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高円宮杯U-18サッカーリーグ2014 プレミアリーグ EAST 第4節試合結果
2014年05月07日
ピックアップマッチ
清水エスパルスユース 3-2(前半1-1、後半2-1) 青森山田高校
開幕から3連勝で首位を走る清水エスパルスユース(静岡)と、今シーズンいまだ未勝利の青森山田高校(青森)による一戦は、手に汗握るシーソーゲームになりました。
序盤、自陣でのミスから先制点を許した青森山田ですが、その後は中盤で小気味良くパスをつなぎ、清水ゴールに迫ります。30分には岸本悠生選手のCKに丹代藍人選手が合わせて同点に。追いついた後も、「戸惑った」と清水の大榎克己監督が振り返ったように、積極的な守備でボールを奪い、速攻からチャンスをつくります。56分には北城俊幸選手が左サイドを崩して野口雄輝選手のゴールをお膳立て。青森山田が逆転に成功しました。
一方の清水は積極的に交代カードを切って反撃に出ます。後半から出場した水谷拓磨選手を軸に辛抱強く攻撃をビルドアップ。「ピッチの中央とサイドを使い分けることで良い流れが生まれた」と西澤健太選手が語った通り、徐々に青森山田を押し込み始めます。すると80分、途中出場の柴田祐輔選手が相手の隙を突いて同点ゴールを記録。清水はここから一気に攻勢をかけ、89分には左サイドからのクロスを受けた西澤選手が決勝点を挙げました。これで清水は開幕から無傷の4連勝。がっちり首位をキープしています。
監督・選手コメント
大榎克己 監督(清水エスパルスユース)
相手の変則的な3-4-3システムに苦しめられました。特に序盤は攻撃を組み立てることができず、パスを回していてもシュートまで持ち込めませんでした。相手守備陣のギャップを狙いながら攻めるという面で課題が残りましたし、今後はパスの受け手のサポートを増やすこと、テンポ良くボールを回すことが必要になります。ただ、常に良い試合ができるとは限らない中で勝点3を積み上げられたのは収穫です。柴田(祐輔)など途中から出場した選手が結果を残し、しぶとさを発揮してくれたことは評価しています。
西澤健太 選手(清水エスパルスユース)
決勝点の場面は、良いところにパスが来たので決めるだけでした。一度、逆転される厳しい展開でしたが、ここまで連勝してきた自信も手伝い、気落ちしませんでした。途中出場の柴田(祐輔)選手の同点弾でチーム全体に「いける!」という活力が出て、実際、流れを引き寄せることができました。劣勢に陥っても、このチームには決定力のある選手がいるので、慌てる必要がありません。チームの雰囲気はとても良いですし、勢いもある。今は負ける気がしません。
黒田剛 監督(青森山田高校)
チームが始動してまだ数カ月と手探りの部分はありますが、言い訳はできません。逆転を許したラスト10分にしても、われわれには得点するチャンスがありましたし、そこで決められないのであれば、練習するしかない。攻守両面で課題が山積みなので、修正を施しつつ、秋までに戦えるチームをつくることが当面の目標です。終盤まで運動量と集中力を維持することを含め、最後までやり切ることが青森山田のテーマになります。90分間を戦い抜くタフさがないとプレミアリーグでは勝てないので、練習するしかありません。
野口雄輝 選手(青森山田高校)
早い時間に先制されましたが、焦らず僕たちのサッカーを貫けば追い付けると思っていましたし、実際、前半のうちに同点にすることができました。ただ、2-1とした後の戦い方には悔いが残ります。前節の市立船橋戦では、2-0とリードしていながら、後半に集中力が切れて追い付かれただけに、「今回は最後まで頑張ろう」とチーム全員で話していたのですが…。試合ごとに攻撃の形をつくる回数が増えている分、今後はチームとしてどう勝つかを突き詰めなければいけないと思います。
その他の試合結果
市立船橋高校 1-0(前半0-0、後半1-0) 鹿島アントラーズユース
東京ヴェルディユース 4-1(前半1-1、後半3-0) コンサドーレ札幌U-18
JFAアカデミー福島 1-2(前半1-1、後半0-1) 柏レイソルU-18
三菱養和SCユース 3-3(前半1-0、後半2-3) 流通経済大学付属柏高校
鹿島アントラーズユース(茨城)と対戦した市立船橋高校(千葉)は80分に藤井拓選手が決勝点を記録、今シーズン初勝利を挙げました。東京ヴェルディユース(東京)は中野雅臣選手の2得点など攻撃陣が奮闘し、コンサドーレ札幌U-18(北海道)を4-1で退けています。柏レイソルU-18(千葉)はJFAアカデミー福島(福島)との接戦を2-1で制し、上位を維持。三菱養和SCユース(東京)と流通経済大学付属柏高校(千葉)は激しい打ち合いを演じた末、3-3で勝点1を分け合いました。
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