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FC東京が鹿島に今季初黒星をつける 高円宮杯U-18プレミアリーグEAST
2015年07月20日
ピックアップマッチ
鹿島アントラーズユース 0-1(前半0-1、後半0-0) FC東京U-18
高円宮杯U-18プレミアリーグEAST第10節は7月18日(土)と19日(日)に開催、鹿島アントラーズユース(茨城)はFC東京U-18(東京)と対戦しました。
シーズン前半戦を首位でターンした鹿島に対し、FC東京は勝点6差の5位。勝って首位の座を固めたい鹿島と、これ以上首位との差を広げられたくないFC東京による試合は、双方の意地がぶつかり合う攻防となりました。
試合が動いたのは29分。FC東京の岡崎慎選手が左サイドでボールを持つと、相手の最終ラインの裏に飛び出した佐藤亮選手へと浮き球のスルーパスを送ります。これに反応した佐藤選手は、「パスが来ることは分かっていた。GKの動きを見てシュートするだけだった」と冷静にゴールへと流し込みました。
エースの一撃で勢いに乗ったFC東京は、佐藤選手、生地慶充選手、大熊健太選手ら攻撃陣が推進力を生かして鹿島ゴールに迫ります。しかし、鹿島もCB町田浩樹選手、ボランチの千葉健太選手が体を張った守備で応対、これ以上はゴールを割らせません。
鹿島は62分、それまで堅守を支えてきた町田選手が2度目の警告を受けて、退場処分に。およそ30分を残して一人少なくなりますが、ここから首位チームの意地を見せます。
千葉選手と中野純選手を軸にFC東京の攻撃を跳ね返すと、前線の垣田裕暉選手、中盤では平戸太貴選手、西本卓申選手、そして60分に投入された色摩雄貴選手が積極的にボールを運び、相手ゴールに迫ります。
これに対して、「割り切って守ろうと意識した」(佐藤一樹監督)というFC東京は、GKの波多野豪選手、DF柳貴博選手が相手の攻撃をしのぎ、無失点をキープします。白熱の一戦は鹿島の猛攻を抑えたFC東京が1-0で勝利。2位以下の大宮アルディージャユース(埼玉)、青森山田高校(青森)、市立船橋高校(千葉)がそろって勝利したため、鹿島とFC東京の順位に変動はありませんでしたが、両者の勝点差は3に縮まり、今後の首位争いの混戦を予感させる結果となりました。
監督・選手コメント
熊谷浩二 監督(鹿島アントラーズユース)
FC東京が攻守において戦えるチームだということを踏まえてこの一戦に臨みました。立ち上がりは相手の攻撃に対応していましたが、失点時は隙を見せてしまいました。選手たちは(退場によって)10人になってから攻める気持ちを見せてくれたのですが、その気持ちを最初から見せてほしかった。精神面の幼さが出た試合だと思います。10人になってからの戦い方こそ自分たちが見せるべき姿勢だと選手たちも分かったでしょうし、シーズン後半戦の初戦で課題が明らかになって良かったです。
垣田裕暉 選手(鹿島アントラーズユース)
前半は選手個々が戦えず、覇気も足りませんでした。10人になってからはチャンスが減るだろうと思い、割り切ってプレーしました。前線で確実にボールを収めてターゲット役として機能し、スペースがあったらドリブルで高い位置に運ぶなり、体を張ってプレーすることでチームに貢献しようと思いました。狙いとすることがある程度はできた半面、シュートが少なすぎました。今後、リーグは中断期間に入りますが、そこで気持ちを切らせることなく、リーグ再開後に絶対連敗しないよう、練習などに取り組んでいきたいです。
佐藤一樹 監督(FC東京U-18)
勝点3を奪わないといけない試合だったので、なりふり構わず戦いました。守備的な戦術を採用したのは今年初めてですし、鹿島に引き出させてもらったのだと思います。鹿島は球際が強いし、しぶといし、10人になってもお構いなしに押し込んでくる。非常に良い経験ができました。リーグ戦なのでこういう試合があっても良いし、割り切ってサッカーができたことは、相手へのリスペクトの表れであり、この一戦をものにできたことは、選手たちの今後にも大きなプラスになると思います。
佐藤亮 選手(FC東京U-18)
ゴールへのイメージはしっかりと描くことができていました。前回の鹿島戦、そしてここ3試合ゴールを奪えておらず、どうしても1点が欲しかっただけに、今日のゴールはうれしいです。ゴール前での貪欲さ、動き出しのキレを意識しないと決められないので、それらを追求していきたいですし、ボールがない場面での動きをもっと磨こうと思います。今日の得点は仲間とのコミュニケーションが実った結果でもあるので、今後もみんなとの連係を深め、チーム一丸となって戦っていきたいです。
その他の試合結果
青森山田高校 4-1(前半2-0、後半2-1) 流通経済大学付属柏高校
大宮アルディージャユース 1-0(前半0-0、後半1-0) 柏レイソルU-18
清水エスパルスユース 1-0(前半1-0、後半0-0) JFAアカデミー福島
コンサドーレ札幌U-18 1-3(前半0-2、後半1-1) 市立船橋高校
青森山田高校(青森)はホームで流通経済大学付属柏高校(千葉)と対戦。神谷優太選手の2ゴールなどで4-1の勝利を収めています。大宮アルディージャユース(大宮)は朝妻佑斗選手の決勝点で柏レイソルU-18(千葉)に辛勝、EASTで唯一、無敗をキープしています。清水エスパルスユース(静岡)とJFAアカデミー福島(静岡)の一戦は、中野優太選手のゴールで清水が優位に立つと、そのまま2試合連続の無失点勝利を手にしました。市立船橋高校(千葉)はコンサドーレ札幌U-18(北海道)から前半のうちに2得点を奪うなど終始優勢に試合を進め、勝利で中断期間を迎えます。
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