメント

FW アンデルソン・ロペス 選手(横浜F・マリノス)
チームは良いパフォーマンスができたと思います。特に守備で全員がハードワークしたことで、よい結果を収めることができました。次はホームでの対戦ですが、勝つことしか考えていません。今日もファンやサポーターが遠いところまで来て僕らをサポートしてくれて、感謝したい。来週はホームで彼らの前でしっかりと勝ちたいです。

吉田孝行 監督(ヴィッセル神戸)
選手一人ひとりが神戸のサッカーをやってくれました。相手が引いて来ることは想定内でしたし、後半相手が出てくることも想定していました。自分たちはしっかりとボールを動かすことと選手の距離感を意識して、ゴールから逆算してどう戦うかというところを考えていました。(次戦へは)連戦の中を少人数で戦ってきているので、まずはしっかり回復して、相手もいろいろなことをやってくるチームなので、いろいろと想定して準備したいと思います。

MF 井出遥也 選手(ヴィッセル神戸)
しっかりホームで勝てて良かったです。自分たちがやるべきプレーを出すことができた結果だと思います。ゴール前に入ることは狙っていましたし、練習でも取り組んでいました。いいボールが来て合わせるだけでした。練習の成果が出て、いいゴールを決めることができて良かったです。まだ第1戦が終わったばかりなので、しっかりと全員で準備をして次も勝ちにいきたいです。

MF 河原創 選手(川崎フロンターレ)
試合内容は全体を通してそこまで悪くなかったかと思います。チャンスも作れていたので、あとは決めるところや、失点のところでも、もう少し寄せればよかった。(この結果で)次の第2戦に勝つことが絶対条件なので、ホームで戦えますし、しっかりと良い準備をしてチームが1つになって勝てるようにやっていきたいです。

ミヒャエル・スキッベ 監督(サンフレッチェ広島)
今日の試合には満足しています。最初から最後まで多くのシュートチャンスを作ってゴールもたくさん取ることができました。ただ、前半決めるべきチャンスがあったので、そこは決めたいと思います。我々のチームにはいろいろなクオリティを持った選手が多くいて、彼らがまとまって良いチームになっていると思います。

FW ジャーメイン良 選手(サンフレッチェ広島)
前半追いつかれてから少し難しい時間帯もありましたが、しっかりとチャンスに点が取れました。アドバンテージを持って第2戦に行くことができるので、良い勝利だったと思います。今日のように自分の欲しいタイミングでどんどんクロスが入ってくれば、これから得点も増えると思います。自分の特長を生かせるようにやっていきたいです。

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