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青森山田、電光石火の3得点で今季初の連勝 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

2014年09月01日

青森山田、電光石火の3得点で今季初の連勝 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST

ピックアップマッチ

青森山田高校 3-1(前半3-0、後半0-1) 三菱養和SCユース

高円宮杯U-18プレミアリーグは8月31日(日)にEAST第11節が開催され、青森山田高校(青森)と三菱養和SCユース(東京)が連勝を懸けて戦いました。

序盤、主導権を握ったのは青森山田でした。素早いチェックでボールを奪うと、野口雄輝選手や山下優人選手などの攻撃陣がドリブルとパスを織り交ぜて突破を仕掛けます。後手に回り、たまらずファウルで止める三菱養和に対し、青森山田はさらに攻勢を強めると21分、左サイドで得たFKを丹代藍人選手がゴール前にボールを送ると、そのままゴールに吸い込まれ先制。23分にも、再び丹代選手がゴール前に送ったFKが直接ゴールイン。さらにその直後に相手の最終ラインの裏に抜け出した松木駿之介選手が落ち着いてゴールに流し込み、3分間で3得点を奪います。

後半、追い込まれた三菱養和はなりふり構わず攻勢に出ます。開始から10分間、ほぼ一方的に押し込むと、56分にはFKのチャンスでディサロ燦シルヴァーノ選手のクロスボールがゴールとなり、1点を返します。しかし、青森山田の選手たちは冷静でした。失点した後にピッチ中央で緊急ミーティング。「攻める気持ちを忘れるな」と声を掛け合い、これで走力を取り戻しました。この後、強気の姿勢で4点目を狙う青森山田と、点差を縮めようと粘る三菱養和の意地が激突。両チームの選手たちが随所で激しいプレーを繰り広げましたが、試合は3-1のままタイムアップとなり、青森山田が今シーズン初の連勝を飾りました。

監督・選手コメント

黒田剛 監督(青森山田高校)
選手たちは相手の武器である素早いフィードと速攻を防ぐため、高い位置でプレッシャーをかけました。ボールを奪った後、果敢に仕掛けることで相手のファウルを誘い、得点につながりました。前を向いて積極的にプレーすれば、自然と良い展開になるのだと勉強になりました。この流れで次節も勝利して、ホームに戻ってきたいと思います。

菊池流帆 選手(青森山田高校)
後半に1点を返された後、ズルズルと失点を重ねなかったことが勝因だと思います。もちろん、失点したこと自体は残念ですが、その直後にみんなで話し合い、それ以降は全員で集中して走り切ることができました。チームとして「劣勢でこそ攻める」と意思統一することができましたし、最終ラインを高く保つことができて良かったです。

山本信夫 監督(三菱養和SCユース)
前半は相手の圧力に対抗することができませんでした。警戒していたセットプレーで得点を許したことも含め、まだ自分たちには力が足りないと素直に思います。問題はこの敗戦をどう捉えるか。「不運な失点が続いた」で終わらせるのではなく、セットプレー時の守備をもう少し考えることが必要で、今後やるべきことは山積みです。

池田樹雷人 選手(三菱養和SCユース)
手堅く戦わなければいけない時間帯の失点でリズムが崩れました。特に痛かったのは失点を最小限に食い止められなかったことです。絶対に2点目を取らせないぞという気持ちが足りなかったですし、キャプテンの僕がチームをまとめるべきだったと責任を感じています。今回の敗戦を発奮材料にして、次の試合での勝利につなげたいです。

その他の試合結果

コンサドーレ札幌U-18 1-0(前半1-0、後半0-0) 柏レイソルU-18
市立船橋高校 3-0(前半0-0、後半3-0) 東京ヴェルディユース
鹿島アントラーズユース 4-1(前半2-1、後半2-0) 流通経済大学付属柏高校
清水エスパルスユース 2-0(前半2-0、後半0-0) JFAアカデミー福島

コンサドーレ札幌U-18(北海道)は平川元樹選手が挙げた1点を守り切り、首位・柏レイソルU-18(千葉)から金星を奪いました。市立船橋高校(千葉)は後半の3得点で東京ヴェルディユース(東京)に勝利、好調をキープしています。前半と後半に2得点ずつを重ねた鹿島アントラーズユース(茨城)は、流通経済大学付属柏高校(千葉)に4-1と完勝。2位の清水エスパルスユース(静岡)は望月大選手と福井悠陽選手のゴールでJFAアカデミー福島(静岡)を下し、柏との勝点差を1に縮めています。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

 コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
 流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
 京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
 柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
 富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
 東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
 市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
 JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
 ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
 東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
 京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
 セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
 青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
 名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
 ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
 三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
 サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』

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