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市立船橋が敵地で勝点3獲得 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2014年08月25日
ピックアップマッチ
JFAアカデミー福島 1-2(前半1-1、後半0-1) 市立船橋高校
8月24日(日)、高円宮杯U-18プレミアリーグはEAST第10節を行い、福島県の鏡石町営鳥見陸上競技場でJFAアカデミー福島(静岡)と市立船橋高校(千葉)が対戦しました。
試合序盤はホームのアカデミー福島が攻守にわたって鋭い出足のプレーを披露、主導権を握ります。10分には、左サイドの高森大夢選手が送ったクロスを加賀山泰毅選手が左足で合わせ、先制に成功しました。アカデミー福島は、この後もサイド攻撃を軸に攻め込むものの、追加点を奪うことはできません。対する市立船橋は、「パスをつなげる場面はつなごう」という朝岡隆蔵監督の助言を受け、短いパスで攻撃のリズムをつくり始めます。相手DFのプレッシャーをいなし、徐々に押し込む時間を長くすると、45分に古屋誠志郎選手のCKを白井達也選手が頭で合わせて同点ゴールをもたらしました。
前半同様、後半も拮抗した展開となります。ボールを支配したのはアカデミー福島。積極的にゴールを狙い、後半だけで10本のシュートを放ちました。一方の市立船橋は、粘り強い守備で応戦します。シュートを打たれても相手に体を寄せるなど、「何となく打たされた」とアカデミー福島の中田康人監督も振り返る、したたかな守りを見せます。
忍耐強く守る市立船橋は、得点のチャンスを逃しませんでした。85分、前がかりになった相手の隙を突いて、速攻を仕掛けます。低い位置でパスを受けた永藤歩選手が相手をかわすと、快速を飛ばして一気にゴール前に持ち込み、ラストパス。これを鵜澤恵太選手が悠々と流し込んで市立船橋を逆転勝利へと導きました。
監督・選手コメント
中田康人 監督(JFAアカデミー福島)
非常に残念です。スムーズに試合に入ることができたのですが、前半途中の給水タイムを境に流れが変わりました。特に、中盤の選手たちの距離が開いたことが流れを引き渡した原因だと思います。劣勢に陥ったときピッチ内でいかに修正するかが今後の課題。次節の清水エスパルスユース戦とそれ以降に向けて仕切り直しです。
浜田力 選手(JFAアカデミー福島)
前半終了間際の失点が痛かったです。リードした後、徐々に流れを失っていると分かっていた中で、何も打開策が浮かばなかったことも悔やまれます。福島での久しぶりのゲーム。ハーフタイムには、友人から「頑張れよ」と声をかけられたのですが、第2の故郷で結果を残せず残念。それでも、すぐに次の試合があるので切り替えます。
朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
シーズン後半戦の1試合目を勝利で飾ることができて、素直にうれしいです。選手たちは粘り強くプレーすること、守備組織をつくってボールを奪う執着心を見せてくれたと思います。しっかり守ることができれば、良い攻撃につながる。後半はスピードのある選手を生かし、カウンターで得点するという長所を出すことができました。
志村滉 選手(市立船橋高校)
アウェーで奪う勝点は大きいです。GKとして、もちろん無失点で終わりたかったのですが、厳しい時間が長い中、最少失点に抑えることができたのは収穫だと思います。今日の試合の直前まで合宿を行ったこともあり、団結力が深まっています。今後も、劣勢でも一枚岩となって踏ん張り、グループとしてさらに成長したいと思います。
その他の試合結果
コンサドーレ札幌U-18 1-1(前半1-0、後半0-1) 清水エスパルスユース
青森山田高校 5-0(前半0-0、後半5-0) 流通経済大学付属柏高校
柏レイソルU-18 2-1(前半1-0、後半1-1) 鹿島アントラーズユース
東京ヴェルディユース 1-7(前半0-5、後半1-2) 三菱養和SCユース
2つの試合で大差がつきました。青森山田高校(青森)は山下優人選手のハットトリックなどで流通経済大学付属柏高校(千葉)に5-0で完勝。東京ヴェルディユースと三菱養和SCユースの東京勢対決は、ディサロ燦シルヴァーノ選手の3得点を含む大量7ゴールを奪った後者が勝利を手にしています。首位の柏レイソルU-18(千葉)は、加藤颯人選手が後半ロスタイムに挙げたゴールで鹿島アントラーズユース(茨城)に2-1で辛勝。敵地でコンサドーレ札幌U-18(北海道)と引き分けた2位清水エスパルスユース(静岡)との勝点差を「4」に広げています。
チーム紹介
高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。
コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
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