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明治大が悲願の初優勝!2016年度 第40回総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント
2016年08月15日
『2016年度 第40回 総理大臣杯 全日本大学サッカートーナメント』の決勝戦が8月14日(日)にヤンマーフィールド長居で行われ、明治大学と順天堂大学が大学サッカーの夏の王者の座をかけて対戦しました。
強い雨の中で始まった試合は、まず順天堂大がボランチの名古新太郎選手を中心にボールを動かし、攻撃を仕掛けます。ここまで4試合連続得点の旗手怜央選手が鮮やかなシュートを放って明治大のゴールを脅かしますが、明治大も素早く攻守を切り替えてチャンスをつくるなど、序盤から激しく攻め合う展開となります。
試合が動いたのは15分。順天堂大のルーズボールを奪った河面旺成選手が、ペナルティエリア内の道渕諒平選手へとボールを送ります。道渕選手は前線に走りこんでいた富田光選手とのワンツーでゴール前に抜け出すと、ワンタッチでボールをゴール右隅に押し込んで、明治大が先制点を挙げます。
すぐにでも追いつきたい順天堂大でしたが、明治大の厳しいプレスに苦しみ、思うように前にボールを動かせません。さらに24分には、右サイドバックの原田鉄平選手が負傷により退場。一方の明治大も、30分にFWの木戸皓貴選手が負傷交代するなど、両チームともに想定外のアクシデントに見舞われます。結局、明治大が1点をリードしたまま前半を終えます。
後半、1点を追う順天堂大は52分に新田涼選手、54分には松島奨真選手を投入。早めの選手交代で試合の流れを変えようとします。高さのある松島選手を使い、高い位置でボールを動かせるようになったものの、得点源である旗手選手が明治大の徹底したマークにあい、苦戦します。それでも72分、そして78分には松島選手が決定機を迎えますが、ゴールにはいたりません。攻めこまれる時間が多くなった明治大ですが、「相手にボールを持たせて、最後に競り勝てればいいと思っていた」(センターバック・小出悠太選手)という思惑どおりに試合は運び、そのまま試合終了。明治大が安定した守備で1点を守りきり、2年連続3度目の決勝進出にして、初の総理大臣杯優勝を手にしました。
出場チーム監督・選手コメント
栗田大輔 監督(明治大)
明治大サッカー部の95年の歴史の中で、初めて夏の大会で優勝することができました。今大会は32チーム出場の記念大会ということで、中1日で5試合。非常に過酷でタフな戦いを求められたと思います。その中で、選手たちが毎試合チームのために戦ってくれたことが結果につながりました。この4年間で3度目の決勝進出になります。今日の試合ではその経験を活かすことを考え、まずは平常心を保ち、自分たちがどうやったら勝てるのかを考えて冷静に試合に入れたのではないかと思います。
堀池巧 監督(順天堂大)
順天堂大は16年ぶりの大会出場になりました。もう一度サッカー界で順天堂大をアピールするためにも、この大会で勝つことが重要だと選手には伝えていました。そういう意味では実りある大会だったと思います。ただ、ボールを動かす自分たちのサッカーでビルドアップまではできても、最後のところで決めきれない。個の力ではなくチームで突破するというところが出せなかったと思います。
道渕諒平 選手(明治大)
右サイドハーフでスタートしました。左に流れれば相手はつかまえづらいなかで、河面選手からボールが入ったときに富田選手がいいタイミングで走ってくれ、落としたボールのリターンをもらおうと思って走りました。狙いどおりのボールが来たので、触るだけのゴールでした。
小出悠太 選手(明治大)
本当に3度目の正直です。決勝に3回出ているのは自分だけなので、その経験をチームにどう活かせるか、ずっと責任を感じていました。タイムアップの笛が鳴った瞬間は、本当にきつくて倒れこんでしまいました。ほっとしたというか、ようやく優勝できたという感じです。
大会日程、試合結果などは関西学生サッカー連盟公式サイトをご確認ください。