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高円宮杯U-18プレミアリーグEAST 市立船橋が粘り勝ち。逆転優勝への望みつなぐ
2015年09月14日
ピックアップマッチ
市立船橋高校 1-0(前半1-0、後半0-0) FC東京U-18
高円宮杯U-18プレミアリーグのEAST第14節が9月12日(土)と13日(日)に行われ、4位の市立船橋高校(千葉)は、5位のFC東京U-18(東京)と対戦しました。
共に優勝を狙える位置につけているだけに、落とせない一戦。試合は序盤から動きます。開始2分、市立船橋がPKを獲得すると、これをMFの工藤友暉選手がきっちりと決めて先制に成功します。
早々にビハインドに立たされたFC東京も、反撃を始めます。3トップの佐藤亮選手、大熊健太選手、内田宅哉選手に素早くボールを預けて、多彩な攻撃で市立船橋を攻め立てます。
しかし、市立船橋も4バックの前に古屋誠志郎選手、金子大毅選手、西羽拓選手を並べた4-3-3の布陣でFC東京攻撃陣に応戦。白井達也選手と杉岡大暉選手のCBコンビを中心に体を張った守備を見せ、最後尾ではGK寺尾凌選手がゴールマウスを死守します。24分、ゴール前の混戦で体を投げ出してブロックすると、35分には内田選手のミドルシュートを横っ飛びでセーブするなど、市立船橋が1-0とリードして前半を折り返します。
FC東京が攻め、市立船橋が守る展開は後半も続きますが、FC東京は相手GKの好セーブもあって再三のチャンスをものにすることができません。67分にボランチの鈴木喜丈選手に代えてDF蓮川壮大選手を投入、それまで最終ラインを担っていた柳貴博選手を右のウィングバックへとポジションを上げるなど攻撃のテコ入れを施しますが、高い集中力を保つ市立船橋の守備を最後まで崩し切れませんでした。
試合は2分に挙げた1点を守り、1-0のまま市立船橋が勝利。苦しい試合をものにした同校の朝岡隆蔵監督は、「FC東京はシーズンの前半戦で対戦して嫌だったチームの一つ。勝ち切れたことは大きい」と手応えを口にしました。一方、FC東京の佐藤一樹監督は、「立ち上がりの失点でプランどおりにいかなくなったとき、いかに冷静に戦えるか。そこが足りなかった」と課題に触れています。優勝争いに踏みとどまった市立船橋と、一歩後退してしまったFC東京。両チームの明暗が分かれる結果となりました。
監督・選手コメント
佐藤一樹 監督(FC東京U-18)
前半のうちに追いつけなかったことにつきると思います。チャンスをものにできず、交代選手を入れたときにどんな意図を持ってプレーするか、しっかりと表現できなかった面もあります。悲観する結果ではないと思いますが、中断明けの3試合はどれももったいない試合が多い。選手たちが力を出し切れていないのか、自分が彼らの力を引き出せていないのか。いずれにしても、もっと勝負どころで戦えるようにしていきたいと思います。
渡辺拓也 選手(FC東京U-18)
前半はたくさんチャンスがあったのに、ゴールを決め切ることができませんでした。勝負強さが足りなかったです。後半は自分がもっとビルドアップに関わるべきでしたが、対面の矢村健選手にスピードがあって嫌な選手だったことも含め、怖くてラインを上げることができませんでした。残り試合で全勝して、上位のチームに食らいついていきたいです。
朝岡隆蔵 監督(市立船橋高校)
相手の3トップを自由にプレーさせたくなかったので、今日は4-3-3の布陣を採用しました。今日の試合に向けて準備してきたことをしっかり発揮できたと思います。前節の青森山田高校戦は、1点を取った後にラインがずるずる下がり、逆転されてしまった。今日は1点を取った後も最終ラインが勇気を持って高いラインを保ち、最後まで戦うことができました。
杉岡大暉 選手(市立船橋高校)
相手は人数を割いてサイドでの突破を図ってきましたが、自分たちは最終的に中央で自由にプレーさせなければいいと割り切っていました。あまりサイドに食いつかず、跳ね返すイメージで守りました。個人的にはカバーリングを意識しながら首を振って周りを見て、穴をあけない守備を意識しました。先週、青森山田との試合を落としたので、もう負けるわけにはいきませんでした。今日の試合に勝って、また優勝を狙えるチャンスが出てきたので、次節以降も勝利への意欲を強く持って戦いたいと思います。
その他の試合結果
清水エスパルスユース 1-0(前半0-0、後半1-0) 大宮アルディージャユース
JFAアカデミー福島 1-3(前半0-1、後半1-2) 鹿島アントラーズユース
青森山田高校 1-1(前半0-0、後半1-1) コンサドーレ札幌U-18
柏レイソルU-18 1-1(1-0、後半0-1) 流通経済大学付属柏高校
首位を走っていた大宮アルディージャ(埼玉)は敵地で清水エスパルスユース(静岡)に今シーズン初の敗戦を喫しました。その大宮と勝点で並ぶ青森山田高校(青森)も、試合終了間際にコンサドーレ札幌U-18(北海道)の按田頼選手に同点弾を浴び、手痛いドローに終わっています。鹿島アントラーズユース(茨城)は上位2チームが苦しむのを尻目に、JFAアカデミー福島(静岡)を3-1で下し、きっちり勝点3を上積み。順位に変動はありませんが、首位・青森山田との勝点差を2、2位・大宮との勝点差を1としています。なお、柏レイソルU-18と流通経済大学付属高校の千葉県勢対決は、1-1の痛み分けとなりました。
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