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京都が派手な打ち合いを制す 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

2014年07月14日

京都が派手な打ち合いを制す 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST

ピックアップマッチ

京都サンガF.C. U-18 5-3(前半1-0、後半4-3) 東山高校

「『今日は絶対に勝たなあかん試合』とみんなで話していた」(田辺耀士選手/東山高校)。ここまで勝点を積み上げられず、共に下位に位置する京都サンガF.C. U-18と東山による「京都ダービー」は、両チームの意地がぶつかるゲームとなりました。

序盤は京都が流れをつかみます。「やるべきことが明確になってきた」という奥川雅也選手の言葉通り、ボールを奪うと素早く前線に送り、スピーディーな攻撃を披露。11分には右サイドを抜け出した大西勇輝選手のパスを奥川雅也選手がダイレクトで合わせ、先制に成功します。京都はその後も相手を押し込んだものの、永島悠史選手が「3回もチャンスがあったのに決められず、チームを苦しめてしまった」とゴールに結びつけることができず、前半を終えました。
後半は立ち上がりから東山がサイド攻撃を繰り出し、チャンスをつくるも、あと一歩及ばず。反対に前掛かりになったところを京都に突かれて奥川選手と沼大希選手に得点を許し、3点差とされてしまいます。しかし、ここからが本当の試合の始まりでした。71分、東山は鎌田大地選手の得点で反撃の口火を切ると、72分に再び鎌田選手が、75分には守屋諒選手がゴールを挙げて同点に追い付きます
5分間のゴールラッシュで勢いに乗った東山は攻勢を強め、逆転を狙いました。ところが、京都も黙ってはいません。87分に得たFKを奥川選手が直接突き刺すと、その直後に大西選手が勝負を決する5点目を記録。計8ゴールが乱れ飛んだ攻撃的な90分は、京都の勝利で幕を閉じました。

監督・選手コメント

川勝博康 監督(京都サンガF.C. U-18)
派手な打ち合いになりました。3-0まではプラン通りというか、「こういう風になるだろう」という展開だったのですが、失点後に混乱した結果、連続失点でゲームを振り出しに戻されてしまいました。1点を奪った後にチャンスで決め切れないと、試合は難しくなってしまうと改めて思いました。良くなっている部分はありますが、課題もまだ多いので、これから夏場にかけて試合をこなし、甘さをなくしながら成長していきたいです。

永島悠史 選手(京都サンガF.C. U-18)
チャンスを生かすことができずに途中交代し、3点差を追い付かれたときは責任を感じていました。最後に(大西)勇輝と(奥川)雅也が決めてくれて、勝てたので良かったです。チームとしては、1点を返されて悪い流れになってしまったとき、どのように乗り切るかが課題。攻撃でも多くの決定機を外したので、そこを克服して勝負強くならないといけません。次節はシーズン前半戦最後の試合なので、しっかり勝ち切りたいと思います。

福重良一 監督(東山高校)
選手たちが最後まで戦ったことは、評価したいと思います。1テンポ、2テンポ遅れていた今までと違い、連動した攻撃を実践することができました。中断明けの2試合でゴールを挙げられましたし、今日も3点を奪うことができた点は良かったと思います。ただ、失点も多い。崩されたというよりも、自分たちのミスが絡んだ失点が目立っています。試合で残った課題を整理できないまま、相手に得点を許していることも、今後修正していかなければなりません。

井村泰誓 選手(東山高校)
前半は自分たちボランチがボールを受けようとしなかった結果、パスがうまく回らず、相手にペースを与えてしまいました。(鎌田)大地や福重監督から、「もっと受ける動きをしろ」と言われて臨んだ後半は、ボールに触る回数が増え、流れをつかむことができたので良かったと思います。あとは、失点数を抑えること。攻撃陣が得点してくれているのに、守備陣が失点してしまっているので、申し訳ない。攻めているときも守備の集中を切らさず、改善したいです。

その他の試合結果

サンフレッチェ広島F.Cユース 2-4(前半1-0、後半1-4) 東福岡高校
富山第一高校 1-0(前半1-0、後半0-0) 京都橘高校
ガンバ大阪ユース 2-1(前半1-1、後半1-0) 名古屋グランパスU18
ヴィッセル神戸U-18 3-1(前半1-0、後半2-1) セレッソ大阪U-18

東福岡高校(福岡)をホームに迎えたサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)は、前半を1-0で折り返しましたが、木藤舜介選手らに立て続けに得点を許し、2-4で敗れました。共に初勝利を狙った富山第一高校(富山)と京都橘高校(京都)の一戦は、10分にCKからDF村上寛和選手が奪ったゴールを守り切って、富山第一が待望の勝点3を手にしています。「勝てば上位に行ける大一番。みんな大事な試合だと思っている」(GK林瑞輝選手)と意気込むガンバ大阪ユース(大阪)は、首位・名古屋グランパスU18(愛知)と対戦。拮抗した状態が続きましたが、試合終了間際にFW中村文哉選手が奪った得点で勝利し、名古屋に初黒星をつけました。ヴィッセル神戸U-18(兵庫)は3-1でセレッソ大阪U-18(大阪)を下し、4試合ぶりに勝ち星を奪いました。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

 柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
 富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
 東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
 市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
 JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
 ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
 東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
 京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
 セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』

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