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高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 準々決勝に進むチームが決まる
2015年12月21日
高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会の大会2日目が12月20日(日)に茨城県内で開催され、準々決勝進出チームが決定しました。
ピックアップマッチ1
セレッソ大阪U-15 7-0(前半3-0、後半4-0) 大分トリニータU-15
ひたちなか市総合運動公園 スポーツ広場Aでの第1試合では、セレッソ大阪U-15(関西2)と大分トリニータU-15(九州2)が対戦しました。
試合は、喜田陽選手や鈴木冬一選手などU-15日本代表候補を擁するC大阪が序盤から流れをつかみます。長短を織り交ぜたパスで大分ゴールに迫ると7分、谷本駿介選手のパスに抜け出した小松海樹選手がGKとの1対1を制し、先制に成功。これでリズムに乗ると、15分にはCB瀬古歩夢選手のフィードに鈴木選手が反応、相手GKをかわして無人のゴールに流し込み、リードを2点に広げます。
早々に2点のビハインドに陥った大分も田原龍之介選手が遠目からシュートを放つなど、果敢に攻撃に出ますが、前半はこの後、1点を加点したC大阪が3-0で折り返しました。
C大阪は後半も攻撃の手を緩めません。ピッチを広く使って大分DFを揺さぶると、鈴木選手や小松選手のゴールなどでさらに4点を加点。55分で大量7得点をマークします。
劣勢に立たされた大分もキャプテン岩﨑竜士選手を軸に反撃を試みますが、C大阪は残り55分で体を張った守備を披露。7-0と無失点のままタイムアップを迎え、最高の形で8強入りを決めました。
ピックアップマッチ2
SSSジュニアユース 1-3(前半1-2、後半0-1) ヴィッセル神戸U-15
ひたちなか市総合運動公園 スポーツ広場Aの第2試合では、SSSジュニアユース(北海道2)とヴィッセル神戸U-15(関西5)が熱戦を繰り広げました。
序盤、ペースを握ったのはSSS。高い位置でプレッシャーをかけて速攻へとつなぎ、U-15日本代表候補の池髙暢希選手が中心となって神戸ゴールを脅かします。対する神戸は船越大夢が中盤で試合を落ち着かせると、11分には先制点の起点となって前野恵吾選手にパス。前野選手のラストパスに木村勇大選手が左足で合わせ、神戸に先制点をもたらしました。
対するSSSも失点に意気消沈することなく、果敢に攻撃を仕掛けていきます。14分には、山本実野里選手のパスを受けた池髙選手が左サイドを突破、最後は右足アウトサイドで山本優哉選手の同点弾を演出しました。ただし、このリードもつかの間、23分にはCKのチャンスに鶴海翔大選手がヘディングを叩き込み、再び神戸が1点のリードを奪います。
後半は「連戦の疲れが出た」(池髙選手)というSSSに対して、神戸がボールを持って優位に試合を進めます。47分には、途中出場の望月想空選手が「小学校時代から互いの特徴を知っている」という船越選手との連係で相手守備陣を崩し、チーム3点目を挙げました。
この後、SSSも積極的に交代のカードを切って反撃を試みますが、小柳直也選手のシュートがゴールポストに嫌われるなど得点にはいたらず。2点のリードを守った神戸が準々決勝進出を果たしました。
監督・選手コメント
大畑開 監督(セレッソ大阪U-15)
無失点で試合を終えることができ、次の試合につながると思います。自分たちが攻撃する時間がつくれて大会に慣れるはずです。後半は相手がプレッシャーをかけてくる中、選手たちは体を張ってくれました。点差を広げてからは、2年生に公式戦に場所を経験させることもできて収穫が多かったです。選手たちには疲れもありますが、そこでしっかり真価を発揮するのが本当の良い選手です。肉体的にも精神的にタフになって、ステップアップしてほしいですね。
瀬古歩夢 選手(セレッソ大阪U-15)
攻撃の選手が点を取ってくれたので、後ろの僕たちも無失点に抑えようと思っていました。自分が目指しているのは、後ろでさばくだけなくゴールも挙げられるCBなので、今日は2点に絡むことができてうれしいです。右足でも左足でも精度の高いキックを送ることができて、練習の成果が見せられました。今後の試合では、負けたチームの思いも背負って頑張りたいです。そして、ここに来ることができなかった選手に良い報告ができるよう、優勝を目指してプレーします。
池髙暢希 選手(SSSジュニアユース)
疲れが溜まっている中で勝ち切れない、自分たちの弱さが出たと思います。昨日の1回戦は高い位置から守備を続けられたのですが、今日はそれができませんでした。それでも、最後の大会に向けて練習を積むことによってチームの雰囲気も良くなりましたし、仲間と一緒にプレーできたことは今後の財産になると思います。高校では持ち味であるドリブルを磨きつつ、チームを勝たせられる強い選手になりたい。プレーでも、精神的にもチームをけん引できる選手を目指します。
船越大夢 選手(ヴィッセル神戸U-15)
序盤は相手のプレッシャーが早くて、慌ててしまいました。それでも、最初のチャンスを得点につなげられたこと、同点とされた後にすぐCKから追い付いた点が大きかったです。僕たちの特徴はパスを回して前にいくこと。ミスが出てもこのスタイルを曲げずに貫いて得点につなげられたところが良かったです。個人的にはチームが前に急ぎすぎているときは横パスを送って攻撃をつくるなどリズムを変えるプレーを意識しました。少しでも長くみんなとサッカーができるよう、いつも以上に強い気持ちで戦っていきたいです。
JFA-TV
高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年12月19日(土)~12月28日(月)
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