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高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会 決勝は大阪勢対決に
2015年12月27日
高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会は12月26日(土)に準決勝2試合を行い、決勝に進むチームが決定しました。
ピックアップマッチ1
JFAアカデミー福島U15 0-1(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-1) セレッソ大阪U-15(関西2)
味の素フィールド西が丘で行われた準決勝第1試合、JFAアカデミー福島U15(東海3)とセレッソ大阪U-15(関西2)のゲームは、延長戦にもつれ込む激闘となりました。立ち上がりから主導権を握ったのはC大阪。自陣から落ち着いて攻撃を組み立て、ボールを失ってもすぐさま攻守を切り替えて奪い返すなど、JFAアカデミーに試合のペースを渡しません。後半に入ってもC大阪が優位に試合を進めますが、JFAアカデミーも体を張った守備を見せてゴールを許しません。さらに攻撃でもDFの野末学選手がゴール前に侵入してシュートを放つなど、前半には少なかったチャンスをつくっていきます。
互いに決定打がないまま突入した延長戦、選手たちは疲労を見せ始めますが、「疲れが溜まった中でどれだけの質を発揮できるかという練習をしてきた」という大畑開監督の言葉どおり、最後まで攻め切ったのはC大阪でした。PK戦に入るかと思われた99分、C大阪は相手ゴール前に攻め込むと、シュートが跳ね返ったところに小松海樹選手が反応。右足を振り抜くと、ボールはゴール右隅へと突き刺さりました。計19本のシュートを放ち、最後の最後にゴールをこじ開けたC大阪が決勝進出を果たしました。
ピックアップマッチ2
鹿島アントラーズジュニアユース 0-0(前半0-0、後半0-0、延長前半0-0、延長後半0-0、PK戦4-5) ガンバ大阪ジュニアユース
準決勝第2試合、鹿島アントラーズジュニアユース(関東6)とガンバ大阪ジュニアユース(関西3)の対決はPK戦に突入する熱戦となりました。序盤から攻勢を強めたのはG大阪でした。ピッチを広く使いながら、サイドに起点をつくって相手陣内に侵入します。対する鹿島も少しずつリズムをつくると小沼樹輝選手を中心に攻め立て、五分の展開へと持ち込んでいきました。
スコアが動かないまま迎えた66分、G大阪はFWの大谷優斗選手を投入し、リズムの良い攻撃から立て続けに決定機を生み出します。しかし鹿島も今大会を通して見せてきた堅守を貫き、無失点に抑えます。両者互いに譲らない試合は、延長戦の勝負となりました。ここで先にチャンスをつくったのはG大阪。途中から入った左サイドの久保勇大選手がシュートを放ちますが、惜しくもシュートは枠を外れます。一方の鹿島もロングボールを使いながらゴール前に攻め込みますが、得点は生まれません。延長後半に入るとG大阪がさらに攻め込んでいきます。92分には大谷選手がGKと1対1になる場面を迎えますが、GK木村謙一選手がセーブ。両チームとも14本のシュート数で並ぶ互角の勝負は、延長戦でも決着がつかない激闘となりました。
迎えたPK戦では、先行・鹿島の4人目が外したのに対して、G大阪は5人全員が決めて勝負あり。G大阪が3年ぶりに決勝戦進出を決めました。
監督・選手コメント
大畑開 監督(セレッソ大阪U-15)
チャンスをつくりながらも決め切れませんでした。相手を見ながらどこが空いているのか、優先順位を忘れずにやらないといけないのですが、選手たちの得点への意識が強過ぎて、中央ばかりを使った攻撃になっていました。フィジカルやメンタル面での強度が高い試合の中でいかに質を上げられるかを、個人としてもチームとしても詰めていきたいです。決勝は練習で取り組んできたことができるか否かが、ポイントになると思います。
小松海樹 選手(セレッソ大阪U-15)
「最後は自分で決める」という気持ちだったので、決められて良かったです。シュートの弾道はイメージどおりでした。大会を通して好調を維持している要因は、気合いです。ここに来ることができなかったメンバーやサポーターが応援してくれているので、「自分たちがやらないといけない」という気持ちになります。(決勝に向けて)今シーズンは、G大阪に負けていないので相性は良いと思います。“大阪ダービー”に勝って、優勝したいと思います。
鴨川幸司 監督(ガンバ大阪ジュニアユース)
自分たちもチャンスをつくりましたが、相手も良かったです。失点しなかったことが大きいです。相手の守備も固かったですし、厳しい緊張感の中で、決め切れないことは普段からよくあることなので、だからこそより多くのチャンスをつくろうと考えていました。C大阪にはリーグ戦でも今シーズンはまだ勝てていないですし、決勝は難しい試合になると思います。ですが、自分たちの良さである攻撃的なサッカーを前面に出して、真っ向勝負を挑みたいと思います。
谷晃生 選手(ガンバ大阪ジュニアユース)
我慢比べになると予想していたので、最後まで集中を切らさずに戦えたことは良かったです。仲間たちとは、「3年間積み上げてきたものを出して、最後は悔いなく終わろう」と話しています。今年は夏のクラブユースサッカー選手権準決勝で負けたことが本当に悔しかった。その悔しさを晴らすためにも、今大会は絶対に優勝したい。その気持ちがあったからこそ、練習から声が出るようになり、激しさも増しました。決勝は先制点がカギになると思うので、僕たちはそこを相手に与えないようにプレーしたいと思います。
JFA-TV
JFAアカデミー福島U15 vs セレッソ大阪U-15
鹿島アントラーズジュニアユース vs ガンバ大阪ジュニアユース
高円宮杯U-15 第27回全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会
2015年12月19日(土)~12月28日(月)
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