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神戸、勝ち切れず C大阪が逆転優勝! 高円宮杯U-18プレミアリーグWEST
2014年12月08日
ピックアップマッチ
ヴィッセル神戸U-18 0-0(前半0-0、後半0-0)京都橘高校
4チームが優勝の可能性を残して迎えた最終節。勝てばWEST優勝が決まるヴィッセル神戸U-18(兵庫)と、残留に向けて敗戦が許されない京都橘高校(京都)の一戦は、1点を争う白熱した展開になりました。
序盤は、首位・神戸がテンポ良くパスを回し、ボール支配率を高めます。しかし、中井英人選手が「相手の背後を突くパスや、強弱をつけたパスが少なかった」と振り返る通り、陣容をコンパクトに保った京都橘のブロックを崩すのにひと苦労。32分には味方とのワンツーで抜け出した米澤令衣選手がシュートに持ち込むものの、京都橘のGK矢田貝壮貴選手のセーブに阻まれます。対する京都橘は、守備に追われながらも速攻で得点のチャンスをうかがいます。44分に大野拳弥選手がロングシュートを放ちましたが、得点はならず。前半は0-0で終了しました。
後半開始早々、京都橘は清水遼大選手が負傷交代するアクシデントに見舞われる中、選手たちは集中を切らさずしっかりと対応。53分と54分、立て続けに迎えたピンチの場面も守備陣が粘り強く守って、失点を回避しました。終盤、CBの加古晴也選手を前線に上げてパワープレーに出た神戸に対し、京都橘はハウザー・ケン選手を中心に体を張って守ります。71分には南島彰人選手のヘディングシュートを矢田貝選手がゴールラインぎりぎりのところでかき出し、ゴールを死守しました。この後も神戸の攻撃をしのいだ京都橘は0-0のまま試合を終わらせ、貴重な勝点1を獲得。ガンバ大阪ユース(大阪)に敗れた富山第一高校(富山)をかわして8位に浮上し、プレミアリーグ残留を決めました。
監督・選手コメント
野田知 監督(ヴィッセル神戸U-18)
前半は足元へのパスが多く、相手の最終ラインの裏をつくことができませんでした。もう少し数的優位をつくることができれば違う結果になったかなと思いますが、勝負には必ず順位や勝ち負けがつきます。優勝できなかったことは残念ですが、選手たちはこれから先のサッカー人生の方が長い。今日の悔しい経験がきっと彼らのためになると思いますし、彼らの今後に期待したいです。
中井英人 選手(ヴィッセル神戸U-18)
勝てば優勝が決まるという条件の中で、少しプレッシャーや硬さがありました。その影響もあって前半はパス回しが遅く、自分たちのサッカーができなかったけれど、平常心を取り戻した後半は、チャンスの数も増えました。序盤から意図するサッカーができていれば楽な展開になったのかなと思います。結果が求められる試合で勝てなかった点は、自分たちの甘さとして受け止めます。
米澤一成 監督(京都橘高校)
前半はどう頑張っても0-0にしかならないと思っていましたし、狙い通りの試合運びでした。後半はオープンな展開で相手が前掛かりになることを想定し、われわれはカウンターで得点を狙いつつ、最後の最後は守り切ることも頭にありました。3年生にはずっと、「プレミアリーグの舞台を後輩に残すのがお前らの役目だぞ」と話してきました。本当に良くやってくれたと思います。
仙頭啓生 選手(京都橘高校)
相手はボールをつないで、僕らボランチの間を狙ってくるので苦しい戦いになると思っていました。特に7番(中坂勇哉選手)がうまくて苦戦しましたが、志知(大輝)の助けを借りながら対応できたと思います。僕たちが次の代に残せるものはリーグ戦しかありません。僕たちも、先輩たちが残してくれたプレミアリーグという舞台を簡単に手放すわけにいかないと思っていたので、今は安心しています(笑)。
その他の試合結果
サンフレッチェ広島F.Cユース 0-2(前半0-1、後半0-1) 名古屋グランパスU18
セレッソ大阪U-18 3-0(前半1-0、後半2-0) 東山高校
ガンバ大阪ユース 2-0(前半1-0、後半1-0) 富山第一高校
京都サンガF.C. U-18 2-1(前半2-0、後半0-1) 東福岡高校
6位のサンフレッチェ広島F.Cユース(広島)と対戦した名古屋グランパスU18(愛知)は、笹沼孔明選手の先制点でリズムに乗ると、試合終了間際には桜井昴選手が加点し、2-0で勝利しました。逆転優勝を目指すセレッソ大阪U-18(大阪)は、東山高校(京都)に3-0と快勝。ドローに終わった神戸を最終節で追い抜き、見事、逆転優勝を果たしました。同じく、優勝戦線に残ったガンバ大阪ユース(大阪)は富山第一高校(富山)に2-0で勝利。2位でシーズンを終えています。京都サンガF.C. U-18(京都)と東福岡高校(福岡)の一戦は2-1でサンガが勝利。最終節を笑顔で飾りました。最終節の5試合の結果、C大阪が優勝した一方で、富山第一と東山のプリンスリーグ降格が決定しました。
チーム紹介
高円宮杯U-18プレミアリーグに参加する全チームの普段の練習模様を取材。
コンサドーレ札幌 『 これぞ育成の札幌。未来を見据えたチーム作り 』
流通経済大学付属柏高校 『 個性と個性がせめぎ合う場所 』
京都サンガF.C.U-18 『 サッカーも学校生活も、常に全力で打ち込む日々 』
柏レイソルU-18 『 刺激的な環境で、たくましさを育むポゼッション集団 』
富山第一高校 『 自主性を重んじ、互いに刺激し合うのが富一流 』
東山高校 『“怖い”指揮官が慕われる理由』
市立船橋高校 『 グラスポの日常に、強さの真髄を見る 』
JFAアカデミー福島 『 環境に感謝しながら、サッカーに打ち込む日々 』
ヴィッセル神戸U-18 『悩み、戦い、そして帰る憩の我が家へ』
東京ヴェルディユース 『 ヴェルディをヴェルディたらしめる成長サイクル 』
京都橘高校 『 京都橘を“大人”に変える大事な日常 』
セレッソ大阪U-18 『 “走るセレッソ”が見据える、世界基準という未来 』
青森山田高校 『厳しい日常の中から、青森山田の強さが生まれる』
名古屋グランパスU18 『 好調・名古屋U18の、“叱らない”指揮官と意識の高い選手たち』
ガンバ大阪ユース 『今季のG大阪ユースに共存する"明るさと厳しさ" 』
三菱養和SCユース 『プレミア唯一の街クラブ、そのたくましさの秘密』
サンフレッチェ広島F.Cユース 『 誇りと伝統の広島ユース。プロを夢見て研鑽を積む日々』
鹿島アントラーズユース 『 トップチームと下部組織、縮まった両者の距離』
清水エスパルスユース 『変幻自在の清水ユース、頂点に立つために必要なこと』
東福岡高校 『 高校総体優勝。伝統に裏打ちされた”ヒガシ”の強さ 』
第1回みんなが選ぶ高円宮杯プレミアリーグベストゴール賞
出場20チームが自チームのベストゴール動画を選出し、その再生回数より20ゴールの中からプレミアリーグのベストゴールを決定いたします。