ピックアップマッチ

ガンバ大阪ユース　2-3（前半1-0、後半1-3）セレッソ大阪U-18

約一カ月の中断期間を経て、プレミアリーグが再開しました。2位セレッソ大阪U-18と、3位ガンバ大阪ユースの「大阪ダービー」。J-GREEN堺に集まったおよそ380人の観客が大きな声援を送る中、両チームが激しさあふれる熱戦を演じました。

序盤からアグレッシブに相手陣内に攻め込む両チーム。最初にスコアを動かしたのは、G大阪でした。18分、髙木彰人選手がつないだパスを嫁阪翔太選手が決めて、先制に成功。一方のC大阪も反撃に転じるものの決定打を繰り出すことはできず、前半はG大阪が1点をリードして折り返します。

後半はハーフタイムに大熊裕司監督から喝を入れられたC大阪が、前線からプレスを掛けて攻勢に出ます。49分、前川大河選手が右サイドに展開すると、堀江大騎選手が縦に仕掛けて折り返し、西本雅崇選手がワンタッチで合わせ同点弾をスコア。C大阪はその後も速いテンポで高い位置にボールを運ぶと、59分、阪本将基選手からのパスを受けた前川選手が逆転弾を奪いました。さらにその9分後、相手を揺さぶり、阪本選手が3点目に結びつけ、G大阪を突き放します。一方のG大阪も、声を張り上げて選手たちを鼓舞するサポーターに後押しされてゴールに迫ります。77分にはPKを獲得、これを市丸瑞希選手が落ちついて決めて1点返すと、すぐさまボールをセットし、追加点を奪いにいきます。G大阪はその後、カウンターから同点のチャンスを伺うものの、C大阪も最後まで運動量を落とすことなくゲームを進め。結局、上位対決となった大阪ダービーはC大阪に軍配が上がりました。

監督・選手コメント

梅津博徳 監督（ガンバ大阪ユース）
高い位置でボールを奪おうとスタートした中で、狙い通りの形でゴールを決めることができたのは良かったと思いますが、自分たちのミスが多かったです。シュート数も少なかったですし、自分たちのサッカーをやらせてもらえなかったというのが試合を通しての印象です。セレッソ大阪U-18のような相手にも90分、自分たちのサッカーを貫くことを課題として取り組んでいきたいと思います。

嫁阪翔太 選手（ガンバ大阪ユース）
ゴールは、半分はパスを出してくれた（髙木）彰人選手のゴールです。状況によって一番良いアイディアを出してゴールに向かうというガンバらしい攻撃が披露できた場面でした。点をとってから相手の攻撃に対して、少し受け身になってしまいました。とても悔しいですが、相手もうまく戦ってきました。自分たちがボールを保持してリズムをつくっていたら、もっと良い試合運びができたと思います。

大熊裕司 監督（セレッソ大阪U-18）
前半は悪くはなかったのですが、アクシデントがあったときに点を奪われてしまいました。ハーフタイムには、追いかける状況の中でどんなメンタリティーを持つのが大事か、という話をしました。結果的に逆転することはできましたが、気持ちが緩んだときに失点しました。その課題を突き詰めないといけないですが、技術の高いG大阪ユース相手に主導権を握ることができた点は、大きな自信になると思います。

前川大河 選手（セレッソ大阪U-18）
前半が終わってから、ハーフタイムの監督からの喝でみんなやる気が出ました。良い流れで後半に入ったと思います。（逆転ゴールの場面は）良いパスが来て、相手DFと1対1だったので仕掛けようと思いました。絶対入ると思って打ったら、入ったので良かったです。G大阪ユースとは前回の対戦で負けていたので、絶対勝とうと意気込んでいましたし、今日は勝つことができてうれしい。中断期間にトップチームのキャンプに参加したことで貴重な経験を積み、それがプラスになったと思います。

その他の試合結果

富山第一高校　1-1（前半1-0、後半0-1） 京都サンガF.C.U-18
東福岡高校　5-1（前半2-1、後半3-0）　東山高校
サンフレッチェ広島F.Cユース　2-0（前半2-0、後半0-0）　ヴィッセル神戸U-18
京都橘高校　1-3（前半1-2、後半0-1）　名古屋グランパスU18

富山第一高校（富山）はホームで先制しますが、後半に京都サンガF.C.U-18（京都）に同点に追いつかれ、1-1のドロ―。今季初勝利はお預けとなりました。東福岡高校（福岡）は東山高校（京都）から前半2点、後半3点を奪って大勝。サンフレッチェ広島F.Cユース（広島）は、前半の2点のリードを守り、ヴィッセル神戸U-18（兵庫）を無失点に抑えました。京都橘高校（京都）は首位の名古屋グランパスU18（愛知）相手に一時は同点としますが、その後、青山景昌選手に2ゴールを許し、1-3でタイムアップ。名古屋が首位を走ります。