ピックアップマッチ

柏レイソルU-18　4-1（前半1-0、後半3-1）　JFAアカデミー福島

9月14日（日）、柏レイソルU-18（千葉）は連敗脱出を懸け、ホームでJFAアカデミー福島（静岡）と戦いました。

同節に首位の清水エスパルスユース（静岡）が敗れたため、2位・柏は勝利すれば再び首位に浮上するチャンス。選手たちは下平隆宏監督の「勝ってトップに立とう」という言葉を受け、立ち上がりから攻勢に出ます。パスを回して敵陣深くに進入し、中山雄太選手や白川恵士朗選手のミドルシュートでゴールを狙います。34分には白川選手の強烈な一発で先制、1-0で前半を折り返しました。

後半、同点を狙うアカデミー福島は積極的に縦パスを入れて攻撃のテンポを速くします。59分に草野侑己選手が相手GKへのファウルで一発退場となりますが、一人少なくなった後もシンプルに柏DFの背後を狙ってフィードを供給。70分、センターバックの宇野能功選手のロングパスに抜け出した谷口憧斗選手が左足でゴールに流し込み、同点としました。

対する柏は同点に追い付かれたことで攻撃陣に火がつきます。81分に途中出場のマイケル・ジェームス選手のラストパスを受けた浮田健誠選手が勝ち越し弾を決めると、その2分後には相手ゴール前で細かいパスをつなぎ、最後はマイケル・ジェームス選手が追加点。柏は後半ロスタイムにダメ押しの4点目を挙げ、4-1とリードを広げます。
一時は同点とされながらも、残り10分の猛攻で地力の差を見せた柏。ホームで勝点3を積み重ね、首位に返り咲きました。

監督・選手コメント

下平隆宏 監督（柏レイソルU-18）
前節、今シーズン初の連敗を喫してこの一戦を迎えました。試合前に首位・清水が負けたと分かっていましたので、「絶対勝とう」と選手たちに伝えて試合に臨みました。相手に守備の的を絞らせない組み立てができましたし、途中出場のマイケル（・ジェームス）も仕事をしてくれたので本当に良かったです。チームにとって自信になる勝利です。

マイケル・ジェームス 選手（柏レイソルU-18）
交代出場する際、下平監督からは「ゴールを奪ってこい。何かを起こせ」と言われました。その要求に応え、得点することができました。今日の勝利でチームは首位に立つことができましたし、誇りに思います。日本語が上達すればピッチでの連係も良くなるはずなので、チームメイトや友人たちと積極的にコミュニケーションを取っていくつもりです。

中田康人 監督（JFAアカデミー福島）
試合開始からボールを回された結果、僕らはだんだん動けなくなってしまいました。よく我慢していましたが、最後は体力と気力が切れたという印象です。粘り強く守っていたこと、意図的にボールを奪えたことはプラスです。今年は開幕時から崖っぷちにいるようなものですし、良いときもあれば、そうでないときもある。その中で上に向かいたいと思います。

谷口憧斗 選手（JFAアカデミー福島）
パス回しがうまい相手に対し、自分たちは退場者を出して守らざるを得なくなりました。速攻で得点を狙う意識はありましたが、1-1に追い付いてから守り切ろうという気持ちが強くなり、低い位置でのプレーに終始してしまいました。一時的にゴールに向かう意識を示した点は良かったですが、それを持ち続けないといけません。精神的な強さが必要だと感じました。

その他の試合結果

青森山田高校　1-0（前半0-0、後半1-0）　清水エスパルスユース
流通経済大学付属柏高校　0-4（前半0-3、後半0-1）　三菱養和SCユース
鹿島アントラーズユース　3-0（前半1-0、後半2-0）　市立船橋高校
コンサドーレ札幌U-18　2-0（前半2-0、後半0-0）　東京ヴェルディユース

青森山田高校（青森）の勢いが止まりません。首位・清水エスパルスユース（静岡）との一戦では後半ロスタイムの中田稜大選手のゴールで劇的な勝利を収め、4連勝。4位に浮上しています。三菱養和SCユース（東京）は前半の3得点などで流通経済大学付属柏高校（千葉）を一蹴。鹿島アントラーズユースは市立船橋高校（千葉）を3-0で退け、連勝を3に伸ばしました。コンサドーレ札幌U-18（北海道）は平川元樹選手の2ゴールで東京ヴェルディユース（東京）に勝利。一方の東京Vは6連敗と元気がありません。

チーム紹介

高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。

　コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』 
　流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
　京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』 
　柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
　富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』 
　東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』 
　市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
　JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
　ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
　東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
　京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』 
　セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
　青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
　名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
　ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
　三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
　サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
　鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
　清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
　東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』